【2023年版】生命保険会社社員に必要な資格やスキルはある?
生命保険会社で働くのにおすすめの資格は?
入社時点では必須の資格はない
生命保険会社に就職するうえで、なにか資格が求められることは基本的にありません。
新卒採用であればさまざまな学部・学科の出身者が活躍しており、金融とまったく関係ない勉強をしていた人でも、意欲と適性があると認められれば生命保険会社に就職できます。
そして生命保険会社入社後に実務を通して、もしくは社内研修を受けながら、少しずつ専門知識を身につけていきます。
中途採用の場合は、生命保険の業務知識があれば優遇されるケースはありますが、こちらも業務に必要な知識は入社してから覚えていくのが一般的です。
営業として働く場合に必要な資格
生命保険会社のなかでも「生命保険募集人」、つまり生命保険の契約を獲得していく営業として働く場合には、生命保険協会が主催する「生命保険一般課程試験」に合格する必要があります。
こちらは生命保険関連の試験のなかでは基礎中の基礎といえる内容であり、難易度は決して高いものではありません。
過去問とテキストをしっかり学習して臨めば合格できるレベルです。
一般課程試験に合格したあとは、「専門課程試験」「応用過程試験」「大学課程試験」とレベルアップを目指していきます。
なお、生命保険協会が主催する最難関の試験が「生命保険講座」です。
生命保険講座は総合職の社員がキャリアアップを目的に受験する場合が多く、営業職や保険代理店の社員が受験するのは応用課程か大学課程までが大半です。
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生命保険会社の営業職に有利な資格
営業職に有利な資格として、まずは「損害保険募集人資格」が挙げられます。
大手生命保険会社では、生命保険だけでなく自動車や火災、家財などを対象とする損害保険の取り扱いも行っており、これらの損害保険の販売には損害保険募集人資格が必要です。
生命保険の営業のなかでは火災保険や地震保険に関する相談を受ける場面もあるため、損害保険も取り扱えるようにしておくことで、お客さまに提案できる商品の幅を広げられます。
また、個人の資産運用や生活設計に基づく資金計画の指導・助言を行う「FP(ファイナンシャルプランナー)資格」の取得を推進する会社もあります。
FP資格は、生命保険と密接に関わる「ライフプラン」や「家計」に関する知識を証明するための資格であり、とく個人営業のなかで生かせる場面が多いでしょう。
FP資格には国家資格の「ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)」と民間資格の「AFP」「CFP」があり、両方取得する人も少なくありません。
生命保険会社の資産運用部門に有利な資格
生命保険会社には資産運用を行う部門もあり、そこで働く際にはCMA資格(日本証券アナリスト協会認定アナリスト)が役立ちます。
公益社団法人日本証券アナリスト協会認定アナリスト協会 CMA資格
CMA資格は投資分野における資格のひとつであり、資格の学習を通して企業の財務分析や投資理論、資本市場、金融商品の仕組みといった幅広い知識を得られます。
こちらの資格は「日本証券アナリスト協会」の通信講座を受講したあとに、同協会が実施する試験に合格することで取得が可能です。
なお、CMA資格は民間資格であり資格を持っていなくても資産運用部門で働くことは可能ですが、証券分析・評価に必要な専門的知識と技術を保有している証明になるでしょう。
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生命保険会社の事務職に有利な資格
事務職として入社する際には、MOS資格(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト資格)を取っておくと有利に働くケースがあります。
生命保険会社の事務の仕事内容は、資料の作成や内容チェック、データ集計、契約書・請求書の作成などさまざまであり、担当部署によっても異なります。
いずれの場合でもPCの基本スキルは必須です。
ワードを使った文書作成やエクセルを使ったデータ集計など、マイクロソフトオフィスのソフトを使用する場面も少なくありません。
MOS資格を取得しておけば実務に生かせる場面も多く、それらの基本スキルを持っていることの証明にもなります。