ケアマネジャーへの転職・未経験採用はある?
こういった時代背景もあり、他業種からケアマネジャーを目指そうと考える人もいるでしょう。
その際に気になるのは、未経験でも採用されるのか、取得しておくと有利になる資格はあるのかといった点ではないでしょうか。
本記事では、ケアマネジャーへの転職状況や必要な経験・資格、志望動機の考え方などについて紹介します。
ケアマネジャーへの転職状況は?
高齢化社会が進み、介護業界のさまざまな職種の需要は拡大しています。
ケアマネジャーも安定したニーズがありますが、とくにこの職は「介護職員」からのキャリアアップとして目指す人が少なくありません。
もちろん、介護とはまったく関連性のない仕事に就いていた人が、一からケアマネジャーになるための勉強を始めるケースもあります。
また、医療や福祉関連の仕事をしていた人がケアマネジャーに興味を持ち、転職を考えることもあります。
ケアマネジャーへの転職の志望動機で多いものは?
ケアマネジャーへ転職を考える人の志望動機としては、「手に職をつけて、長く働けそうだから」を挙げる人が多です。
実際に、介護の仕事はこの先も需要が高いと見込まれており、日本全国どのような地域でも一定のニーズがあります。
また、とくにケアマネジャーは専門性の高さもあって、比較的好条件で働きやすいのも魅力的と感じる人が多いようです。
ケアマネジャーの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
未経験・社会人からケアマネジャーになるには
ケアマネジャーとして働くには、介護支援専門員実務研修受講試験への合格が必要です。
この試験には受験資格があり、保健・福祉・医療分野での国家資格を取得したうえで、5年以上、900日の実務経験がなくてはなりません。
または老人福祉施設や在宅介護業務に従事する人、施設長などとして5年から10年の実務経験があれば受験することが可能です。
実務経験を重ねなければ受験機会すら与えられないため、まったく別の業界から転職するのはハードルが高い職業となっています。
ケアマネジャーへの転職に必要な資格・有利な資格
ケアマネジャーに転職するためには、以下のいずれかの資格を必要とします。
こうした保健・福祉・医療分野で取得した資格は、介護の現場でも大いに役立たせることができるでしょう。
ケアマネジャーへの転職に役立つ職務経験は?
ケアマネジャーの重要な仕事のひとつは、利用者やスタッフ、医療従事者などさまざまな人と連携してケアプランを作成することです。
スムーズなやりとりを行うために、コミュニケーション能力が非常に重要です。
これまで患者さんや施設利用者などと接してきた人であれば、職務経験をそのまま生かすことができるでしょう。
ケアマネジャーへの転職面接で気をつけるべきことは?
ケアマネジャーは、今後も安定した需要が期待できる職業ですが、決して楽な仕事ではありません。
施設で働くケアマネジャーは、1名体制で業務を担当するところが多く、抱える責任やプレッシャーは大きなものとなるでしょう。
また、ケアマネジャー業務に加えて介護職としての役目を兼任することを求められる施設もあります。
とくに人手不足が顕著な施設ではスタッフ一人ひとりの負担が大きくなり、厳しい労働環境のところもあるようです。
また、利用者に対する接し方や経営方針なども施設によって異なるため、面接のなかで不明な点や気になる点があれば、積極的に質問しましょう。
ケアマネジャーに転職可能な年齢は何歳くらいまで?
ケアマネジャー試験の受験資格として年齢制限は設けられていないため、何歳からでも目指すことが可能です。
人材不足の施設など、年齢は問わずケアマネジャー資格を持つ人を歓迎するところも目立ちます。
現場では、50代や60代で活躍している人も多くいます。
ケアマネジャーは「ホームヘルパー」や「介護福祉士」ほど体力を使う仕事ではないため、年齢を重ねても働きやすいでしょう。
ケアマネジャーへの転職のまとめ
介護職からのキャリアアップなどで、ケアマネジャーを目指す人は少なくありません。
ただし、この試験の応募資格を満たすためには、一定期間以上の実務経験を積むことが不可欠です。
まったく別の業界から転職するのはハードルが高い職業といえます。
人手不足によって介護業務との兼務など厳しい労働環境に身を置くことになるケースもありますが、年齢制限がないことや、ニーズが大きな仕事である点はケアマネジャーの魅力です。