大学職員の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未来ある学生の教育の場、そして学問を研究する場でもある大学で働きたいと考える人は多くいます。

大学職員は人気職種なだけに、しっかりとした志望動機を考え、採用試験に向けた対策をすることが欠かせません。

ここでは、大学職員の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことについて紹介します。

大学職員を目指すきっかけで多いものは?

「大学職員」と聞いて最もイメージしやすいのは、学生課や教務課など事務局の窓口で勤務している姿ではないでしょうか。

自身が大学の学生だったときに、さまざまな手続きなどで職員と接点をもった経験がある人もいるはずです。

そのイメージや関わりがきっかけとなり、大学職員という職業に興味や関心を抱くケースが多く見受けられます。

また、学園祭の実行委員会に所属し、職員と連携を取りながら企画・運営を行って一緒に学園祭を盛り上げた経験が、大学職員を目指すきっかけになるケースもあります。

このほか、ボランティアなどの社会奉仕活動を通して、教員や学生をサポートする裏方の仕事に関心を持つようになったという人もいます。

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大学職員の志望動機の考え方

志望動機を考えるにあたって、採用する側が応募者の志望動機をどのような視点で見ているかを知っておくことが大切です。

そのポイントとなるのは、「教育機関で働くことへの熱意があるか」「大学職員という仕事をきちんと理解しているか」「大学の方針と応募者の考えがマッチしているか」ということです。

大学職員は教育機関で働きますが、学生に直接勉強を教えるのではなく、あくまでも教育現場の環境を整える裏方の仕事です。

大学職員という職業の仕事内容や役割、志望する大学の教育理念や運営方針をしっかり把握したうえで、なぜ教育機関で働きたいのかをじっくりと考えることが重要です。

その考えをもとに、以下のようなポイントを盛り込むと効果的です。

  • なぜ一般企業ではなく大学の職員になりたいのか
  • なぜ他大学ではなくこの大学を選んだのか
  • 仕事を通してどのように成長していきたいのか
  • 大学にどのように貢献できるのか

大学職員の志望動機の例文

安定した職場でじっくりと働きたい

「わたしは大学職員の安定性に非常に大きな魅力を感じ、志望しました。

じっくりと腰を据えて業務に携わる中で、必要な知識や経験を積みスキルアップすることで、業務の専門性を高め、より貢献ができるようになるものと考えています。」

大学職員の志望動機は人それぞれ異なりますが、大学という教育現場の安定性に魅力を感じ、働きたいといった理由で目指す人が多いようです。

安定した職場環境でじっくり業務に取り組みながらスキルアップし、さらに業務に貢献したいといったビジョンを伝えることができれば、面接でも大きなアピールとなるでしょう。

非営利組織で教育現場に関わる仕事がしたい

「わたしは前職で一般企業の営業に携わっていました。

その際、自らの手で営業先を開拓し、お客さまに商品の魅力をお伝えしてきました。

短期的または長期的な目標を設定し、それらを超えていくことをひとつの軸にして仕事をすることも非常に刺激的でやりがいがありました。

ですが、次第に大学という教育現場で、利潤の追求ではない目的をもって業務に携わり、前職までの経験を生かしていきたいと考えるようになりました。」

前職で一般の民間企業に勤めていた人の挙げる動機として、「非営利組織で仕事がしたい」というものは多く見受けられます。

民間企業で得た知識やスキルを生かし、教育現場にチャレンジしたいという気持ちは、立派な動機になるでしょう。

専門的な仕事がしたい

「私は一般企業であるメーカーの研究職として、長年研究業務についていましたが、実用化や商品化を大前提とした研究ではなく、さらに基礎的な研究の部分で自身の専門分野を生かしたいと考えるようになりました。

そう考えていたとき、わたしの専門分野で有名な〇〇先生の研究室で求人が出ていることを知り、わたしの知識やスキルを生かして専門的な部分でサポートができるのではないかと考え、志望しました」

