「トレーダー」の仕事とは

トレーダーの仕事内容

投資家とディーラーの仲介人

トレーダーとは一般的に、金融機関で株式や債券、FX為替などの売買の取引仲介を行う人のことを指します。

お客さま(投資家)とディーラーの間に立ち、売り時・買い時の情報をお客さまに提供したり、お客さまから売買注文を受けてディーラーに伝えたりすることがおもな役目です。

マーケットは、世界中で複雑に絡まるさまざまな要因によって変化するので、情報収集にも力を入れる必要があります。

例えば日本株の売買だとしても、アメリカ株が暴落すれば日本株は影響を受けやすいので、他の国の株価の動きや経済ニュースなどは感度高く確認する必要があるのです。

ときに何百億円という莫大なお金に関わることもあり、所属する会社の損益に大きく影響するので、強い責任感が求められます。

トレーダーの就職先・活躍の場

銀行・証券会社・投資会社に就職

トレーダーになるためには、トレーダー部門のある銀行・証券会社・投資会社に就職する必要があります。

最初からトレーダーになることが前提の採用もありますが、大体は入社後に選ばれてトレーダーへの道を進むことが多いです。

トレーダーになりたいという希望を伝えて、日々の業務で良い成績を残すことでトレーダーになれる確率も上がります。

トレーダーは弱肉強食が色濃い職業で、上手く売買できなければ解雇やポジションを外されてもおかしくないという厳しさがあります。

トレーダー1日

株式市場が動く間が勝負

6:30 出社
新聞やインターネットでニュースの確認し、取引の戦略を考えます。

8:30 寄付板の確認
マーケットがスタートする前に寄付板の雰囲気を確認します。

9:00 前場取引スタート
前場のトレードを開始します。

11:30 前場終了
1時間休場になるので、休憩したり、作戦を練り直したりします。

12:30 後場取引スタート
後場のトレードを開始します。

15:00 後場終了
取引終了後は、ミーティングや明日の材料探しをします。

18:00帰宅
会社によって拘束時間は異なりますが、朝が早いので早めの帰宅が多いようです。

トレーダーになるには

才能を認められた人だけがトレーダーへ

トレーダーになるには、投資銀行や証券会社など、トレーディング部門のある金融機関に就職する必要があります。

学歴は「大卒以上」であることが求められますが、新卒での「トレーダー職」の採用はほぼありません。

「総合職」として採用された中から、適性や能力のある人をトレーディング部門に配属することが多いようです。

大手企業になればなるほどライバルも増えるため、より高いレベルの大学や大学院出身者が有利になるでしょう。

トレーダーの学校・学費

高学歴が有利になる

トレーダーの仕事は、大きな金額を動かすため、会社の損益にも影響する重要な仕事です。

そのため、入り口は同じ総合職で金融機関に入社したとしても、高学歴の方がトレーダーとして選ばれることが多いです。

特に決まった学科はなく、文系では経済学科・商学部など出身者が多く、理系では金融工学などを学んでいると有利になるようです。

学費は4大卒業が最低ラインで必要になりますが、学歴で目立つために留学や大学院進学をすれば高くなります。

トレーダーの資格・試験の難易度

証券外務員1種は必ず必要

銀行や証券会社勤務する場合は、有価証券の売買ができる証券外務員資格を取る必要がありますが、トレーダー職でも証券外務員1種は必須になります。

多くの場合は内定後に会社から入社までに資格取得するように言われるので、就職活動中に取る必要はありません。

試験は講座を受けたり、通信講座で独学をしたりした後に受けることになり、もちろん勉強しなければ受からないですが、ほとんどの人が合格しており難易度はそこまで高くないといえます。

トレーダーの給料・年収

外資系企業では年収が億単位

トレーダーの給料は、同じ会社でも他の職種に比べると高くなることが多く、大手企業に勤務する場合、20代で年収1,000万円を超える人もいます。

特に、外資系金融企業では億単位の年収を稼ぐ人や、世界のトップクラスのトレーダーになると、30億円以上という驚くべき年収を得る人もいます。

実力がつけばつくほど給料や待遇面には恵まれますが、逆に実績が残せないとポジションをいつ外されてもおかしくない環境で働かなければならず、プレッシャーも大きいでしょう。

