税理士のつらいこと・大変なこと・苦労

税理士のつらいこと・大変なこと

絶対にミスできないというプレッシャー

税理士は税金に関するプロフェッショナルであり、顧問契約を結んでいるクライアントからすれば、「ひとつのミスもないのが当たり前」と認識されています。

しかし、各種税金の計算方法は複雑であるうえ、増税や減税、新税などの税務に関する法律改正も毎年実施されるため、常日頃から勉強を欠かせず、業務の難易度は非常に高いといえます。

新しい税制への理解が不十分だったり、数字の記入漏れ、計算ミスなどがあったりして、誤った申告をしてしまうと、脱税と捉えられかねず、クライアントも税理士自身も、社会的信用を大きく失ってしまいます。

このため、税理士には常に重い責任がのしかかっており、絶対に失敗できないというプレッシャーのなかで日々の業務をこなさなくてはならないのがつらいところです。

顧客の要望に応え続けなくてはならない

税理士は収入の大半をクライアントからの顧問報酬によって得ているため、担当顧客は何よりも大事な「お客さま」です。

しかし、税理士の主要顧客である中小企業のオーナー社長は、節税意識が非常に高かったり、自身の主張が強い性格の人も多く、無理難題を押し付けられることも珍しくありません。

ほとんどの社長は、企業を守るためにできる限り税金を減らすことを顧問税理士に求めますので、クライアントと税理士の意見はしばしば衝突しがちです。

税金を1円でも減らしたいという強い意向に応えるために、なんとか適法の範囲で税金が最大限少なくなるよう、知恵を振り絞らないといけない大変な場面も少なくないでしょう。

クライアントの意向と法律の間で、ジレンマに悩まされ続けるのが税理士の厳しさといえます。

税理士の悩み

頭痛や肩こりが慢性化する

税理士は、売上明細や領収証、伝票など、税金を計算するために多種多様な書類と日常的に向き合わなければなりません。

確定申告期や企業の決算期ともなれば、確認する資料の数は膨大な量になり、ひとつの見落としもできないという緊張感と相まって、身体のさまざまな箇所に不調をきたしてしまうケースもあるようです。

とくに眼精疲労と精神的プレッシャーからくる「頭痛」と「肩こり」は、税理士の職業病といえるでしょう。

徐々に儲からない環境になっている

税理士は難関国家資格のひとつであり、かつては資格さえ取得できれば一生安泰とみなされていました。

しかし近年では、税理士の資格を取得する方法が多様化しており、たとえば弁護士公認会計士資格を取得すれば、税理士会に登録するだけで税理士として働くことができます。

税理士には定年退職がありませんので、どんどん資格保有者が増える一方、税理士の主要顧客である中小企業の数は不景気の煽りを受けて減少し続けており、競争環境は悪化しています。

需要に対して供給が上回った結果として、税理士の顧問報酬は徐々に単価が下がっており、以前ほど儲からなくなっている状況は、税理士全員の共通した悩みといえます。

もちろん、専門性の高い職業である分、現状では一般的会社員などよりはるかに高い給与を得ることも十分可能ですが、中小企業のさらなる減少、AI技術の進化など、中長期的には不安要素が多数残ります。

税理士を辞める理由で多いものは?

税理士事務所は、少人数で運営している小さな事務所が大半であるため、人間関係は閉鎖的になりがちで、また所長税理士の意向が強いという特徴があります。

このため、事務所によって職場の雰囲気や仕事のやりやすさ、残業量の多さなどにはばらつきがあり、自分と合わないと感じた人が、税理士事務所を辞めるケースが目立ちます。

さらに、中小規模の税理士事務所に勤める場合、収入はそこまで高給とはいえません。

努力して難関資格を取得した分、すぐに高給を得られると期待していた人は、思い描いていた収入との差に落胆して辞めてしまうケースもあるようです。

社会一般にみれば高給でも、業務にかかる責任の重さや、常に最新知識を勉強し続ける苦労などを勘案すると、割に合わないと感じることもあるかもしれません。

このほか、確定申告期や決算期などの業務が集中する繁忙期に、過労から心身に不調をきたして辞めてしまうケースも散見されます。