「語学学校職員」とは

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さまざまな種類の語学を教える学校で、生徒への指導や学校運営に関する幅広い業務に携わる。

語学学校教員とは、語学を教える学校に勤務し、教員として指導を行ったり学校運営に関わる幅広い業務に携わる人のことをいいます。

語学学校が指導する外国語は、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語など多岐にわたり、また、外国人向けに日本語を指導する場合もあります。

語学学校で働く教員はそれぞれ得意な言語を持ち、その言語を専門とした指導計画を立てたり、テストの採点、個人面談などの業務を担当します。

また、学校が円滑に運営できるよう、企画や予算管理といった裏方的な業務まで担当することもあります。

語学学校では正社員のほかアルバイトやパートとして働く人もいますが、いずれの場合でも生徒に指導できるだけの一定レベルの語学力は必須になります。

ただし、指導のスキルについては一からスキルアップを目指せる研修体制を整えている語学学校もあるため、熱意や意欲があれば未経験でも採用される可能性はあります。

「語学学校職員」の仕事紹介

語学学校職員の仕事内容

生徒の相談や学校運営を行う

語学学校職員は語学を学びに来た生徒に、充実した教育環境を提供するのが仕事です。

その職務内容は多岐にわたります。

あえて大きく分けるなら、生徒と密に関わる仕事と、会社の土台を固める仕事のふたつということになるでしょう。

一人ひとりにベストな受講プランを提案したり、生徒の相談に乗ったりという仕事は前者。

企画や予算管理、学校運営といった仕事は後者です。

生徒と関わる仕事では、教員と連携しながら指導内容を見直すことや、生徒の悩みや成長に寄り添う姿勢が求められます。

裏方的な仕事では、マーケットや業績を分析することで世の中のニーズを読み取り、これからも多くの人から必要とされる学校づくりを担うことが求められます。

どちらも語学学校には欠かせない仕事です。

語学学校職員の就職先・活躍の場

各語学学校で募集がある

語学学校と一口に言っても、英語を筆頭に中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語などさまざまな言語を教える学校があります。

