看護師国家試験の難易度・合格率

看護師国家試験とは

看護師国家試験は、国家資格である看護師の免許を取得するための試験で、毎年2月中旬に実施されます。

受験資格を有している人を対象に、看護師として求められる必要最低限の知識を備えているかどうかを見るものです。

試験は北海道・青森県・宮城県・東京都・新潟県・愛知県・石川県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県の全国12都道府県の会場で行われます。

試験内容は厚生労働省の「看護師国家試験出題基準」に基づき、必修問題50問、一般問題130問、状況設定問題60問の全240問が出題されます。

「必修問題」はいわゆる基礎的な問題で、正解率が80%未満の場合は無条件で不合格になります。

配点の大きい「一般問題」は、出題範囲が11科目にわたり、知識を問う問題や事例を引用して受験者の判断を問う問題が一問一答式で出題されます。

「状況設定問題」はいわゆる応用問題で、出題基準に定められた7科目について、看護の現場で直面しうる状況を設定し、それに対する理解力・判断力を問うものです。

試験は午前と午後の2部構成で実施され、試験時間はそれぞれ2時間40分ずつ、合計5時間20分です。

合格発表は例年3月下旬に行われ、受験結果は厚生労働省のホームページなどで確認できます。

看護師になるには

看護師国家試験の受験資格

看護師を養成するための専門教育を受けた人に、看護師国家試験を受験する資格が与えられます。

高校卒業後に看護師免許を取る場合は、大学や3年制短大の看護系学科、または病院や大学の医学部に付属する3年制看護学校などを卒業すると受験資格が得られます。

大学や4年制専門学校のなかには、看護師と保健師助産師のカリキュラムを統合して学べるところもあり、卒業時に保健師・助産師の国家試験受験資格も得ることができます。

中学卒業後に看護師を目指す場合は、高等学校5年一貫教育のコースに通うことで、受験資格が得られます。

すでに准看護師資格を取得している場合は、看護専門学校や看護短期大学の2年過程を修了すれば看護師の国家試験を受験できます。

ただし高等学校を卒業していない場合、看護養成校を受験するためには准看護師として3年間の実務経験が必要になります。

看護師国家試験の難易度・勉強時間

看護師の国家試験は、優秀な人だけを選抜することが目的ではなく、現場で職務を遂行するための十分な知識を持っているかをチェックするためのものです。

大学や専門学校などの在学中にきちんと学び、看護師として必要な最低限の知識やスキルを身につけた人であれば、難易度はそれほど高くありません。

ただし出題範囲が広く、看護学に基づく専門用語もたくさん出てくるため、時間をかけて学習を積み重ねる必要があります。

また試験は問題数が多く、1問あたりにかけられる時間はかなり限られているため、ハイペースに解答していくことが求められます。

翌年の2月中に試験を受けるのであれば、夏には試験対策を始めるようにします。

遅くとも9月までには、必修問題に出てくるような内容を一巡している状態にし、12月頃には試験範囲の問題をひと通り経験している必要があります。

看護師国家試験の合格率

看護師国家試験受験者数の推移

看護師国家試験の受験者数は、平成20年度から徐々に増えており、令和元年度の受験者数は65,568人となっています。

看護師国家試験受験者数_令1

看護師国家試験合格率の推移

看護師国家試験の合格率は90%前後を横ばいで推移しており、令和元年度試験では58,513人が合格し、合格率は89.2%となっております。

看護師国家試験合格率_令1

令和元年度 看護師国家試験新卒・既卒合格率

令和元年度看護師国家試験の受験者数は、新卒が59,736人、既卒は6,514人で比率にすると、新卒90.5%、既卒9.5%です。

合格率は新卒の方が高く、新卒94.7%、既卒37.4%となっています。

看護師国家試験新卒・既卒合格率_令1

令和元年度 看護師国家試験の概要

試験日 令和2年2月16日(日曜日)
試験地 北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県
受験資格 文部科学大臣の指定した学校(以下「指定学校」という。)において3年以上看護師になるのに必要な学科を修めた者(令和2年3月11日(水曜日)までに修業する見込みの者を含む。)など
受験手続き 受験に関する書類は、令和元年11月15日(金曜日)から同年12月6日(金曜日)までに看護師国家試験運営本部及び各地の看護師国家試験運営臨時事務所に提出すること。
試験科目 人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進、健康支援と社会保障制度、基礎看護学、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学、在宅看護論及び看護の統合と実践
合格率 89.3%(平成30年度)
合格発表 令和2年3月19日(木曜日)午後2時に厚生労働省及び各地の看護師国家試験運営臨時事務所にその受験地、受験番号を掲示して発表
受験料 5,400円
詳細情報 厚生労働省 看護師国家試験