製薬会社社員のやりがい・楽しさ・魅力
製薬会社社員のやりがい・楽しさ
人の人生と未来を支えていく仕事
私たち人間が生きていくうえで、医薬品は欠かせないものです。
医薬品がこれほど広く普及していなかったころ、乳幼児期の死亡率は現代よりもずっと高いものでした。
しかし定期的な予防接種の広まりとともに感染症が激減し、健康に暮らせる子どもが増えました。
成人の代表的な病気である「がん」「脳卒中」「心臓病」に関しても高い効果を発揮する薬の開発が進み、世界的に人類の寿命は長くなっています。
新薬の開発は、より多くの人の未来を支えることにつながります。
社会貢献性の高い仕事に就き、強い使命感をもって働けることは製薬会社社員の誇りであり、やりがいです。
新しい医薬品を生み出していく醍醐味
製薬会社社員のなかでも、とくに「研究開発」の仕事に携わる人は、自分の手で新たな医薬品を生み出すことの面白さを感じられます。
新薬の開発は決して楽な道ではなく、10年を超える長期計画の下、数十億円、数百億円という莫大な予算を組んで行われます。
想定通りに作用のメカニズムが解析できなかったり、理想とする物質が見つからなかったりなど、壁にぶつかることも山のようにあります。
しかし、苦労の甲斐あって画期的な新薬を生みだすことができれば、世界中の人々を救う「世紀の大発見」になることもあります。
薬学の分野では、研究成果が認められて賞を受賞している研究者も多くいます。
研究開発の仕事を通じて大きな夢を実現したいと考える人にとって、製薬会社は挑戦のしがいがあるフィールドとなるでしょう。
MRは医療現場のリアルな声に触れられる
製薬会社社員のなかでも、MRとして働く人の数は非常に多いです。
MRは、自社の医薬品を医療現場に届け、その正しい情報を医療従事者に伝える重要な役割を担います。
医師や薬剤師にとって、MRは患者さんの治療に役立つ医薬品を届けてくれる重要なパートナー的な存在といえます。
常に多忙で、気難しい医師と信頼関係を構築するのは簡単なことではありませんが、医師から信頼され、さまざまな情報交換ができるようになると、MRとしての成長と仕事の面白さを感じられるでしょう。
医療現場も日進月歩です。
もともとMRは医療に関心がある人が多いですから、リアルな医療現場の声を聞けることも、仕事のやりがいになります。
20代で正社員への就職・転職
製薬会社社員の魅力
製薬会社は、比較的高収入が望める業種です。
大手転職サイトDODAの調査データによれば、2019年の業種別平均年収ランキングにおいて、医薬品メーカーは全96業種中2位の600万円にランクインしています。
また、営業職であるMRの給料も高水準で、同調査の職種別平均年収ランキングで、MRは全167職種のうち7位の658万円となっています。
MRは個人の成績によって、大きなインセンティブやボーナスが支給されたり、出張手当なども多くついたりする傾向があります。
多忙な仕事ではありますが、安定した成果を出せれば年収1000万円を超えるケースは珍しくありません。
また製薬会社では、理系の専門知識が必要とされる研究開発職には、大学院卒の優秀な人材が多く採用される傾向があります。
大手製薬会社の場合、大学院を出ていると初任給の時点で月給が30万円に近い金額設定となっており、多業種の仕事よりもだいぶ高めです。
壮大な使命をもつ仕事に携わることに加え、恵まれた待遇の下で働けることも、製薬会社社員の魅力といえるでしょう。