税理士の面接

求められるコミュニケーション能力

就職活動や転職活動の際に避けられないのが面接試験ですが、税理士として働くために事務所や企業を受験する場合も、面接のできは合否を大きく左右することが多いようです。

税理士というと、税金の計算をしたり税務書類を作ったりする「事務仕事」のイメージが強い人もいるかもしれませんが、実際は顧客への「交渉」や「指導」がつきものです。

交渉や指導を行う際には、ときに相手の意見とぶつかりながらも自分の意見をしっかり伝えなければいけません。

税理士には高いコミュニケーション能力が求められるため、面接ではそうした資質を判断されることになるでしょう。

信頼できる人間であるかどうか

また、税理士は、仕事を通してたくさんの会社に出入りすることになります。

どの会社にとっても、自分の会社の財務状況を社外の人間にさらけ出すというのは覚悟のいることです。

税理士が信頼を勝ち取るためには、礼儀正しく挨拶ができること、身なりに清潔感があること、一般常識があること、時間や期限に正確であること、守秘義務を守れることなど、社会人としての基本的なスキルが不可欠です。

以上のことを踏まえて、税理士の面接では、積極的に意見を述べる姿勢と礼儀正しさを忘れないことが大切です。

時事問題にも関心を

面接では、志望動機や今後の目標以外に、現代日本の税制に対しての意見や問題提起などを求められることがあります。

日本の税制は、この10年くらいでも大きく変わっています。

環境に優しい車の「エコカー減税」が登場し、東日本大震災の後には「復興税」という新しい税が導入され、段階的な消費税の増税も実施されています。

さらに最近では、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に関する話題が、世界的に注目されています。

TPPというのは、国家間の貿易にかける関税をなくそうという協定のことです。

この協定への日本の参加が決定すれば、輸入や輸出において大きな税金の仕組みが大きく変わります。

このような問題に関して、面接の場で個人の意見や課題だと考えることを問われることもあるため、税理士を目指す人は時事問題にも関心を持ち、それに対する自分の考えを持ったうえで面接に臨んだほうがよいでしょう。