中学校教師と高校教師の違い

高校教師と中学校教師の仕事内容の違い

生徒の自主性を尊重する高校

生徒の未来を担い、担当教科を指導する面では中学校も高校も変わりありませんが、その教育内容、生徒への接し方に関しては若干異なる場面があります。

高校は義務教育ではないため、「生徒は自らの意志で学びにきている」と捉えます。

生徒も自立をはじめ、大人の階段を上りはじめます。

文化祭なども生徒たちが自主的に行うことによって教師の負担は減りますし、問題を起こした生徒に対しては相応の処置を取ることができます。

よって、謹慎指導や退学処分といった厳しい対応を通して、社会で「大人」として扱われることの責任を教えるケースもあるでしょう。

中学校は義務教育

中学校は、公立か私立かによってかなり雰囲気が違います。

公立であれば、学区内の生徒が全員入学しますので、学力に差があったり小学校からの人間関係でクラス・学年の気風が決まったり、指導が難しい場面もあります。

私立では受験を経験しているため、学力的な差は大きくない反面、高校あるいは大学までエスカレーター式に進学できるとあって、学習面でのんびりしがちであり、教師への態度も「友達感覚」になる傾向が見られます。

ただ、公立私立問わず義務教育なので、自立して生きていくための基本的な学力や社会のルールなどを、生徒に寄り添いながら丁寧に教えるのが中学校教師の重要な役割です。

基本的には中学校は義務教育のため問題を起こした学生に対しても退学をさせることはありません。

そういった面を含めてより良き人間性を育てるのが中学校教師の職務だと言えます。

中学校教師の仕事

高校教師と中学校教師のなる方法・資格の違い

教員はそれぞれ自分の担当教科や校種により免許状を取得します。

たとえ中学の免許状を持っていても、高校の免許状がなければ高校では教壇に立つことができません。

教員免許状取得に必要な科目やその単位数は、文部科学省の定めに従い、教職課程のある大学では「一種免許」(短大では「二種免許」)が取得できるよう、授業を開設しています。

中・高ともに最低修得単位数の合計は同じく67単位(教科によってはこれ以上の単位が必要)ですが、内訳が異なります。

高校教師と中学校教師の資格・必要なスキルの違い

高校教師・中学校教師のどちらも、免許状が必要な仕事です。

高校の教員免許と中学校教員免許は共通するところが多いので、両方の免許を取得する人が多く、両方の資格があれば就職先の幅を広げることができるので、可能であればどちらも取得しておいたほうがよいでしょう。

教育実習も中学、高校のいずれかで実習すればよいケースが一般的です。

ただし、中・高両方の免許を取得する場合、高校教員免許だけのときと比較して、教育実習の期間が長くなることがあります。

資格取得を目指す場合は、どちらの校種でどれだけの期間、実習を行なえばよいか、必ず確認してください。

高校教師と中学校教師の学校・学費の違い

資格をとる上では高校教師・中学校教師ともに大学、もしくは大学院に行く必要性があります。

学部に関してはばらつきがありますが、やはり教育学部卒の割合が比較的高いです。

学費は国公立の大学であれば4年間で250万前後、私立の大学であれば年間の授業料だけで100万以上かかるところが多いです。

高校教師と中学校教師の給料・待遇の違い

公立の場合、中学校・高校で働く教師は地方公務員となり、各地方自治体の給与体系が適用されます。

基本的に年功序列で、勤務年数が増えれば自然と昇給するため、40歳を過ぎれば年収は700万円を超えます。

ボーナスも支給され、福利厚生も充実しているものの、「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」、略称「給特法」により、残業手当はあらかじめ月給の4%ほどの金額が上乗せされているのみです。

同様の理由で、休日出勤手当も出ないため、精力的に活動する部活の顧問になると、「割に合わない」と感じることがあるかもしれません。

私立学校の場合は、各学校が定める給与体系と待遇の下で働くことになります。

高校教師と中学校教師はどっちがおすすめ?

高校教師と中学校教師の一番の違いは、指導する生徒の年齢と義務教育か否かという点です。

自分の担当教科を深めたい、授業に力を入れたい人は高校、生徒に寄り添った指導がしたい、生活指導に力を入れたい人は中学校を選ぶのがよいでしょう。