自身の専門分野での大学職員の求人が出たときに、その業務に携わりたいと感じる人も少なくありません。

研究室や研究センター、専門の部署など、自身が学んできたことが生かせ、さらに研鑽や勉強を積んでいきたいと考える人の動機として、より専門的な仕事ができる大学を選ぶ傾向にあるようです。

知見・知識があることや、専門分野に関わっていきたいと考える意欲などをしっかりと盛り込みましょう。

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大学職員の面接で聞かれること・注意点

面接を受けるうえでの心構え

大学職員の面接ではさまざまな質問をされますが、面接官が知りたいのは、応募者の「人間性」と「仕事力」です。

話す内容はもちろん大事ですが、話す態度や仕草も同じくらい大事です。

また、面接は「準備をすればするほど通過する確率が上がる」と言われるほどで、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。

回答例を暗記してそのまま話すのではなく、自分の体験から得た考えをしっかり言葉に落とし込み、質問に対して端的かつ明瞭に答えましょう。

大学職員はさまざまな年齢や立場の人と接し、大学の顔となる仕事でもあるため、髪型をはじめ、身だしなみなどの清潔感にも気をつけておくべきです。

大学職員の面接で聞かれること

大学職員の面接で聞かれるのは、まず「なぜ大学職員になろうと思ったか」「なぜこの大学を受験したのか」といった志望理由です。

また、大学の役割や大学業界に関わる質問も想定されます。

これらに答えるには、大学職員という職業をしっかり理解したうえで、志望大学の特徴や大学を取り巻く業界の動向を把握しておくことが大切です。

大学業界の現状から問題点を見つけ、逆に新たな取り組みを提案できれば、他の受験者と差別化することもできます。

転職者の場合は、これまでの業務経験やスキルが問われます。

仕事に対する考え方や、持っているスキルをどう生かして貢献していきたいのかを答える必要があります。

新卒採用の場合は、経験やスキルよりも人間性が重視されます。

長所・短所や性格に関する質問を通して、責任感や協調性があるのか、成長する可能性があるのかを判断されます。

大学職員の自己PRのポイント

大学職員は給料の高さや待遇のよさから人気の職業ですが、そのぶんライバルが多いため、他者との違いをしっかりアピールすることがより重要です。

採用担当者の目にとまりやすい自己PRにするには、アピールしたいポイントをはっきりさせ、分かりやすく伝える必要があります。

そのためには、志望する大学についての事前調査をしっかり行うことが大切です。

昨今では、それぞれの大学が特徴やブランディングを打ち出しており、大学ごとに教育のカリキュラムやレベル、カラーなどが大きく違っています。

大学の公式Webサイトでは教育理念や運営方針、学生生活の実際や先輩職員の声など多くの情報を掲載しています。

大学のある地元のニュースや「大学時報」などの業界誌をチェックし、大学業界の現状を知るのも大切です。

そのうえで、志望大学の良さや自分と大学との接点を見つけ、具体的な数字やエピソードを絡めて、自分が大学に貢献できることをアピールしましょう。

前向きな姿勢と熱意を自己PRに込め、採用担当者に自分を採用した場合のメリットや働いている姿を想像させることが大切です。

大学職員の履歴書で気をつけるべきことは?

大学職員の仕事では、社会人としての一般常識やビジネスマナーが重視されます。

面接以前に、履歴書や封筒の宛名などの書き方において、基本的な社会人スキル・常識レベルに不安があると、その時点で適任ではないとみなされてしまう可能性があります。

また、大学職員の事務作業には正確性が求められるため、誤字や脱字にはとくに注意が必要です。

大学職員の仕事に生かせる職務経験がある人は、職歴欄に会社名だけを書くのではなく、「総務部にて給与計算・勤怠管理を担当」など、業務内容を具体的に記載すると、キルのアピールに繋がります。

また、語学系の資格やキャリア支援系の資格など、大学側が求めている人材に該当する資格がある場合は、履歴書に積極的に記載することで他の応募者と差別化しましょう。