Webディレクターになるには

Webディレクターになるまでの道のり

Webディレクターになるために必要な資格や学歴はありません。

実際、活躍しているWebディレクターたちの学歴も高卒や専門学校卒、大卒などさまざまです。

しかし、Webディレクターは技術職でもあり、専門職でもあるため、知識や技術がなければ一人前に役割を果たすことができないため、Webに関する学習は欠かせません。

一般的にはWeb制作会社に勤めながら、Webデザイナーやコーダーなどの制作業務を数年経てからWebディレクターになる人が多いです。

Webディレクターになってもすぐに一人立ちすることは少なく、まずはアシスタントとして先輩に学びながら一緒にディレクションを数年経験することになります。

未経験からの場合は制作現場で1~3年、アシスタントで1~3年ほど働いて一人前になっていきます。

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Webディレクターの資格・難易度

Webディレクターには資格は必要ありませんが、取得しておくと良い資格はあります。

代表的な資格のひとつが「ウェブデザイン検定」です。

Web系の資格で唯一の国家検定で、取得すると「Webデザイン技能士」となります。

試験は3級から1級まであり、2級、3級は年に数回受験可能で、1級は年に1回です。

2級、1級は受験資格に実務経験や学歴などの要件がありますが、3級は誰でも受験可能です。

インターネットスキル認定普及協会の発表では、合格率は3級が60~70%、2級が30~40%、1級が10~20%の合格率と、国家試験だけあって難易度は高いです。

その他にも民間の認定資格が多くあり、取得しておくと就職やスキル・知識の証明に役立ちます。

Webディレクターを目指す人におすすめの資格は?

Webディレクターになるための学校の種類

「Webディレクターになりたい」と思った場合に学ぶべきは、大きく分けると「Web技術」と「マーケティング」です。

「Web技術」については、大学の情報工学部などでWebに関する科目を履修して学ぶことができます。

「マーケティング」については、大学や短大の経営系の学部の授業でも学べますし、マーケティングに関する書籍を読んで勉強することもできます。

専門的に学びたいなら、IT系の専門学校に通う方法もあります。

多くの専門学校がありますが、自分にあった学校を選び、Webディレクター専攻、もしくはWebデザイン専攻などに入学して学びます。

また、一度社会に出てからWebディレクターを目指す人も多く、その場合は社会人向けの専門スクールでWeb技術やマーケティングなどの知識を学ぶ人が多くなっています。

Webディレクターになるための大学

Webディレクターになるために大学卒の学歴は必須ではありませんが、必要なスキルについて高度な学びを得ることができます。

国公立か私立か、また学部・学科によって学費もさまざまですが、年間で60~150万円ほど必要です。

Webディレクターになりたい人は、必要スキルに関係する以下を意識して学ぶとよいでしょう。

マーケティング

マーケティングはどのようにして商品やサービスを販売するかという学問で、経済・経営などの学部・学科で学べます。

マーケティングの基本的な考え方や手法を学ぶことで、マーケティング視点からWebサイトを見る目も養われ、成果を測定するための計数分析なども学べます。

プログラミング

情報系の学部を中心に、理系学部ではプログラミングを学ぶ機会も多いです。

デザイナーからディレクターになることがWeb業界では多いため、プログラミングやシステムに強いWebディレクターは希少価値があります。

サービスやアプリでもWebの技術が使われ、Webサイトも多機能化していますので、プログラムを理解できるディレクターのニーズはどんどん高まっています。

デザイン

Webディレクターで活躍するには、Webサイトのユーザビリティやシステムだけでなく、デザインの観点も大切です。

デザインのトレンドは変わりますが、良いデザインには法則が必ずあります。

専門的に学ぶことで再現性のあるデザインが作れるようになり、センスも磨かれていきます。

芸術系の学部・学科で学ぶのも良いですが、工業系の学部・学科でも学ぶことが可能です。

Webディレクターになるための専門学校

専門学校は職業能力の修得を重視した学校であり、大学よりもWebに特化した技術を学ぶことが可能です。

授業料は年間60万円~100万円程度が多く、卒業後の就職先の紹介やあっせんも期待できます。

コースがさまざまに用意されていますが、Webディレクターを目指すコースの多くはWebデザインやマーケティングといった複数のコースがまとめられたもので、基礎知識がある人向けの内容です。

