高校教師の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

高校教師を目指すきっかけで多いものは?

高校教師を目指す人の志望動機は、さまざまです。

「自分が高校時代に出会ったような熱い教師になりたい」「学園ドラマのように生徒たちと苦楽を共にしたい」「子どもたちの可能性を広げていきたい」など、多様な思いを抱く人がいます。

どのようなきっかけだとしても、志望動機を明確に持つことは非常に大切です。

教員採用試験でも志望動機は必ず聞かれるため、きちんと第三者に説明できる内容を考えておきましょう。

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高校教師の志望動機の考え方

筆記試験よりも面接試験が重要

近年の教員採用試験では、筆記試験の比重がやや小さくなっている一方、面接を通して判断される「人間性」が合否に大きく影響します。

「社会的に尊敬される職業だから」「安定した公務員だから」といったような思いを持つ人もいるかもしれませんが、面接の場では社会的な地位や待遇面ではなく、教師として何を目指したいのかをしっかり話すようにしましょう。

昨今は教師による不祥事、体罰やいじめなど、さまざまな問題が起き、世間の教師に対する目も厳しくなっています。

浅はかな考えでは、面接でも「教師としての適性がない」と判断されてしまいかねません。

高校教師の志望動機の例文

教育実習での経験を盛り込んだ志望動機

「私は幼いころから教師にあこがれがあり、大学でも教職課程を履修しました。

その後、教師になりたいとより強く思ったのは、教育実習がきっかけです。

はじめは教材研究不足や緊張もあり、生徒の反応があまりよくありませんでした。

ところが担当教師や実習生の仲間からの助言を受け、再度授業を行ったところ、反応がまったく違ったのです。

自分の努力や工夫次第で、生徒に勉強を楽しいと思ってもらえることが、教師の醍醐味だと感じました。

教師になってからも努力や工夫を忘れないようにし、生徒に信頼される教師を目指したいと思います。」

自分自身の経験を盛り込んだ志望動機

「私が教師を志望するのは、高校時代のある先生との出会いがきっかけです。

私は一時期体調を崩して入院し、その後も学校を休みがちになってしまいました。

しかし、その間も先生はこまめに連絡をしてくれ、「無理をしなくていいからできる授業だけでも参加しよう」とふさぎ込んでいた私を支えてくれました。

さらに遅れていた授業分は各教科の先生に掛け合い、プリントなどで自習できるように工夫してくれました。

おかげで学校にも復帰できるようになり、その後は先生のように生徒の気持ちに寄り添った教師になりたいと思うようになりました。」

志望する科目の魅力を盛り込んだ志望動機

「私は社会科の教師を目指しており、とくに歴史に興味を持っています。

日本の歴史を知ることは、これからの未来をつくる若者たちにとって重要であり、私たちが歴史から学ぶことも多くあるということを知ってほしいと思っています。

そのために、社会科はただの暗記科目ではなく、先人たちがどのように考え、どのように動いたから今の社会があるのかということをしっかりと教えたいです。」

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高校教師の面接で聞かれること・注意点

教員採用試験の面接

私立学校も公立学校も共通して、一次試験の筆記を合格した受験者は、以下のような流れで試験を受けます。

個人面接以外は同日に行われるのが一般的です。

1.模擬授業

模擬授業では、試験官に対して模擬的に授業を行います。

臨時教員として働いている既卒者のほうが、日頃から授業には慣れているぶん、有利になります。

臨時教員の経験がない新卒であれば、緊張を相手に悟られないように、流れと笑顔を大切にして望みましょう。

2.集団面接

集団面接では、面接官から出されたテーマに沿って、決められた時間内に自分の考えを答える形式が一般的です。

頭の中できちんと言いたいことをまとめて、簡潔に述べるように練習しておきましょう。

3.ディスカッション

ディスカッションでは、面接官からあるテーマが出され、そのテーマに沿って受験者同士で話し合います。

テーマは授業の方法や学校教育についてのものが多く、グループのメンバーで討議をしながら最終的な結論をまとめていきます。

普段から「教育」に関する自分の意見を持っておくようにしましょう。

4.個人面接

個人面接は、教員採用試験の最終試験といえ、その受け答えや人間性から教師にふさわしいかどうかを判断されます。

高校教師の自己PRのポイント

個人面接に関しては、民間企業でも問われるような質問がほとんどです。

  • 高校教師になろうと思ったきっかけ
  • なぜこの自治体(○○県・○○市など)を受験するのか
  • 教師にとって一番大切なことは
  • 困難な壁が立ちふさがった場合、どのように乗り越えるか

など、そこまで難しいことは問われません。

面接対策用の参考書も市販されているため、目を通しておくとよいでしょう。

近年の教員採用試験では、筆記試験に合格しやすくなっているかわりに、面接でかなりの人数が振り落とされる傾向です。

面接対策は手を抜かずに行っておくことが大事です。

高校教師の履歴書で気をつけるべきことは?

自治体の教員採用試験を受ける場合、履歴書を提出することはあまり多くありません。

一方、私立の教員採用試験を受ける場合、一般企業などと同じようにWeb上でエントリーができる学校もありますが、基本的には自筆の履歴書提出が求められます。

教員を採用する際に自筆にこだわる理由は、履歴書の字から板書がしっかりとできるか、正しい日本語が書けているかを判断しているからです。

字は特別うまくなくてもよいですが、黒板に板書するときのように、ていねいで読みやすい書き方を心がけましょう。