高校教師の需要・現状と将来性

高校教師の現状

一昔前までは、教職は誰でもなれる職業でした。

しかしバブルがはじけて企業信頼度が低下し、日々の残業、リストラへの不安、薄給などが叫ばれ、教師を羨望の眼差しで見る人が多くなってきました。

教師の働き方がブラックと言われはじめ、その現状が明らかになりつつある現在も、高校教師への門は狭く、倍率も高いのが現状です。

高校教師を夢見て何年も教員採用試験を受け続けている人も大勢います。

私立高校の教師でなければ教師は公務員として扱われるため、大きな問題を起こさない限りリストラはありません。

給料・賞与・年金や退職金も保証されているので、一般的なサラリーマンよりかは良い待遇が期待できることは事実です。

高校教師の需要

少子高齢化の影響

高校教師は一定の需要がありますが、少子高齢化のため今後は高校の数も淘汰され、高校教師の人数もわずかながら減少に転じていくことでしょう。

しかし、教師という職業は一度就職すると離職や退職が少なく安定する傾向があるため、年配の離職率は低く、それが就職倍率を高めている原因にもなっています。

教師という仕事がなくなることはありませんが、現在の待遇がいつまでも続くとは限りません。

高校教員試験の倍率

平成30年度公立学校教員採用選考試験の実施状況を見ると、受験者総数は、160,667人で、前年度に比較して5,401人(3.3%)減少しているのに対し、採用者総数は、32,985人で、前年度に比較して1,024人(3.2%)増加しています。

これは、早期転職や離職などにより若手が減少していることや、団塊世代が大漁に退職した後を埋めるため、採用を拡大している自治体が多いからです。

高校教師採用試験の難易度・倍率

高校教師の将来性

高校教師の将来性を考えたときに、まずあげられるのは給与の問題です。

公務員の給料は日本の経済状況によって左右されます。

近年、日本の景気は低下を辿っているため、今後はボーナスが数パーセントカットされたり手当てが少なくなったりしていくでしょう。

また教師は共済年金と言って、通常の民間企業が加入している厚生年金よりも多く恩恵を受けることができるシステムとなっていますが、これも日本の財政悪化を受けて見直されているのが現状です。

一般的なサラリーマンとは違い、どんなに頑張ってもどんなに残業をしてもそれが給与に反映されないのは教職の問題点ともいえるでしょう。

高校教師の今後の活躍の場

教師という職業に追い討ちをかけるのが少子高齢化です。

日本人の平均出生率は世界から見ても大変少なく、それが原因で生徒数を集めることができず、多くの私立学校が破綻したり、公立学校も学級減をしたりと、経営が追い込まれています。

そのため、地方の高校や私立学校は生き残りをかけてさまざまな工夫を凝らし始めています。

今後はこれまでよりも魅力ある教師が求められ、教師としての評価が問われていく時代になっていくことでしょう。

そのためには、一度教師になったからといってその状況に甘んじることなく、日々成長を続けていくことが大切です。