高校教師の仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介

高校教師の仕事とは

高校教師は、高等学校に通う生徒に対し、教育を行う職業です。

数学、世界史、英語など、各教師が担当科目を持ち、それに関する授業を担当します。

中学校教師に比べると高校教師が受け持つ授業数は少ないですが、高校では授業の専門性が格段に上がるため、教師自身も日々勉強し、専門知識を磨いておかなければなりません。

そのほか、部活動の顧問や生活・進路指導、また学校運営に関わるさまざまな事務も担当します。

高校生は今後の人生を左右する大事な時期であるため、生徒の気持ちや状況を正確に把握し、適切な助言や指導をすることが重要です。

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高校教師の業務の内容

1.授業計画

高校教師はただ好き勝手に授業を行うのではなく、学習指導要領に沿って1年間の授業計画を組み立てる必要があります。

授業で使用するプリントや練習問題、中間・期末テストの問題の作成も行います。

高校の授業は中学と比べ専門性が格段に上がるため、教師も専門知識を磨いておくことが求められます。また、教科書の改訂があれば教える内容も変わることがあるため、日々勉強が必要です。

2.生徒指導

生徒がどのようなことで悩んでいるのかなどを探り、必要であればアドバイスをします。

生徒指導の場だけでなく、日々のコミュニケーションのなかから生徒の気持ちや状況を正確に把握し、適切な助言や指導をすることが求められます。

3.保護者との関わり

三者面談などを通して、生徒の普段の様子や抱えている悩み、進路などを親と一緒に解決していきます。

また、生徒指導や進路指導をする上では保護者の気持ちを理解し尊重することも大切です。

4.進路相談

高校生は卒業した後の進路によって、将来が大きく左右されます。

生徒が決めている進路を教師の目線に立って考え、アドバイスをしたり他の選択肢を提案したりすることも必要です。

5.部活動

ほとんどの教師はなんらかの部活動の顧問を担当します。

6.自己研鑽

長期休暇や研修の際には、学校教育・校則・生徒との触れ合い方を学びます。

模擬授業などを通して自己研鑽を欠かすことも大事です。

7.校務分掌

高校教師は、「校務分掌」と呼ばれる、学校の運営に関わる事務業務も担当します。

そのほか修学旅行・文化祭・体育祭などの行事にも関わります。

高校教師の役割

生徒の学力向上のために教育する

学校教育は、教師の質にかかっているといっても過言ではありません。

どれだけ優秀な生徒がそろい、高い質の教材を使ったとしても、教師の教え方が悪ければ学力アップを望むことはできないでしょう。

また行事などで貴重な経験の機会を得たとしても、教師がしっかりと指導していかなければ、教育的な効果はあまり期待できません。

教師は生徒の学力を向上させていくために、さまざまな工夫を凝らす必要があります。

教師自身の質の向上

近年は核家族が増えたことや、地域社会でのコミュニケーション不足から、学校教育や教員に求められるものが多くなってきています。

教師という職業は以前よりも厳しく評価され、生徒指導の面でも大変な重責を担っています。

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高校教師の勤務先の種類と仕事内容の違い

高校を大きく分けると「公立高校」と「私立高校」があり(それとは別に「国立高校」もあります)、両者は、学校のカリキュラムの独自性や教育方針、学費などに違いがあります。

課程としては、「全日制」のほかに「定時制」や「通信制」などがあり、いずれも教師としての役割・仕事内容に大きな違いはないものの、通っている生徒の特徴や、教師に求められることなどに多少の違いがあります。

ここでは、高校教師の勤務先・働き方の種類と、それぞれの特徴を紹介します。

公立高校で働く高校教師

正規教員と臨時的任用教諭

公立高校で働く正規の教員は「正規教員」と言われます。

これは、自治体の教員採用試験に合格して正式に採用された人のことで、地方公務員として定年まで働き続けることができます。

教員採用試験に不合格となった場合でも、自治体が独自に採用する「臨時的任用教諭」として登録すれば、産休や育休などで教員が不足した際に公立高校で働くチャンスがあります。

