高校の数学教師になるには

高校の数学教師になるための学部・学科

高校の数学教師になるには、まず「高等学校教諭1種免許状(数学)」を取得できる大学に進学することが第一歩です。

学部の有力な選択肢は理学部です。

理学部に進学すれば、たいていの学科で取得可能ですが、数学の教師を目指すのであれば数学科で学ぶのがよいでしょう。

高校の数学はそれまでに比べて内容が著しく高度になるため、理学部数学科で専門的に学んだ経験は、現場に出た際にもおおいに役立つはずです。

理学部以外を挙げると、教育学部の数学教育専攻においては、「教えるための数学」を学べる機会が多く得られます。

併せて小学校や中学校の免許取得を目指す人も多いのが特徴です。

また大学の特性上、教育ボランティアやアルバイト、非常勤講師等の求人を紹介してもらえる機会が多いという利点もあります。

なお、高校の数学の教師は、情報科の免許も取得している人が珍しくありません。

履修科目が増えるため決して楽な道ではありませんが、就職活動の際や実際に現場に出てからなど、情報関連の知識は思わぬところで役に立つことも多いため、余裕があれば取得を目指すのもよいでしょう。

高校の数学教師の採用状況は?

高校における主要科目の一つである数学を教える教師は、公立・私立ともに、一定数の求人があると考えてよいでしょう。

ただし英語や国語、社会に比べれば単位数が少なく、3年次には選択必修科目となる学校が多いため、5科の中では枠が比較的小さめです。

いずれにしても、教師は現場での経験を早いうちから積むに越したことのない世界です。

公立学校志望の人は、まず自治体の講師登録をした上で、採用試験の対策を十分に行い、採用を目指しましょう。

同時に私学適性検査を受けておくと、私立学校での採用のチャンスが得られます。

私立志望の人は適性検査を受けた上で、希望する学校の採用試験を受けましょう。

私立の場合は求める人材がはっきりしているため、募集要項によく目を通し、自身と合致しているかどうかを見極める必要があります。

なお、数学は科目の特徴として女性教師が少ないため、女性の場合、私学においては有利に働くこともあります。

高校の数学教師に求められること

高度な指導能力が必要

高校の数学は少なくとも3年次には選択必修科目となり、主に国公立大学、理系の私立大学を目指す生徒を担当することになります。

したがって生徒の学習意欲も高く、教師は高い教科指導力を要求されます。

大学入試に必要な難易度の高い問題にあたることも少なくありません。

これに対応できるように綿密な教材研究を怠らないようにしましょう。

数学を苦手とする生徒にもきめ細かい対応を

高校の数学はそれまでに比べてぐっと難易度が上がります。

その結果、高校に進んでから強い苦手意識を持ってしまう生徒も少なくありません。

定期試験で点数を取ることができず、成績不振に陥り、最悪の場合、進級や卒業も危ぶまれる生徒も少なからずいます。

高校の数学教師は、難易度の高い内容を指導する一方で、数学の苦手な生徒に膝を突き合わせて向き合い、根気よく指導する場面も多数出てくるでしょう。

補習や追試の担当者になることもしばしばです。

生徒のレベルに関わらず、教科書や指導書通りの指導では生徒の十分な理解を得られない場合が非常に多いため、指導には工夫が必要とされます。

得意な生徒から苦手な生徒まで幅広く関わることは骨が折れる一方、大きなやりがいや充実感も感じられるでしょう。