生命保険会社への転職・中途の未経験採用はある?
生命保険会社への転職状況は?
中途採用も活発
生命保険会社では大手を中心に新卒採用が積極的に行われていますが、中途採用についても活発に実施されている状況です。
中途採用は「営業」「商品開発」「システム」「アクチュアリー」といったように職種別の求人となっていることが多く、基本的には前職での経験やスキルが問われます。
その際どの程度の能力が求められるかは、それぞれの募集内容によって異なります。
たとえば数理部門で働くアクチュアリーなどの専門職は未経験での転職は難しいでしょう。
営業職は稼げる?
生命保険会社の中途募集のなかで、もっとも求人数が多いのが営業職です。
転職サイトでは、生命保険営業はしばしば「高収入の求人」として掲載されています。
そのため「とにかく稼ぎたい」と考え生命保険営業への転職を希望する人も少なくありませんが、その給与体系には注意が必要です。
多くの生命保険会社の営業職では一部「歩合給」が採用されており、営業成績が伴わなければ期待するほどの収入は得られません。
このような成果主義の雰囲気が合わずに離職に至る人も多いため、自分自身の性格や理想とする働き方などをよく考えたうえで転職を進めることが大切です。
20代で正社員への就職・転職
生命保険会社への転職の志望動機で多いものは?
生命保険会社への志望動機として多いものは、「生命保険を通して人々の生活を支えたい」「生命保険に助けられた経験から、同じような境遇の人を助けたい」などが挙げられます。
病気やケガなどの万が一の事態に備え、将来に安心を与えてくれる生命保険は世の中になくてはならない存在です。
その社会的役割の高さに魅力を感じ、生命保険会社への転職を考える人は少なくありません。
それ以外には、生命保険会社では形のない商品を売ることから「自分自身の人間性で勝負できる環境で働きたい」と考え転職を決める人もいます。
未経験から生命保険会社で働くには
未経験から生命保険会社に採用されるために重要なのは「即戦力になるかどうか」です。
新卒であれば長い年数をかけてじっくり育てていけますが、中途採用の場合はすぐに利益をもたらしてくれる人物が重宝される傾向にあります。
そのため、自分が希望する職種に近い業務経験を持っていると有利でしょう。
たとえば営業職に応募するなら営業や販売などの業務経験、一般職に応募するなら事務や経理などの業務経験がアピールにつながります。
ほとんどの会社で必須の資格などはありませんので、未経験からの転職も十分可能な業界です。
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生命保険会社への転職に必要な資格・有利な資格
一部の専門性の高い職種は別として、生命保険会社に転職するうえで必須の資格はありません。
営業として働く場合は、生命保険協会が主催する「生命保険一般課程試験」に合格する必要がありますが、これも入社後に受験するものです。
もちろん保険関連の資格や業務知識があれば優遇されるケースはありますが、基本的には業務に必要な知識は入社後に覚えていきます。
このように入社時点では必須の資格はないものの、たとえば「FP(ファイナンシャルプランナー)資格」を取得していれば、一定の金融知識を持っている証明になるでしょう。
FP3級なら受験資格もなく誰でも受けられるため、まずはここからチャレンジしてみるのがおすすめです。
生命保険会社への転職に役立つ職務経験は?
転職時には自分が希望する職種に近い業務経験を持っていると有利です。
たとえば営業職を希望する場合は、メーカーや商社で法人を相手に営業してきた経験や、小売業で個人を相手に販売をしてきた経験などが役立ちます。
とくに保険の営業職は実力主義の色が強く、数字が求められる世界で結果を出し続けてきた人は面接官からの評価も高くなりやすいでしょう。
なお、生命保険会社では職種に関係なく最低限の金融知識は必要となるため、過去に金融関連の仕事を経験してきた人は入社後スムーズに業務を進めることができます。
生命保険会社に転職可能な年齢は何歳くらいまで?
生命保険会社に転職できる年齢の制限はとくにありませんが、生命保険業界に限らず転職は若いほうが有利です。
未経験から生命保険会社への転職を目指すのであれば、20代〜30代の若い年代のほうが転職はしやすいでしょう。
もちろん40代以降の年代でも転職の事例はありますが、若い年代の人に比べて、これまでの職歴などはより厳しくチェックされる可能性があります。
なお、生命保険会社では営業職の人手が足りていない企業が多いため、営業に即活かせる経験・スキルを持っている人は年齢関係なく有利といえます。