臨時的任用教諭の場合は、1年ごとの任期となり、次年度も採用されるかどうかはわからないため、不安定な働き方といえます。

ただし、教員採用試験に合格し正規教員になるために、浪人をしながら一時的に臨時的任用教諭として経験を積む人は少なくありません。

異動がある

公立高校で働く場合、採用された自治体内での異動があります。

人によって異なりますが、数年に一度の頻度で異動を命じられることが多いため、移動範囲が広い自治体に勤務する場合はライフプランが立てにくいと感じる人もいます。

しかし、新しい環境で教師として多様な経験を積めるのは、公立学校教師ならではの魅力でもあります。

担当する学校によって学校規模や学習レベルに差が出ることも珍しくないため、教員としての力量が問われます。

私立高校で働く高校教師

専任教諭と常勤講師

私立高校においては、正規の教員は「専任教諭」と呼ばれます。

それとは別に、基本的に1年契約の「常勤講師」という教員もいます。

常勤講師は、公立学校でいう臨時的任用教諭に当たる職種ですが、専任教諭の前段階としての「試用期間」として、この形で雇用されることが多くなっています。

そのため常勤講師を経て、問題がなければそのまま専任教諭になる人も多いです。

このほか、「非常勤講師」と呼ばれる、いわゆるパートタイムとしての働き方をする人もいます。

非常勤講師は、英語や理系科目の実験など人数が多いときの教員のサポートや、一時的に教員数が足りない教科を担当します。

異動が少なく経験を生かしやすい

公立高校には異動がありますが、私立高校の場合は基本的に異動はありません。

一度務めると学校や生徒の雰囲気をつかみやすく、経験を生かして長く同じ場所で働けることが特徴です。

異動の心配がないためライフプランを立てやすく、家庭との両立もしやすいといえるでしょう。

ただし、学校の経営状況や自身の仕事ぶりなどによっては、解雇されてしまう可能性もゼロとは言えません。

定時制高校で働く高校教師

定時制高校とは?

「全日制」とは、昼間に授業が行われる高校のことを指す、いわゆる一般的な高校のスタイルです。

一方、「定時制」とは大学のように自分で卒業までの必要単位を逆算して、自分で授業の時間割を作る高校です。

定時制の学校は夕方から夜間にかけて授業が行われると思う人もいるようですが、定時制の多くは全日制と同じく、朝から授業が始まって夕方には終了します。

ただし、社会人など日中通えない人向けに、夜間部を開講している定時制学校もあります。

定時制高校で働く高校教師になるためにも、教員免許状が必要です。

教え方の違いは?

定時制高校は、全日制よりも1週間あたりの授業のコマ数が少ないという特徴があるものの、教師の仕事の内容に大きな違いはありません。

しかしながら、定時制の場合、同じクラスでも生徒の理解度にかなり差が出るケースがあるため、一から丁寧に、わかりやすく授業を組み立てていくことが求められます。

また、生徒の年齢にもばらつきがあるため、一人ひとり生徒への対応も異なってくるでしょう。

定時制は生徒が自分で時間割を組み立てることから、必然的に生徒は楽な授業の時間割をとりやすく、学習意欲があまり高くなく、単位を取るためだけに通っている生徒もいるのが現実です。

そういった生徒に対し、進路を手助けしてあげるのはもちろんのこと、さまざまな教材を駆使してモチベーションを高められるような指導をすることも大事です。

通信制高校で働く高校教師

通信制高校とは、全日制・定時制と同じような高校課程のひとつです。

その大きな特徴は、生徒は基本的に自宅学習を行い、レポート提出やテスト、スクーリングによって単位を取得するしくみになっていることです。

通信制高校に通う生徒は、小・中学校までに不登校やいじめの経験を持ち、コミュニケーションに恐れを抱いていたり、学習が苦手になってしまったりしている生徒も少なくありません。

したがって、通信制高校の教師は、まず生徒一人ひとりの個性をよく理解することが大事です。

そして、それぞれが自分らしさを伸ばし、希望の進路に進んでいけるように関わり合うことが求められます。

高校教師の仕事の流れ

ここでは、「常勤」として働く高校教師のおおまかな仕事の流れをご紹介します。

  1. 1.出勤

    高校教師の出勤は8時前後のことが多いですが、教材の準備などをするために早い人は7時過ぎには学校に行きます。
  2. 2.打ち合わせ

    まずは教職員全体で朝の打ち合わせを行い、その日の行事や連絡事項等を確認します。その後、学年ごとや教科ごとのメンバーで細かな打ち合わせを行います。
  3. 3.授業

    打ち合わせが終わると、それぞれ教室へ向かいホームルームを終え、授業を開始します。担当の授業がない時間には教材研究や事務分掌をこなします。
    高校教師の昼食は、職員室や休憩室など生徒とは別でとることが多いです。
  4. 4.放課後

    授業が終わってからは、部活動の顧問や教職員会議、教材研究、行事の準備などの仕事をします。一般的には17時ごろが退勤ですが、残務を片付けるために残業をする教師が少なくありません。

高校教師と関連した職業

高校教師と同じように特定の科目を担当する職業に「中学校教師」がありますが、両者にはいくつかの違いがあります。

まず、中学校は義務教育であり、高校はそうではないということです。

中学校教師は、生徒が基本的な学力をきちんと身につけられるように指導をするとともに、生活指導にも重点を置き、思春期の子どもたちが健やかに成長できるようにサポートします。

高校教師は、中学校よりもさらに進んだ教科指導を行って生徒の学力を向上させるとともに、その先の進路(進学・就職など)を見据えた助言やアドバイスも行います。

また、教師の資格を取得するにあたっては、単位数の違いがあります。ただし条件を満たせば中学校・高校のどちらの免許を取得することも可能です。

中学校教師の仕事