不動産営業へ転職するには? 未経験・中途採用はある?

不動産営業への転職状況は?

不動産業界は、ほかの業界と比べても、非常に人の出入りが激しいことで知られています。

なかでも営業職は、年齢や学歴、職歴がさほど重視されないため、就職するためのハードルはさほど高くありません。

しかし、厳しいノルマの存在や、不動産という高額商品を扱う責任の重さ、求められる法律知識の多さなどもあって、人によって向き不向きがはっきりと分かれます。

辞めてしまう人も非常に多く、なかにはほんの数か月ほどで退職してしまう人もいます。

このため、不動産会社各社は、人員を補充するために常に求人活動を行っており、中途採用にも積極的です。

転職者のなかには、不動産業界で働いていた人もいれば、まったく関係ない業界から飛び込んでくる人もおり、前職もバリエーションに富んでいます。

さらに、たとえば賃貸営業から売買営業に移る、住宅用物件から投資用物件に移るなど、不動産営業のなかで転職をくり返す人もおり、総じて転職状況はきわめて活発といえるでしょう。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

不動産営業への転職の志望動機で多いものは?

不動産営業へ転職する理由として多いのは、より多くお金を稼ぎたいというものです。

不動産営業は、「インセンティブ」と呼ばれる成果報酬型の給与システムを採用している職場がほとんどであり、個人の営業成績がダイレクトに給料に反映されます。

基本給が安く抑えられる反面、結果さえ出せれば、年齢やそれまでのキャリアに関係なく、歩合給でいきなり大金を稼ぐことが可能です。

一攫千金を夢見て、手っ取り早く高収入を得るために転職してくる人も少なくありません。

また、そのような平等な評価システムそのものに魅力を感じて、仕事に対して達成感や充実感を味わいたいと転職してくる人もいます。

不動産営業の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験・社会人から不動産営業になるには

未経験・社会人から不動産営業になるにあたって、たとえば学校に通うなど、なにか準備が必要になることはありません。

「未経験者歓迎」という求人情報も数多くありますので、熱意さえ認められれば、すぐに採用されるでしょう。

土地建物の知識や法律など、必要なことは研修や実務などで覚えていくことができます。

知識ゼロでいきなり不動産営業になることに不安を覚える場合は、人材育成に積極的で、教育制度の充実している職場を選ぶとよいでしょう。

また、基本給と歩合給の割合は、企業によってかなり差があります。

初心者の場合は、落ち着いて仕事を覚えるためにも、あまり歩合給の高くない職場を選ぶことも選択肢の1つです。

リスクを取って大金を狙いにいくのは、ある程度経験を積んでからでもよいでしょう。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

不動産営業への転職に必要な資格・有利な資格

不動産営業への転職に必要な資格としては、普通運転免許が挙げられます。

不動産営業は、自動車にお客さまを乗せて物件の内覧にまわることになりますので、ほとんどの職場で免許は必須です。

免許を取るのはもちろん、少なくともお客さまと会話する余裕をもてるくらいまでは、運転技術を磨いておくことが望ましいでしょう。

また、必須ではありませんが、不動産業界の代名詞的な資格である「宅地建物取引士」があれば、どこの企業でも歓迎されます。

参考:一般財団法人不動産適正取引推進機構 宅建試験

受験資格はとくになく、誰でも試験を受けることができますし、通信教育などを利用すれば独学でも十分に合格を狙えるレベルです。

できれば、前職についているうちにチャレンジしてみることをおすすめします。

宅建士の仕事

不動産営業への転職に役立つ職務経験は?

不動産営業への転職に役立つのは、なんといっても営業職に関するキャリアです。

売るものが何であれ、話術や交渉能力、プレゼン能力、度胸、押しの強さなど、営業に求められるスキルはある程度共通しています。

前職がどんな業界であっても、またルートセールスや飛び込み営業、電話営業、反響型の営業など、どんなスタイルであっても、営業経験があれば非常に役に立つでしょう。

また、不動産営業では、老若男女問わず、ありとあらゆる人が取引相手になる可能性があります。

たとえばアパレルや飲食、ホテル、観光など、不特定多数の人を相手にするタイプの接客業の経験があると、不動産営業でも役に立つでしょう。

不動産営業への転職面接で気をつけるべきことは?

不動産営業への転職面接では、挨拶や明るい表情、礼儀正しさ、髪形や服装といった身だしなみなど、営業職としてふさわしい立ち居振る舞いに気を配るべきです。

ほかの業界と比べて扱う商品が非常に高額な不動産営業においては、お客さまにとって重要な取引をまかせてもらえるだけの「信頼感」を得なけばなりません。

ほかの業界の営業職にも増して、清潔感などの「第一印象」が非常に重要となります。

面接の質問についても、自信をもってハキハキと答えることが大切です。

逆にいうと、そうした適性さえ認められれば、多少不動産に関する知識が不足していたり、まったく営業職としてのキャリアがなくても採用される可能性はあります。

不動産営業に転職可能な年齢は何歳くらいまで?

不動産営業に転職可能な年齢は、およそ35歳くらいまでです。

ただし、営業に関するキャリアや宅地建物取引士の資格があれば、もう少し上でも採用される可能性があります。

一般的な職業の転職可能な目安がおよそ30歳までであることを考えると、不動産営業は年齢を重ねてからでも始めやすい職業といえるでしょう。

ただし、不動産営業の仕事は、夜遅くまで働いたり、ろくに休みが取れなかったりと、体力的にもかなりハードです。

遅くからキャリアをスタートさせても、知識や経験の不足はそこまで問題にはなりませんが、体力面や健康面については、若い人と比べるとハンデとなりやすいでしょう。

とくに学生時代などに運動経験がない人については、厳しい思いをする覚悟が必要かもしれません。

未経験から不動産営業に転職する際の志望動機

未経験から不動産営業に転職する場合の志望動機は、とにかく熱意が感じられる内容にすることが大切です。

不動産営業は、誰でも気軽に始めやすいうえに、給料などの待遇面もかなり恵まれています。

しかし、そうした好条件の裏には、重いノルマや長時間労働など、仕事の厳しさや過酷さが隠れています。

一度仕事を辞めている中途採用者ならばなおさら、たとえどんなにキツくても辞めない、なにがなんでも結果を出したいという、固い決意を志望動機に込めることが必要です。

お金を稼ぎたい、不動産が好きなど、理由自体はなんでもかまいませんので、厳しい競争社会のなかで生き残っていきたいという熱い気持ちを面接官にぶつけるようにしましょう。