税理士の独立開業

税理士は独立開業が多い

税理士の資格を取得すると、経験年数や職歴に関係なく、独立して税理士事務所を開業することができます。

そのため、税理士は独立開業する人がとても多いことが特徴です。

国税庁が発表しているのデータを見てみると、平成28年3月末日現在、全国で税理士として登録している人は75,643人で、このうち開業税理士をしているのは57,683人です。

じつに8割近くの人が、開業して働いていることになります。

なぜ、独立開業をする人が多いのか

税理士に開業が多い理由のひとつとして考えられるのは、収入を上げたいという狙いがあることです。

税理士の場合、顧客からの報酬額はそれぞれの事務所ごとに自由に設定することができるため、独立して独自の報酬システムを作ることで、収入が多くなることがあります。

もうひとつの理由は、税理士の仕事は土地を選ばないため、各地で開業しやすいということです。

税理士のおもなな顧客は中小企業や個人であるため、どのような土地でも商売がしやすく、全国各地にたくさんの税理士事務所が設立されています。

立地条件が成功のカギを握る

税理士が個人で事務所をもつ場合は、どのような場所に事務所を開くのかがとても重要です。

たとえば、企業の税務書類の作成や節税対策の指導を行いたいのであれば、企業がたくさん集まっている場所に事務所を立てたほうが有利でしょう。

一方、個人の遺産相続や不動産投資に関する相談に乗りたいのであれば、高級住宅街に近い場所のほうが有利かもしれません。

また、確定申告の代行業務を行いたいのであれば、農業や漁業等の自営業をしている人が多い地域だと顧客を見つけやすいかもしれません。

その土地に、どのような属性の人が住んでいるのか、そこにはどのような種類の税金との関わりがあるのかなどについて、事前にしっかり下調べをすることが大切です。

また、全国には、代々その土地でやってきたという歴史ある税理士事務所がたくさんあります。

企業経営者にとっては、税理士が最良の相談相手になっているというケースも多く、こうした根強い信頼関係のある土地に新しく事務所を構えるのはとても大変です。

税理士が事務所を開く場合は、その土地を徹底的に知り尽くした上での判断が必要です。