看護師への転職・社会人からなるには
看護師への転職状況は?
看護師は、他の職種と比べると転職者が多めといわれています。
もちろん、転職をまったくせずに定年を迎える人もゼロではありませんが、30代や40代になると、複数回の転職を経験している看護師に出会うことも珍しくありません。
看護師は需要に対して人手不足が続いており、転職希望者向けの求人募集が数多く出ています。
また看護師の活躍の場は多種多様であり、自分の理想を実現できる場を探すチャンスも多くあります。
こうしたことから、もし現在の職場で働きにくさを感じた場合、「我慢して働き続けるよりも、思い切って別の職場に移ろう!」と考えやすいのかもしれません。
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看護師への転職の志望動機で多いものは?
看護師が転職を考えるきっかけとなる代表的な理由は、下記の通りです。
- 職場の人間関係(一緒に働く人との人間関係がよくない)
- 勤務体系(夜勤がきつい)
- 多業務への興味(別の職場の仕事を経験してみたい)
- 家庭の事情(夫の転勤、身内の介護)
- キャリアアップ(もっといい給料や待遇を求めたい)
など。
どんな理由で転職するのかによって志望動機は変わってきますが、大切なのは「前向きな理由」を言葉にしていくことです。
看護師の仕事はハードですから「人間関係が合わなかった」「給料に満足できなかった」「夜勤がつらかった」など、ネガティブ面に着目しようと思えば、いくらでもできてしまいます。
しかし、それをそのまま伝えたら、志望先にも「うちもすぐに辞めてしまうのではないか」と思われかねません。
100%ウソをつく必要はありませんが、志望先で何ができるのか、どのような活躍をしたいのかをイメージして、前向きな言葉で志望動機をつくり上げましょう。
たとえば夜勤がつらくて日勤の医療機関への転職を希望するのであれば、「体力的に余裕がもてる日勤の仕事をして、これまで以上に地域の患者さんのために力を発揮したい」といったような、ポジティブな姿勢を見せることが大切です。
社会人から看護師になるには
中学生や高校生からであろうと、社会人からであろうと、看護師として働くには看護師免許を取得しなくてはなりません。
看護師免許の取得のためには、まず看護師養成課程のある学校で学び、看護師国家試験を受けて合格する必要があります。
社会人から看護師を目指す場合、この点に苦労する人が多いようです。
看護学校は、大きく分けると4年制大学、3年制の短大・専門学校があり、どの学校を選んでも看護師を目指せます。
ただ社会人の場合、看護大学に4年間通うのは時間がかかりますし、入学のための受験勉強の時間もとらなくてはなりませんから、あまり現実的ではありません。
こうしたことから、多くの人が看護専門学校への進学を選択します。
近年、高校生が看護大学へ進学するケースが増えているため、社会人は看護専門学校に入りやすくなっているといわれます。
ただし学校によっては、社会人は受験できない場合がありますから、事前によく調べておきましょう。
カリキュラムに沿ってきちんと看護師としての基礎知識・技術を身につけ、看護師免許を取得すれば、未経験からでもも就職可能です。
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働きながら看護師の資格は取れる?
働きながら看護師の資格を取りたい人におすすめの学校が、「准看護学校」です。
准看護学校では、看護師ではなく「准看護師」の資格取得を目指せます。
准看護学校の特徴は、全日制課程だけではなく「定時制」があり、平日の午後や夜間の通学だけでも准看護師が目指せることです。
働きながら看護師の資格を取りたい人には適しているでしょう。
看護師と准看護師は資格の種類は違えど、職務の差はほとんどありません。
准看護師は給与・待遇面で正看護師ほど恵まれていないといわれますが、全体的に看護師不足となっている現在では、准看護師の求人も多数出ています。
将来的に、准看護師として経験を積んで看護師へステップアップする道もありますから、まずはムリのないように准看護師になることを考えてもよいでしょう。
通信や独学で看護師の資格は取れる?
看護師養成学校は、いずれも「通学制」となっています。
一から看護師を目指す場合、最低でも看護系の大学・短大・専門学校へ3年以上通って、看護師国家試験の合格を目指す必要があります。
独学では国家試験の受験資格も得られません。
ただ、すでに准看護師としての勤務経験があれば、一定条件を満たすことで、通信課程で看護師を目指せます。
その条件とは「准看護師として7年以上の就業経験があること」です。
これ以外の人、つまり未経験から看護師もしくは准看護師の資格取得を目指すのであれば、通信制では学べませんから注意してください。
社会人から看護師になる人は多い?
近年、社会人から看護師になる人は増加傾向です。
「手に職をつけたい」「需要のある仕事がしたい」「人の役に立ちたい」などの思いを抱く人は多く、いったん別の仕事を経験してから看護師を目指すケースも珍しくありません。
看護師は日本全国で需要がある職種ですから、社会人からでもチャンスは十分にあります。
ただ、看護師は独学でなれるものではありませんから、お金と時間の両方で、余裕をもった計画が必要です。
どの看護学校に入るにせよ、若い世代と一緒に学ぶことは、ときに難しいと感じることもあるかもしれません。
一方、何も知らないところから看護師の勉強をするのはワクワクするものですし、若い学生にとっても社会を知る人と肩を並べて学ぶのは、よい刺激になります。
お互いに「看護師になる」という共通の夢を叶えられるように切磋琢磨できるのが理想的です。
社会人経験が看護師の仕事にプラスになることはある?
社会人から看護師を目指すとなると、誰もが少なからず不安を抱くはずです。
「いまさら活躍できるのだろうか」
「フレッシュな新卒の子と一緒に働けるだろうか」
「年齢的に就職先があるのだろうか」
など、いろいろな声が聞こえてきます。
しかし、一度社会人を経験し、わざわざ看護学校に通って看護師になる人は底力が違います。
強い決意と将来に対する明確なビジョンは、看護師として直面する厳しさを乗り越える力になるでしょう。
もちろん、社会人として身につけたスキルや経験が生きる場面も多々あります。
看護師は若い人からお年寄りまで、幅広い年代の人と接し、一人ひとりの苦しみや不安に寄り添ってケアをしなくてはなりません。
さまざまな場面において機転を利かせて動かなくてはならないことが多いため、社会人として培った判断力や行動力、人と信頼関係を築く力などは、看護師としても役立ちます。
看護師に転職可能な年齢は何歳くらいまで?
看護師という職業には、ほぼ年齢制限がありません。
現場では、いったん退職した後に再就職してパートや嘱託として活躍する70代や80代の看護師もいるほどです。
看護師は心身ともにタフでないとなかなか務まらない仕事ですから、若いほうが有利になることもあります。
ですが、自身の仕事に対する熱意や向上心、そして健康的な体があれば、何歳からでも看護師になれます。
看護師不足が続いている現状は、社会人を経て年齢が上がってから看護師を目指す人には追い風だといえるでしょう。