製薬会社社員のつらいこと、大変なこと、苦労

命と健康を守るために

医薬品というのは、効果的な使用ができれば患者の病気やケガを治療することができる一方で、ときとして思いがけない健康被害を引き起こすことがあります。

製薬会社における開発中の段階で薬の影響の全容を明らかにしておくことが理想的ではありますが、実際は動物実験や治験の際には安全とされていても医療現場で患者に投与されてから初めて副作用や薬害がわかるというケースもゼロではないのです。

こうした悲劇を防ぐために、研究や開発に携わる社員は常に細心の注意を払って実験や治験を検証し、データを作成するうえで絶対に人為的なミスを起こさないことが求められます。

また、医療従事者に対して医薬品の情報提供を行うMRの場合も、相手との信頼関係を築き上げ、最新かつ正確な情報を提供することが使命です。

社会的な責任が大きいぶん一人ひとりの社員が抱え込むプレッシャーやストレスも大きいので、メンタルが強い人のほうが向いている仕事です。

利益を生み出すために

製薬会社は、医薬品を通して社会に貢献するという役割を担っている一方で、民間の企業として利益を生みださなければ事業が成り立ちません。

特定の病気の新薬開発に力を入れたいと思っても、患者数や薬価との兼ね合いによっては予算がつかないこともありますし、実験途中であっても思うような成果が出せそうになければ打ち切られることもあります。

「この病気で苦しんでいる患者のためにもっと研究を続けたい」と思っても、企業の経営状態や方針によっては必ずしも実現できるわけではないので、研究や開発に携わる社員にとっては思い通りの仕事ができずにジレンマに陥ることもあるでしょう。

また、MRの場合も、自分が担当している分野の医薬品を販売して確実に売り上げにつなげなければいけません。

人々の命や健康を守るための仕事をめざす一方で、ビジネスの視点でしっかりと利益を出すことを考えなければいけないのは、この仕事の難しいところでしょう。