「コンサルタント」とは

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企業が抱える課題を把握し、経営状態等を分析したうえで、有効な解決策を提案する。

コンサルタントは、民間企業や官公庁から依頼を受け、経営状態や今後の方向性に対して分析を行った上でアドバイスや指導をする専門家です。

経営のアドバイスをする「経営コンサルタント」、ITシステムの構築などを行う「ITコンサルタント」、建設技術の調査や設計を行う「建設コンサルタント」など、企業の業種や仕事内容によって、さまざまな種類のコンサルタントが活躍しています。

おもな活躍の場はコンサルティング業務を専門に行う法人や民間企業で活躍ですが、経験を積み、独立して個人で働いている人もいます。

コンサルタントの世界は徹底した実力主義であり、外資系企業では20代で年収1000万円を稼ぐ人も珍しくはありません。

グローバル化する社会において、多くの企業では課題が山積みとなっており、それらを第三者の立場から分析し、解決策を提示できる専門家として、コンサルタントのニーズはますます高まっています。

「コンサルタント」の仕事紹介

コンサルタントの仕事内容

企業や官公庁の経営等についてアドバイスをする

コンサルタントは、民間企業や官公庁から依頼を受け、経営状態や今後の方向性に対して分析を行ったうえでアドバイスや指導をする専門家です。

手掛ける仕事の種類やクライアントの業種などによって、さまざまな種類のコンサルタントがおり、代表的なものとしては経営のアドバイスをする「経営コンサルタント」、ITシステムの構築などを行う「ITコンサルタント」、建設技術の調査や設計を行う「建設コンサルタント」などが挙げられます。

ときに「企業のM&A(買収や合併)」のような、数年がかりの大きなプロジェクトに関わることもあります。

いずれのコンサルタントも、お客さまの課題を把握、分析して問題点を見つけ出し、解決策を提案することを大きな役割としています。

コンサルタントの就職先・活躍の場

コンサルティング専門企業で働くのが一般的

コンサルタントは、コンサルティングの専門企業に勤務するのが一般的です。

大手のコンサルタント専門企業では「総合コンサルタント」として、どんな企業からのどんな相談にも乗るというスタイルを取っているところもあります。

一方で、比較的規模の小さいコンサルタント専門企業や個人事務所では、ITや医療といった専門分野を明確にすることで、特定の顧客層との結びつきを強めている傾向があります。

企業コンサルタントとして経験や実績を積むと、独立して活動する人もいます。

コンサルタントの1日

クライアントとの打ち合わせも多い

コンサルタントは、クライアントである民間企業や官公庁に出向いて、情報の分析や問題解決策の提案を行います。

そのため、基本的にはその時に担当するクライアントの就業時間に合わせて勤務をすることになります。

一般的な1日のスケジュールは、以下のようになります。

8:30 出社
メールチェックをし、急ぎの内容から返信を済ませます。

9:00 事務作業
クライアントに提出する資料を作ります。

10:00 外出
クライアント企業を訪問し、打ち合わせを行います。

13:00 休憩
出先でランチをとります。

15:00 ミーティング
自社に戻り、チームミーティングに出席。

18:00 事務作業
メールチェックやプレゼン資料作成、情報収集などを行います。

20:00 退社
できるだけ残業時間を減らすように心がけます。

コンサルタントになるには

大学卒業後に就職する人が多い

コンサルタントは国家資格が必要な職業ではありませんが、論理的思考力や幅広い知識、一般教養も求められることから、難関大学出身者などの高学歴の人が多いことが特徴です。

ただし、コンサルタントと一口に言っても、その種類はさまざまであり、求められる知識やスキルも変わってきます。

一般企業で専門知識を得た後に、その専門知識を生かすことができるコンサルティング企業に転職する人も多いようです。

コンサルタントの学校・学費

四年制大学を卒業していると有利に

コンサルタントを目指すのであれば、四年制大学に進学しておくほうが就職が成功する可能性は高くなるでしょう。

とくに難関大学を卒業していると、大手コンサルティング会社への就職に有利になるといわれることがあります。

一方、新卒の場合はポテンシャルを重視する傾向もあり、今後大きく伸びていけそうといった観点で採用されることもあります。

出身学部は法学部、経済学部、商学部などが多いですが、数字に強く、論理的思考力があるという理由から、理系出身者を積極的に採用するコンサルティング企業も少なくありません。

