高卒から高校教師になるには

高卒では教員免許を取得できない

高卒の学歴では、高校教師になることができません。

高校教師になるためには、教職課程のある大学・大学院に進学して「教員免許状」を取得し、さらに「教員採用試験」を受験する必要があるからです。

したがって、高卒の人が高校教師を目指す場合は、一度大学に進学して教員免許を取得する必要があります。

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通信制の大学で教職の単位を取ることもできる

大学の通信制とは?

高卒から高校教師を目指すには、まず大学に進学しなくてはなりません。

大学に進学して単位を取得し、卒業するには4年間かかります。また、大学に合格するためには受験勉強も必要です。

すでに高校を卒業しており、社会人になっている人にとっては、ややハードルが高いといえるでしょう。

そのため、働きながら教員免許の取得を考えている人は、「通信制」の大学に通う方法がおすすめです。

通信制でも教職に関する単位を取得すれば、通学制の学校に通う人と同じように教員免許を取得することができます。

資格取得には年月がかかる

通信制の場合も、教職課程の取得必須単位は通学の人と変わらないため、すべてを履修するには数年を要します。

6年から7年かけて教員免許を取得する人も少なくないため、通信制だからといって楽に単位を取得できるわけではないので注意が必要です。

あくまでも働きながら、仕事と両立して長期戦で教員免許状を取りたいという人に向いています。

通信制を利用するメリット

教員免許を取りたい人が通信制大学に通うメリットとしては、教員免許に必要な単位だけを履修することができる点です。

また、仕事を続けながら教員免許を取りたい人にとっては、通学制の学校よりもだいぶ通いやすいでしょう。

通信制での教員免許取得を考える場合、まず通信講座を開講している大学を探すことからスタートします。

入学手続きが終了すれば、仕事の合間を縫って時間があるときに自由に講義を受講できます。

可能であれば、実際にキャンパスに通い授業を受ける「スクーリング」を受けるようにしましょう。

生の授業を受けることによって、より理解度が増します。

なお、通信制で教員免許を取得したからといって、基本的に教員採用試験で不利になることはないといわれています。安心して免許取得に励むことができます。

通信制を利用するデメリット

通信制のデメリットとしては、忍耐力が必要なことです。

通信制では仕事と並行して免許取得を目指す人がほとんどであり、勉強は主に夜間や休日を利用して行います。

貴重な生活時間を授業に充てるのが難しかったり、スケジュール管理がうまくいかなかったりすることもあり、生半可な覚悟ではすべての科目を履修し終えることができません。

また、最も困難を強いられるのが教育実習の場面です。

通学制の大学に在籍している場合は、大学側が教育実習先をあっせんしてくれたり事務処理を行ってくれたりするため、学生は面倒な手続きを行わず、教育実習に向かうことができます。

しかし、通信制の場合はそうした手続きをすべて自分が行わなければなりません。

一般的には母校で教育実習をしますが、学校側が何らかの理由により受け入れ拒否をした場合、縁のない他校に受け入れ申請をする必要があります。

また、教育実習は2週間から4週間行われるため、その期間には仕事の調整をしなくてはならず、苦労を感じる人もいます。