高校教師の教職課程や教育実習ではどんなことを学ぶ?

高校教師の教職課程で勉強すること

専門科目の講義

教職課程とは、教師を目指す人が、教員免許を取得する過程で受講しなければならない単位のことです。

単位には「必須単位」と「自由単位」の2種類があり、教職課程で勉強する内容は大学によっても異なります。

自由単位の多くは専門教科に関するものです。たとえば、国語なら文学に関する講義、数学であれば数学に関する講義など、大学によってあらかじめカリキュラムが決められているなかで、教職課程の単位に含まれる専門講義を必要分受けなくてはなりません。

教育関連の講義

必須単位は、教師を目指すにあたって理解しておくべき教育の目的をはじめ、学校教育の成り立ちや意義、そして生徒指導や教育相談など、教育現場で必要となるさまざまな内容を学びます。

また、「教育実習」も教職課程の一つです。

実習は、基本的に母校での体験実習となり、高校の教壇に立って実際に生徒に指導することとなります。

教職課程で取得しなければならない単位数は多く、大学1年生の時から計画的に教員免許取得に向けて単位を取っていかないと、卒業までに間に合わなくなるため注意が必要です。

教育実習で勉強すること

母校で教壇に立つ

教育実習では、自分が取得したい教職免許の授業を実際に行います。

期間は、中学・高校両方の免許を取得する人は3週間、高校のみであれば2週間です。

基本は母校での教育実習となりますが、母校が遠方にある、教育実習希望者が多いなど、なんらかの理由で受け入れられなかった場合は、大学近くの高校などで実習を行います。

1.授業の組み立て方法

授業の組み立て方法に関しては大学でも学びますが、計画するのと実際に授業をしてみるのでは、まったく感覚が異なります。

一般的な高校ではひとつの授業が50分となっており、その時間をどのように配分するかがカギとなります。

授業を進めるスピードが早すぎると時間が余ってしまい、生徒の理解力もついてきません。

また、逆に遅すぎると目標の単元を終わることができず、次回の授業が詰まってしまいます。

実習では数クラスを受け持つため、同じ授業の内容にしなければならず、あるクラスだけが進んだり遅れたりというような授業はできません。

はじめのうちは、この授業の組み立て方に頭を悩ませるでしょう。

2.教材研究

授業ではさまざまな教材を使います。

教科書・資料集・参考書、ときにはプリントを使ったり、科目によってはDVDなどを利用したり実験をしたりすることもあるでしょう。

どの教材をどのように利用すれば効果的に伝えられるかは、教師としての力量が問われる部分です。

はじめのうちは手探りですので、指導教師から助言を受けたりほかの先生がどのように授業を行っているのかを見学したりしてみるとよいでしょう。

また、黒板に要点を書く「板書」も、慣れないうちは緊張するものです。

あらかじめ板書内容をまとめて置き、チョークの色づかいなども考える必要があります。

3.何をどのように説明するか

授業で最も大切なのが、教師の話です。

授業を行う範囲はあらかじめ決められているため、どこの部分を重点的に説明すればいいのかなどを考えます。

教科書に書いてあることを読むだけだと、すぐに終わってしまいますし、生徒の理解も深まりません。

「どのような話ならば、生徒たちはしっかりと聞いてくれるのか」「生徒たちの関心を引くのはどのようなところか」を考えることが大切です。

また、人前に立つと緊張してしまう人は、大学での模擬授業やゼミ発表などを利用し、普段からプレゼンテーションに慣れておくとよいでしょう。