コンサルタントの資格・試験の難易度

難易度の高い資格を取得する人も多数

コンサルタントとして働くために絶対に必要な資格はありません。

しかし、仕事で役に立つとされる資格として「公認会計士」「税理士」「中小企業診断士」などが挙げられます。

これらがあると、企業の経営面のコンサルティングで力を発揮することができるでしょう。

また、難易度は高いですが「MBA(経営学修士号)」を取得していれば、経営学のスペシャリストであることの証明になるため、取引先からの高い信頼にもつながります。

とくに外資系コンサルティング会社はMBA資格取得者を優先して採用する傾向にあります。

コンサルタントの給料・年収

実力主義の下、人によって大きく差が出やすい

コンサルタントという職業は「実力主義」「成果主義」の要素が強いため、個々の能力や実績、成果によって給料に大きく差が出てきます。

平均年収は500万円~1000万円程度とされており、一般的な他職種の会社員よりも給与水準はやや高めとなるでしょう。

外資系のコンサルタント企業の役職者になれば、年収数千万円という人もいます。

業界内での転職も非常に盛んであり、キャリアアップをして、より高収入を目指していくことも可能です。

コンサルタントのやりがい、楽しさ

クライアントが抱える課題を解決に導くこと

コンサルタントの仕事のやりがいは、クライアントが抱える課題を拾い上げ、その解決策を見つけ出すことができたときです。

自分の提案やアドバイスによって、クライアントの経営状況などが改善し、喜んでくれたときには大きな達成感に包まれます。

また、さまざまな業界の人たちと一緒に仕事をすることができ、業界の裏事情や新商品の情報などにも詳しくなります。

多様な出会いをの中で、自分自身を成長させていけることもこの仕事の魅力といえるでしょう。

コンサルタントのつらいこと、大変なこと

成果を出さなければというプレッシャーがある

コンサルタントの大変なことは、決められた時間で、クライアントの抱える問題の分析や調査を徹底的に行い、クライアントを納得させられるような解決策を提示しなくてはならないことです。

プロジェクトは数ヵ月単位の短期的な案件もありますし、ときには数年がかりの大型プロジェクトもあります。

どんなに複雑な案件でも何かしらの成果を出さなければ、コンサルタントとしての評価は下がってしまいます。

コンサルタントの仕事は忙しく、ときに徹夜や休日出勤になることもあるかもしれません。

心身ともにハードになりがちなのが、この仕事の大変な一面です。

コンサルタントに向いている人・適性

論理的な思考とコミュニケーションが得意な人

コンサルタントに向いているのは、問題に対する解決策を筋道を立てて考えられる人です。

感覚よりも論理的な思考力が重視されるため、理系タイプの人にも向いているといわれることがあります。

一方、クライアントが抱える不安や悩みを正しく聞き出していく、高度なコミュニケーション能力も求められます。

相手の話をきちんと聞くことができたり、自分の意見をハッキリ伝えられるような人も、コンサルタントの適性があるといえます。

コンサルタント志望動機・目指すきっかけ

企業経営や問題解決に興味がある

コンサルタントを目指す人は、問題を解決していくことや、課題をクリアするために戦略を立てることが好きというところから、この仕事に興味を持つことが多いようです。

とくに企業経営に興味を持ち、クライアントを裏側から支えたいといった思いが志望動機になっているケースがみられます。

また、コンサルティング業界は成果主義の要素が強いことでも知られているため、実力をつけてたくさん稼ぎたいといった思いから、コンサルタントを目指す人もいます。

コンサルタントの雇用形態・働き方

正社員として働くか、独立する人が多い

コンサルタントの多くはコンサルタント会社で働いており、その雇用形態は正社員が基本となっています。

コンサルタント会社は大手の国内企業から歴史の新しい外資系企業までさまざまですが、コンサルタントは高い専門性やスキルが必要とされる職種であるため、アルバイト・パートなどの求人はあまり多くありません。

独立して働くことも可能ですが、確かなスキルや実績がない状態で仕事をしていくのは難しく、多くの人がコンサルタント会社で勤務してから独立を目指しています。

コンサルタントの勤務時間・休日・生活

担当クライアントによって変わる

コンサルタントの勤務時間や休日は、自分がその時に担当しているクライアントによって変わってきます。

一般的な企業や官公庁と取引をしている場合は、9時から18時くらいが勤務時間となり、土日祝日に休みを取ることになります。

しかし、外資系の企業と取引をしている場合は海外の時間に合わせ、深夜や週末に仕事をすることもあります。

また、難しい案件が立て込むと、深夜までの勤務や休日出勤を余儀なくされることもあり、忙しい日々になりがちです。

コンサルタントの求人・就職状況・需要

競争は厳しく、狭き門になりがち

コンサルタントを志望する人の多くが、まずはコンサルタントの専門企業に就職することを目指します。

コンサルティング会社は新卒採用・キャリア採用ともに枠がありますが、外資系の場合は即戦力を求めてキャリア採用を重宝していることが多いようです。

とくに大手コンサルティング会社の新卒採用は難関大学の卒業生が多く集まり、競争も厳しくなりがちです。

また、就職後も厳しい実力主義の環境で働くため、成果を出せないと仕事を続けられなくなってしまう人もいるとされています。

コンサルタントの転職状況・未経験採用

キャリアアップのために転職する人も多い

コンサルティング業界は、キャリアアップや給与アップなどを目的に、転職活動やヘッドハンティングが活発に行われていることでも知られています。

転職者の需要もありますが、一般公開はされない未公開求人も多いようです。

なお、コンサルタントは特定の学歴や国家資格がなければなれない仕事ではないため、未経験から転職することも可能です。

しかし、特定の分野への専門知識、経営や会計関連の資格、高いコミュニケーション能力、論理的思考力などは求められてきます。

コンサルタントの現状と将来性・今後の見通し

グローバル社会の中で活躍できる仕事

海外発祥のコンサルタントという職業も、現在の日本では一般的なものになり、さまざまな企業がコンサルタント業を行っています。

グローバル化が進む社会では企業の抱える課題も山積みとなっており、コンサルタントが活躍できる余地は多々あります。

「専門性がある」「給料がよい」といった点から、学生にも人気の職業のひとつとなっていますが、コンサルタントには高いスキルが要求され、さらに成果主義の中で実力を発揮しなくてはならないという厳しさがあります。

この仕事を続けていくには、プロのコンサルタントとしてスキルを磨き、少々のハードワークにもめげない精神力も求められてくるといえるでしょう。