大学のコーディネーターは、最先端技術との関わりが体験できる仕事
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投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 3.50
- 仕事内容
- 4.00
- やりがい
- 4.00
- 働きやすさ
- 3.50
- 給料・年収
- 3.00
- 休日・待遇
- 4.00
- 成長・将来性
- 4.00
- メッセージ
-
大学にはさまざまな人が働いており、教員以外にも研究や教育をサポートする職種でも複数の仕事があります。
特に、大学知財を担当するコーディネーターは、実は大学の中枢ともいえる業務もこなしており、その大学のゆくすえを左右するような課題もフォローしています(海外有名大学ではさらに徹底されている)。
なかなか給与などの待遇はよくないこともありますが、大学の若い先生などと一緒に最先端技術を育成する、裏方ではありますが、やりがいのある仕事です。
- 仕事内容
-
都内の国立大学ではたいていの場合、教育部門以外に、知財などの無形資産も扱う産学連携部門を有しています。
海外、アイビーリーグなどの有名大学では既に数十年前から、専門の調査員やコーディネーターを持ち、大学の知財や特許を専門に扱っています。
その知財部門だけで国内省庁等からの補助金の10倍以上の金額を稼いでいます(予算規模も膨大)。
遅ればせながら、国内でも同様な取り組みが実施されていますが、予算がないこともあり当該職員の待遇なども含め、まだまだな状態です。
- なるには
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大学の若手から中堅の先生方の研究を「支援」するのが仕事ですから、まず基本的な技術系の能力(大学や大学院レベル)を有していることが求められます。
またいったん企業などに就職して、当該の技術力を磨いておくことも役立ちます。
- やりがい
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知財とは、特許やノウハウなどの無形資産のことですが、欧米有名大学と比べ、国内大学では有名校でも、当該部門の予算規模は100分の1程度です。
いかにまだまだな状態ということがわかりますが、扱っている内容は海外大学とかわりません。
よく日本では、実用化は遅れるが基礎研究はすごいとか言われています。
その基礎研究(大学での活動)部分をフォローする裏方として活動するので、場合によっては「日本の今後」を背負って仕事ができるといえます。
- 向いてる人
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大学理工系卒業以上の能力が求められますが、それ以上に必要なのは、先生と一緒に「若葉マークの基礎研究」を育てていく能力です。
従って、まず研究自体が好きな人で、将来性が見通せるような人が望ましく、さらに学術論文などを読んだり、関連資料を作成する技術も必要です。
- 給料・年収
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大学では共同研究が実施されていますが、海外大学と比べ国内への支出は、ひとケタ又はふたケタ少ない状況で、大学の産学連携部門自体の予算が圧倒的に少ない状態です。
このため、同部門での裏方の待遇はあまりよくなく、時給でいえば2千円弱となる場合が多いようです。
- 成長・将来性
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日本の国内企業(電子、化学、医薬など)では、かなりの場合、海外有名大学との高額な共同研究を実施しています。
今後株価などの上昇により、国内大学への支援も本格化するのではないかと思われ、大学の知財部門の重要性自体がさらにアップすると考えられます。