トレーダーのやりがい、楽しさ

緊張感のある中で成功した時の達成感

トレーダーの仕事は損益が分かりやすく、水は許されない緊張感のある現場で働くことになります。

そのため、普段からマーケットの勉強をする必要があり、情報収集は欠かせませんが、その分取引が成功した時の達成感は大きいです。

また、マーケットの動きは突然大きく動く可能性がありますが、それを上手く掴み大きな利益に繋がる可能性もあります。

上手く取引ができることにより年収が上がることにも繋がるので、実績が収入に直結するところもやりがいといえるでしょう。

トレーダーのつらいこと、大変なこと

失敗が続けばポジションを外される

トレーダーの仕事は上記の通り損益が一目で分かるので、失敗が続けば減給になったり、最悪の場合は解雇になったりします。

特に外資系はシビアで、長い期間成功し続けられるトレーダーは一握りです。

自分の実力以外にも、経済全体の流れで上手く行かない時などもありますが、そんないつポジションを外されるか分からない状況で働くのはかなりのストレス耐久が必要になります。

勝率が高いときは良いですが、収入が安定しないのも家庭を持つようになると不安になるかもしれません。

トレーダーに向いている人・適性

メンタルが強く勉強熱心な人

トレーダーの仕事は勝ち負けが瞬時に数字で分かるので、自分の実力も数値化されやすいのでメンタルが強くないと厳しいです。

例えば、自分の予想が外れてマイナスを出しクヨクヨしていたら、判断能力が鈍り失敗が続く可能性もあります。

同僚と成績や年収を比べて落ち込むかもしれませんが、上手く気持ちを切り替えて逆転させて行かなければいけません。

また、日頃から世界中からの情報収集を行う必要があるので、勉強熱心でそれが苦ではないということも大切でしょう。

トレーダー志望動機・目指すきっかけ

マーケットの動きを予想することが好き

マーケットの動きは生き物のようだと例えられますが、世界情勢や個々の会社の決算などの様々な事情で変化します。

トレーダーの仕事はマーケットの動きを予想し、安く買って高く売るが鉄則ですが、複雑に絡み合う情報から自分で仮説を立てて動きを予想します。

トレーダーを目指す人は投資経験者がほとんどなので、自分自身で投資をしてみて、予想がよく当たると実感し、マーケットの動きを読むのが楽しいと思うことが志望動機に繋がるのではないでしょうか。

トレーダーの雇用形態・働き方

銀行や証券会社で正社員として働く

日系企業の銀行や証券会社で働く場合は、正社員として雇用されることが多いようです。

正社員の場合は、同じ会社の他の社員と同じ福利厚生や手当なども支給されます。

研修も手厚く、トレーダー要因として何名か集められて研修を行い、適性があると認められたらトレーダーになり、適性がなければ元の営業などに戻されます。

外資系の場合は日系企業よりも実力主義の色が濃く、契約社員として採用され、実力が認められなければ即契約解除になるという場合もあります。

トレーダーの勤務時間・休日・生活

9:00~15:00までがコアタイム

勤務時間は平日となり、土日祝はマーケットが休みのため仕事も休みになります。

株が動くのは途中1時間の休憩を挟む9:00~15:00までの5時間となるので、その時間は必ず職場にいる必要がありますが、その他の時間は会社によって扱いが異なるでしょう。

多くの場合は朝早く出社して取引戦略を考えて、取引終了後は最低限のことを行い早めに帰宅となるようです。

そのため、一般的な仕事に比べると帰宅は早くなりますが、平日は自宅でも情報収集を行う必要があり、飲みに行くような時間をとるのは難しいです。

トレーダーの求人・就職状況・需要

トレーダーの需要は増えている

トレーダーの需要は増えていますが、才能を認められた人物しかできない仕事のため、採用は狭き門となっています。

トレーダー職としての採用はあまりないので、銀行や証券会社にまず入社し、人事面談などでトレーダー職につきたいというアピールをすることが大切です。

大体はトレーダー候補を集めて研修などを行い、才能があると認められた場合にトレーダーになれることが多いです。

まずはトレーダー候補に入れるように営業などの実績を上げて社内で目立つ存在になる必要があります。

トレーダーの転職状況・未経験採用

実力があれば外資系へ

先述の通り、日系企業で未経験でトレーダーとして採用されることは滅多にありません。

しかし一度トレーダーとしての実績ができれば、需要自体は増えているので比較的簡単に転職できます。

特に外資系は実力社会で厳しい面もありますが、日系企業の何倍にも収入が増える可能性があるので、日系企業で実力をつけて待遇の良い外資系に挑戦する方が多いようです。

また、自信がある人は、企業には属さず独立して専業のデイトレーダーとなり働くこともあります。

トレーダーの現状と将来性・今後の見通し

トレーダーの存在感は増す一方

刻々と変化する世界情勢や経済のダイナミズムを味わえることは、トレーダーを職業にすることの醍醐味です。

日本人の投資への興味も高まってきていますし、日本経済は世界からあらためて注目を集めており、海外の機関投資家層も増加している中、世界を相手に戦っていけるトレーダーの需要は増える一方です。

高い語学力やグローバルな視野を有し、感度高く、金融市場に影響を及ぼすあらゆる要因に対して興味を持てる人材が求められるでしょう。