また、日本国内の外国人に日本語を教える日本語学校も、語学学校のひとつです。

自分がどの言語を学ぶ生徒に貢献したいかによって就職先は変わってきます。

ただし大手であればひとつの学校の中で多数の言語の講座を開講しています。

さまざまな言語を通し、グローバル社会のなかで生きていく人たちをサポートしていくことができるでしょう。

語学学校職員の1日

午前は事務仕事中心、午後は生徒対応中心

8:30 出勤およびスケジュール確認
朝、出勤し一日のスケジュールを確認してから、教室の片づけを行います。

10:00 生徒の記録の管理
生徒の授業記録の管理をはじめ、事務仕事を進めていきます。

12:00 昼休憩
昼食を食べて午後の業務に備えます

13:00 事務仕事
午前中に終わらなかった事務仕事の残りを片付けます。

14:00 電話応対
生徒からの電話問い合わせに対応します。

16:00 学習プランの提案
生徒と面談し、最適な学習プランについて提案します。

17:30 面談終了
今日面談予定だった生徒たちへの対応を終え、帰宅します。

語学学校職員になるには

英語力をつけて、的確なサポートを

語学学校職員になるためには、ある程度の英語力を有していることが求められます。

その理由として挙げられるのは主に2点です。

1点目は教員とコミュニケーションをとる上で、英語を用いることが多いため。

生徒のニーズを的確に教員に伝えなければならない立場ですから、とても大事なことです。

もう1点は語学を学んだ経験があれば、より生徒の悩みに寄り添った提案ができるため。

どこで行き詰りやすいのか、などを把握していればアドバイスのクオリティもアップします。

語学学校職員をめざすのであれば、まずは日常会話レベルの英会話ができるよう努力が必要です。

語学学校職員の学校・学費

学校名より語学経験を

語学学校職員になるために絶対に行かなければならない学校はありません。

ただし学校によっては大卒以上に限定して募集しているところもあります。

就職先について選択の幅を広げるためにも、大学には進学しておいたほうが安心です。

採用にあたっては、大学名よりもこれまで語学とどう関わってきたのかに重きが置かれがちです。

仕事上、英語力を求められることが多いため、海外留学や語学研修の経験などがあったほうが有利だといえます。

語学学校職員の資格・試験の難易度

採用試験の難しさは会社ごとに異なる

語学学校職員をめざすにあたり、特別な資格は不要です。

各会社ごとの採用試験を受けることで採用されるかどうかが決まります。

つまり、試験の難易度は、その会社にどれだけの人気があり、どれだけの人が応募するかによって変動するといえるでしょう。

会社の人気は、業務内容や待遇の手厚さによって、大きく変わってくるものです。

また、雇用形態によっても難易度は変わってきます。

当然ながら、正社員をめざす場合が、もっとも競争率が高くなりがちです。

契約社員等であれば就職しやすいでしょう。

語学学校職員の給料・年収

残業代が十分に支払われないところも

外資系であれば賞与はほとんど期待できないでしょう。

そのため月給が高く設定してあっても、年収で見るといまいちというケースもあります。

また、教育業界の悪習として、残業代を出し渋りがちです。

申請すれば制度上は出る決まりになっていても、申請しないのが暗黙の了解になっているケースも少なくありません。

語学学校職員の平均給与は会社によって開きがあり一概には言えませんが、日本語学校に関しては際立って低いのが現状です。

語学学校職員のやりがい、楽しさ

グローバル社会にはばたく人々の背中を押せる仕事

語学学校職員は語学を通じて、グローバル社会にはばたく人々のサポートができる仕事です。

生徒たちの自己実現のための手助けができることは、大きなやりがいであり、魅力だといえます。

また、外国語を教える学校であれば、教員との会話は英語で行われることが多く、自身の英語力を伸ばしたいという人にとって理想的な職場環境ではないでしょうか。

さまざまな国のスタッフとの交流を通し、多様性に触れることは、価値観のアップデートにつながるはずです。

語学学校職員のつらいこと、大変なこと

相手の文化へのリスペクトを

多様なバックボーンを持つスタッフと交流しながら、仕事を進めていける環境は魅力的である一方、思いがけぬすれ違いが起きたときに苦労することもあります。

常識だと思い込んでいたことが、別の文化で育ってきた相手にはまるで通用せず、もどかしく感じることもあるでしょう。

相手の文化へのリスペクトがなければ上手くやっていくのは難しいものです。

また、新規顧客確保のためにしのぎを削っている業界であり、そのハードさから離職率が高いということも知っておいたほうがよいでしょう。

見学に来た生徒と契約できなかった受付は、肩身が狭いといいます。

語学学校職員に向いている人・適性

コミュニケーション能力と英語力

語学学校職員に求められる適性として、コミュニケーションを厭わない姿勢が挙げられます。

部署によっても違いますが、語学学校職員はときに生徒と教員のパイプ役にならなければいけない立場です。

生徒の悩みに寄り添い、教員に正しく伝達し、授業を効果的なものに改善するためには、相応のコミュニケーション能力が求められます。

また、日常会話レベルの英語力を身につけていること、英語力向上への努力を惜しまない姿勢なども大切です。

語学学校職員志望動機・目指すきっかけ

スキルアップできる職場

語学学校職員をめざす人は、自分自身が海外や語学に対し、関心を持っていることが多いです。

学生時代の留学経験や語学学習経験を活かして何かしたい人が志望する傾向にあります。

また、スキルアップの観点から志望するケースも少なくありません。

頻繁に英語を使う環境に身を置くことで、自身の語学スキルの向上を図るという人、多様なバックボーンを持つスタッフとの交流を通し多様性を学びたいという人など、さまざまです。

語学学校職員の雇用形態・働き方

勤務時間の兼ね合いで働き方を考える

会社の採用方針によって異なりますが、業界全体で見ると、正社員から非正規雇用までさまざまな働き方が用意されています。

正社員であれば社保完備のところも多く、安定した働き方をすることができるでしょう。

非正規雇用は契約社員であったり、パートタイマーであったり形態はばらばらです。

給与以外の点で非正規雇用のメリットとして挙げられるのは勤務時間の問題でしょう。

教育業界ですから生徒の通える時間まで勤務する日が増えがちです。

夜まで勤務するのが難しい場合、時間の自由がきくパートタイマーには利点があります。

語学学校職員の勤務時間・休日・生活

完全週休二日制のシフト勤務

日本語学校を除き、多くの語学学校は、一般的な企業と違い土日祝日が休みにはなりません。

むしろ、平日に学校や仕事がある人たちのニーズは土日祝日に集まりがちです。

そのため、休みの取り方も完全週休二日制というところが多いです。

完全週休二日制だと、どうしても年間休日が少なくなるため、就職の際には有給消化率や夏休みなどがとれるかどうかを確認したほうがよいでしょう。

勤務時間は朝から夜までの時間帯を、シフト制で入ることが多いです。

語学学校職員の求人・就職状況・需要

年齢の壁を気にする必要がない学校もある

離職率が高めの業界ということもあり、求人は正規、非正規の両方とも出ています。

最大手の語学学校では、日本企業の採用方針でありがちな年齢上限を設けていません。

これは先進国では年齢差別ととらえられるやり方であるため、さまざまな国籍を有するスタッフが働く学校には、ふさわしくないためでしょう。

人事は、性別や年齢や国籍をもって採用不採用を決めるのはハラスメントに該当するという認識の上で、採用にあたっています。

そのため、自身の年齢を気にせず応募することが可能です。

もちろん残念ながらそうした方針を取り入れていない学校も多くあります。

語学学校職員の転職状況・未経験採用

転職者や未経験者を積極的に採用

転職者の採用や未経験採用に対しても積極的な業界です。

人手不足を補うというだけではありません。

他の業界で培ってきたコミュニケーション能力をはじめとするスキルを活かしてほしい、という学校側の希望があります。

そのため、英語力がある程度あり、語学教育に対して熱意がある場合には、採用されるチャンスを得られるかもしれません。

むしろ転職者のみに採用を絞っている学校もあるので、チャレンジするだけの価値はあります。

語学学校職員の現状と将来性・今後の見通し

新規顧客を獲得するための広告費が問題に

かつて、大手の英会話スクールが倒産したことが話題になりました。

新規顧客掘り起しのために広告費に費用をかけざるを得ず、その負担が大きすぎて破綻した例です。

利益を出すためには語学に熱心な層だけを確保しても難しいため、消極的な層にまで訴求する必要があります。

広告費との兼ね合いが語学学校の課題です。

また、日本語学校については、ボランティアや非常勤がメインの雇用形態や、給与の低さなど、業界の問題点がかねてより指摘されています。

どう改善していくかは今後の課題です。