高校教師が生徒や親と接するときには何を気をつければいい?

高校教師は生徒との触れ合いが大事

高校教師を長く続けていると、生徒の偏差値を上げることや、有名大学に進学させて実績を作ることにばかり目を向けてしまいがちです。

しかし、多くの人は、自身が高校生だった頃に好きなだった教師は「信頼できて、どんなことも相談できる教師」「生徒に寄り添ってくれる教師」だと話します。

いま、高校に通っている生徒たちも、その気持ちは同じです。

学校にいると、忙しさからどうしても目の前の仕事に追われ、教師の本質を忘れがちになることもあるかもしれません。

しかし、たとえ教師として経験を積んでも、自身が高校生だった時の気持ちを忘れないようにし、生徒の気持ちをきちんと理解しようと努力する姿勢が求められます。

そして教育者としてどうあるべきか、常に自問自答して、よりよい教師を目指していく気持ちが大切です。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

高校教師は生徒の保護者とどう付き合うべき?

生徒の保護者との関係構築も重要

高校は、学校によっては保護者参観や三者面談などがあるものの、一般的に小・中学校のように保護者と接点を持つ機会はそれほど多くありません。

しかし、それ以外でもイレギュラー的に保護者との折衝を余儀なくされることもあります。

最も多いのは、生徒の問題行動が起こった場合です。

高校では、校則違反、生徒同士のいざこざ、学校外での問題など、さまざまなトラブルが発生します。

とくに生徒同士で傷付け合ったりした場合は双方の言い分、また保護者の出方なども考えなければならないため、教師は非常に神経を使います。

モンスターペアレントは実在する?

何かあると「学校が悪い」とまくしたてたり、自分や家庭の保身のために学校側に責任を押し付けたりする保護者も少なからずいるのが現実です。

しかし、ここで肝心なのは保護者に頭を垂れる必要はなく、毅然とした態度で保護者と折衝することです。

一人では対応しきれない場合は、同僚や学年主任、副校長や校長なども交えて一丸となって冷静に対応する必要があります。

高校教師の大学受験期・就職試験期の生徒との接し方

生徒の将来を決める大切な時期

現代は、高校卒業後に大学進学をする生徒が増えています。

大学受験は、生徒の将来を決める重要な分岐点と言っても過言ではありません。

一方、卒業後には就職を考えている生徒もいます。

高校側も、進学・就職を控えている3年生に対しては万全のフォローを努めます。

大学受験希望者に対しては講習や対策講座などさまざまな受験対策を行い、就職希望者に対しては面接対策など試験に向けた練習がはじまります。

高校教師は、一人ひとりの希望進路をよく把握して、適した指導・アドバイスをすることが大事です。

生徒の事情を理解する

近年では、大学進学を目指す生徒は塾や予備校に重点を置き、「なかなか教師に質問してくれない、あてにしてくれない」と話す高校教師もいます。

しかし、経済的な事情から塾・予備校には通わず、独学で受験勉強に励もうとする生徒も大勢います。

そのような生徒に関して、教師はできるかぎりのバックアップをする必要があります。

また就職に関しても「進学を希望しているが家庭の事情で就職せざるを得ない」「高校からでは希望の職種に就職できない」など、さまざまな事情を抱えた生徒がいます。

それぞれの生徒の考え方や家庭環境を考えた上で、適切なアドバイスをすることが求められます。

ときには距離をおくことも大切

受験シーズン、就職試験シーズンは、生徒と一定の距離を置くことも大切です。

不必要な干渉をすれば、過度なプレッシャーを感じる生徒もいるからです。

生徒たちは毎日緊張していますし、神経を尖らせてピリピリしています。

余計な優しさや思いやりは返って生徒を刺激することになる場合があるため、生徒を信頼し、ときに黙って見守ることも大切です。