高校教師の仕事の1年間の流れ・受験シーズンにやるべきことは?

教師生活の年間スケジュール

高校では、年間を通して大まかなスケジュール(行事)が決まっています。

教師はあらかじめ決められている年間計画表を手にして、基本はそれに沿って活動を行います。

現在では、多くの高校が2学期制(前期と後期)になっていますが、一部では3学期制の高校もあります。

以下では、2学期制の高校での教師の過ごし方について紹介します。

前期は生徒を知ることに注力

前期で大切なことは、まず「生徒を理解すること」です。

新学期からの1ヵ月で生徒全員の顔と名前を一致させ、どの生徒同士の仲がいいのかなど、生徒のパーソナリティーも調べます。

授業と授業の間の休み時間などを使って、生徒たちの関係を観察することが大切になってきます。

また、中間テストも非常に重要なイベントです。

後期は違う目標を立てる

後期は行事・イベントもたくさんあるため、なかなか授業に集中できない場面もあります。

「学園祭を生徒と一緒に楽しむ」「よりわかりやすく楽しい授業を行う」など、前期ではできなかった目標を立てることが必要です。

前期で得た経験を踏まえて、日頃から生徒との接し方や授業の組み立て方を工夫しながら、生徒との関わりを深めていきます。

高校教師の仕事の1年間の流れ

4月
新しい生徒の顔を覚えます。

生徒一人ひとりと接する時間を多く設け、生徒の特長や人柄、考えていることなどを把握します。

5月~6月
夏前には今年度の授業を指導要領に沿って進めるために授業の計画を立て、それを実践します。
7月
7月になると、秋に催される修学旅行や行事の準備がスタートします。

修学旅行の場合は、ツアー会社やカメラマンとの連絡、しおり作りや現地の視察や旅行日程のプラン作りなどを新人と熟練教員が数人で行います。

また、夏休み前には期末テストがあるため、その準備を進めていきます。

8月
8月、生徒は夏休みに入っており、基本的に登校はありません。

教師は、この長い休みの期間にこれまでの授業の運びを確認し、9月以降の授業計画を練り直します。

高校教師にとって夏休み期間は非常に忙しく、近隣の学校などと連携して授業や生徒教育に対する意見交換会や、授業の質をあげるための模擬授業なども実施します。

9月~11月
多くの学校では、秋のシーズンに文化祭や運動会、修学旅行が催されます。

学校行事の意義は「生徒の自主的運営」のため、教師はあくまで裏方に徹します。

生徒の気持ちを組んで尊重してあげることが、生徒からの信頼にもつながります。

年間を通して多忙を極める高校教師も、行事の時は日々の仕事を忘れて生徒と楽しい時間を過ごすことができます。

ただし修学旅行をはじめとした行事では生徒がはめを外しやすく、問題も起きやすいため、終始生徒の動きに気を配る必要があります。

12月から3月
冬になると、2年生を受け持っている場合は、生徒一人ひとりと面談して3年生に向けた進路を決めます。

多くの学校は「文系・理系・進学クラス」などに分かれるため、生徒の意見を尊重しつつ、生徒の保護者とも面談を行い、高校卒業後の進路などもここで大まかに決めていきます。

3年生を受け持っている場合は、受験を間近に控えて非常に多忙な時期となります。

就職を希望する生徒には就活の面倒や職探しの手伝い、進学を希望する生徒にはAO入試や推薦、一般受験のどれを目指すのか、相談しながら決めていきます。

受験生との向き合い方

受験シーズンに備えて

高校教師にとって最も大切な時期といえるのが受験シーズンです。

スポーツ大会や文化祭などの生徒にとってのビッグイベントが一通り終わると、生徒は受験モードに切り替わります。

教師もそれに合わせて緊張感持って授業に臨み、生徒に接しなければなりません。

受験生と向き合う姿勢

11月からは受験に向けた準備が本格的に稼働し、1月はセンター試験、2月は本試験と、生徒の将来を左右する時期を迎えます。

この期間中は生徒も予備校や塾で勉強するようになり、学校は卒業できるだけの出席日数を確保して休みがちになります。

一方、推薦や指定校推薦を狙っている生徒は、より授業に集中して成績を上げようと躍起になっています。

たとえ自分が3年生のクラスを持っていなくとも、授業を受け持っていればそれはヒシヒシと伝わりますし、授業内容も見直さなければなりません。

この時期に教師としてどのように生徒と接するかによって、生徒からの信頼度も大きく変わってきます。

他の教師とも力を合わせ、生徒の背中を後押ししてあげることが大切です。