大学職員のやりがい・楽しさ・魅力
前途に目を輝かせた学生や、人生を捧げて研究に没頭する研究者、さまざまなスキルを持つ教職員など、多種多様な価値観や考え方がこれほど一堂に会する刺激的な場所はそうそうあるものではありません。
ここでは具体的に、大学職員のやりがいについて見てみましょう。
大学職員のやりがい・楽しさ
かけがえのないキャンパスライフを応援
「大学時代」は、多くの若者にとって人生の中でもとても輝かしい時間です。
好きな学問を勉強し、部活動やサークル活動に熱中し、語学留学や学内ボランティアなどで視野を広げ…。
こうした経験は、社会人としての一歩を踏み出す前の財産です。
大学職員のやりがいのひとつは、そのような若者の「人生の学び」の時間に携わり、応援することができるところです。
オープンキャンパスでお世話をした高校生が入学してきてくれたり、留学の手続きを手伝った大学生が充実した経験をして帰国してきたり、はたまた就職の相談に乗った学生が進路の報告をしに来てくれたりすると、まるで自分のことのようにうれしく、やりがいを感じられるでしょう。
学生からの「ありがとうございます!」「あなたに相談してよかったです!」という言葉が、大学職員にとってのエネルギーになります。
社会に役立つ優れた研究を誇りに
大学は、最先端の研究活動を通して大きく社会貢献をしている教育機関でもあります。
大学職員の仕事は、間接的に、こういった研究者の研究活動をサポートすることにもつながっています。
たとえば、研究を続けていくための科研費や助成金申請の手続き、企業やマスコミへの広報活動など、裏方としてさまざまなところで活躍をしています。
こうした努力が実り、無事に研究の成果が出て世の中に役立つような新発見をすることができたときは、研究者だけでなく大学職員も大きな喜びと誇りを感じられます。
多くの人と出会い成長できる仕事
大学には、全国から入学してくる大学生はもちろんのこと、他国から勉強に来る留学生、優れた研究を行っている研究者や教授陣、取材で訪れるマスコミなど、さまざまな人が集います。
そのなかで、大学職員は立場や価値観の違うたくさんの人との出会い、自分を成長させながら働くことができます。
一般企業では、日常業務中にこれほど多くの人と関わることはさほど多くありません。
「たくさんの人と出会いたい」「いろんな価値観に触れてみたい」という好奇心旺盛な人にとっては、非常に刺激的な職場となるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
大学職員の魅力
安定した労働環境
大学で勤務する大学職員の魅力は、安定した労働環境にあるといえるでしょう。
民間の営利企業と異なり、非営利の大学法人・学校法人では、利潤の追求とはまた違った意義のおもしろさがあります。
また、業務の内容が景気やブームなどに大きく影響を受けることもなく、安定して業務に携わることができます。
女性が長く安心して働ける職場
大学職員は、女性からも人気の高い職業となっています。
その理由として、待遇や仕事内容において男女が差別されることはなく、女性が活躍しやすいことが挙げられます。
力仕事や接待などの業務もないため、女性がハンディを背負いにくく、むしろ女性のきめ細やかな気配りやサポートなどが生きやすい職場であるといえるでしょう。
さらに、一般的には大学の授業の開講時間に合わせて働くことになるため、深夜残業や休日出勤が少なく規則正しい生活を送りやすいことも魅力のひとつです。
学生が夏休みや冬休みの期間にも出勤しますが、比較的長い休暇を取りやすい傾向にあるようです。
また、民間の企業に比べると女性の産休や育休が取得しやすいとも言われています。
長期で現場を離れていた職員が、産休や育休明けに復帰し、時短勤務などを経て通常業務に戻っていくこともめずらしくありません。
近年、大学によっては大学構内に「保育園」を設置して、職員が勤務中に子どもを預けることができる環境を整えるところも出てきました。
こうした環境から、「定年まで長く安心して働き続けることができる」ことに魅力を感じて大学職員を目指す女性も増えてきています。
教育業界での転職に有利になることも
一般企業とはまた異なる職種である大学職員は、転職の際、教育業界を志望する場合に経験者として有利になることが少なくありません。
もちろん、大学職員の業務やポジションは多岐にわたるため、転職後にまったく同じ仕事ができることはあまり期待できないかもしれません。
しかし、大学勤務の経歴は社会全体で見ると貴重ということもあって、教育業界においては高く評価されることがあります。