プロ野球のスカウトの着眼点

スカウトは各球団に10人前後いる

プロ野球選手になるには、ドラフト会議で指名される必要があります。ドラフト会議で指名されるには、その球団のスカウトの目に止まる必要があります。

各球団のスカウトは、それぞれ10人前後いて、北海道・東北、関東、関西、四国、九州といった各地区を担当しています。それらのスカウトの目に止まれば、スカウトが試合や練習を見に来るようになります。

その後、球団ごとに選手を絞り込み、ドラフト会議でそれぞれ10人前後を指名します。

では、スカウトは、選手を見る時、どんなところに着目するのでしょうか。

スカウトの目に止まる投手のポイント

スカウトの目に止まるポイントは、投手なら投げるボールのキレ、打者なら打球の速さ、そして、野球センスやスケール感です。

高校野球界にも、150キロや140キロ台後半のボールを投げる投手がいます。

140キロ台後半といえば、プロ野球の投手の中でも速い方ですが、速い球を投げるからといって、スカウトの評価はそれほど高くないことも珍しくありません。

その一方、プロ野球には、140キロ前後のスピードでも、1軍で活躍している投手が多いです。投げるボールのキレがよかったり、抜群のコントロールをもつためです。

スカウトは、投手を見る時、球速よりもストレートや変化球のキレに注目します。どんなに球速が速くても、ボールのキレやコントロールが悪ければ、プロ野球で活躍できないからです。

コントロールは、プロ入り後にも磨くこともできますが、ドラフト候補となる目安としては、右投手で140キロ、左投手で135キロ以上の球速があって、ボールにキレのあることが大きなポイントになります。

スカウトの目に止まる打者のポイント

打者の場合は、打球の速さが大きなポイントになります。打球が速いということは、バットを振るスピードが速く、かつ、バットの芯に当てるのがうまい証拠です。

プロ野球の投手は、投げるボールにキレがありますから、スイングスピードが速く、かつ、芯に当てるのがうまくなければ、入団しても1軍で活躍することが難しいです。

変化球を打てることも大切です。日本の投手は、変化球を投げることが多いので、アマチュアレベルの変化球を打てなければ、プロでは通用しません。

本塁打の多さは、相手投手の問題もありますので、あまり問題になりません。もちろん全国大会で本塁打を打てば注目はされますが、それより飛距離です。

日本には、遠くへ飛ばせる選手が少ないので、同じホームランでも飛距離の出る選手はスカウトの目に止まりやすいです。

野球センスや大きなスケールを感じる選手

投手、打者を問わず、野球センスやスケールの大きさを感じさせる選手もスカウトの目に止まりやすいです。

野球センスのよい選手とは、何をしてもうまい選手です。あれこれ考えなくても、体が勝手に反応するような選手で、一般的には「持ってうまれた才能」といわれます。

スケールの大きさを感じさせる選手というのは、一般的には「やわらかいバッティングをする」とか、「動きがしなやか」、「ひじの使い方が柔らかい」などといわれる選手です。

体の使い方が柔らかく、野球のプレーにも柔軟性があります。そのうえで、実際の身長より大きく見える選手は、スカウトの目にも止まりやすいです。