税理士の独立開業

税理士は独立開業が多い

税理士の資格を取得すると、経験年数や職歴に関係なく、独立して税理士事務所を開業することができます。税理士は、独立開業する人がとても多い資格として知られています。

国税庁が発表している平成24年のデータを見てみると、全国で税理士として登録している人は72,635人。このうち開業税理士をしているのは、59,361人。実に8割近くの人が、開業して働いていることになります。

なぜこれほど独立開業する人が多いのでしょうか。理由のひとつは、収入をあげたいという狙いがあることです。

税理士の場合、顧客からの報酬額はそれぞれの事務所ごとに自由に設定することができます。このため、独立して独自の報酬システムを作ることで、収入が多くなることがあります。

もうひとつの理由は、税理士の仕事は土地を選ばないので、各地で開業しやすいということです。税理士の主な顧客は中小企業や個人になるためどんな土地でも商売がしやすく、全国各地にたくさんの税理士事務所が設立されています。

立地条件が成功のカギを握る

税理士が個人で事務所をもつ場合は、どんな場所に事務所を開くのかがとても重要です。たとえば、企業の税務書類の作成や節税対策の指導を行いたいのであれば、企業がたくさん集まっている場所に事務所を立てたほうが有利でしょう。

一方で個人の遺産相続や不動産投資に関する相談に乗りたいのであれば、高級住宅街に近い場所のほうが有利かもしれません。

また、確定申告の代行業務を行いたいのであれば、農業や漁業等の自営業をしている人が多い地域のほうが有利かもしれません。

その土地に、どんな人が住んでいるのか。そこにはどんな種類の税金との関わりがあるのか。事前にしっかり下調べをすることが大切なのです。

また、全国には、代々その土地でやってきたという歴史ある税理士事務所がたくさんあります。企業の社長さんにとって税理士が最良の相談相手になっているというケースも多く、こうした根強い信頼関係のある土地に新しく事務所を構えるのはとても大変です。

税理士が事務所を開く場合は、その土地を徹底的に知り尽くした上での判断が必要です。