制作の基本を身につける上でも、まずはデザインやコーディングをしっかり学べるところを選ぶとよいでしょう。

最近はインターネットを通して通信制の授業が可能なところも増えているため、気に入ったところがあれば自宅での学習も可能です。

Webディレクターになるためのキャリアアップスクール

キャリアアップスクールは、主に社会人が通うスキル強化のための専門スクールです。

Webディレクターのスキルが学べるスクールも多く、仕事で使えるレベルの実践的なスキルを身につけることができます。

授業料は受講するコースの授業時間や内容によって40万円~80万円とばらつきがありますが、実習に必要な設備が整っていて、仕事終わりの夕方から通えるところも多いです。

専門学校と同様に卒業後は就職先の紹介やあっせんもあるため、転職を考えて活用する人も多いです。

さまざまな年代・職業の人が通うため、一緒に学ぶ中で異業種交流ができるなど社会人としてのスキルアップにも効果的です。

Webディレクターになるための学校選びのポイントは?

一般的にWebディレクターは学校を卒業してすぐになれるものではなく、制作現場で働きながら適性のある人がキャリアアップしていきます。

そのため、Webデザインやコーディングといった制作現場の仕事をしっかりとできることが必要で、これらのスキルがないならこれらをしっかり学ぶことがスタートです。

専門学校はWeb制作について直接的に学ぶことができ、Web業界で働くためのスキルの基礎を身につけることができます。

一方、Webディレクターとして活躍するために重要なマーケティングやプログラミングなどの知識は大学の方が体系的に深く学べます。

どちらにしても学びやすいものと学びにくいものが出てきますので、まずは自分が先に学びたいものを学べる環境を選びましょう。

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Webディレクターに向いている人

Webディレクターにとって最も大切なのがコミュニケーション能力です。

顧客の要求を正しく理解するにも、リーダーシップを発揮して制作チームを引っ張るにも、コミュニケーション能力は欠かせません。

また、全体を俯瞰して客観的に状況を考え判断できる人は、Webディレクターにとって重要な資質を持っている人といえます。

Web制作は人によって評価が分かれるため、個人の主観ではなくアクセス数など根拠になる数字から、分析し説明できる人もWebディレクターに向いている人です。

Webディレクターに向いている人・適性・必要なスキル

Webディレクターのキャリアプラン・キャリアパス

Webディレクターになりたい場合、新卒・転職の場合を問わず、Webサイト制作会社やデザイン会社に入って仕事を身につけるのが一般的です。

最初からWebディレクターとしての採用もありますが、その場合は最初はアシスタントを経験しながら勉強します。

多くはWebデザイナーやコーダーなどのWeb制作に携わる職種から始め、経験を積んでからキャリアアップしていくのが一般的です。

ある程度経験を積んで、個人のスキルを身に着け、制作の流れや現場の全体像がわかってきて始めてWebディレクターになり、続けて知識やスキルを磨き、Webプロデューサーになる人もいます。

実績を積んでいけば、大きな企業に転職したり、独立して自分の会社を作ることもできます。

Webディレクターを目指せる年齢は?

Webディレクターにとして一人前になるためには最低3年はかかり、その前に他のWeb関係の職種から始めるならさらにプラス2~3年は必要です。

トータルで5年前後は少なくとも必要なため、一人前のWebディレクターになれるのはどんなに早くても20代の半ばからです。

逆に年齢が高い分には年齢制限はありませんので、じっくり実力をつけ、将来的にWebディレクターをキャリアの目標にすることもできます。

Webディレクターは遅くまで仕事をすることも多く体力も重要なため、多くの人は20代後半や30代前半からWebディレクターとなっており、40代以降からは減っていきます。

Webディレクターの雇用形態

Webディレクターの雇用形態はさまざまで、企業がどのような業務をWebディレクターにもとめているかで変わります。

クライアントの制作を請け負う場合は正社員がほとんどで、企業内のWeb制作チームのディレクションであれば契約社員や派遣社員のニーズもあります。

また、未経験者をアシスタントとしてアルバイトで雇用するケースや、時間を絞って経験者にパートで勤務してもらうなど雇用形態は実にさまざまです。

フリーランスや副業としてディレクションを行う人もおり、会社に常駐して業務を行ったりリモートワークを中心に業務を行ったりと新しい働き方も見られます。

正社員のWebディレクター

正社員のWebディレクターは企業のWeb制作の中心となるため、求人も多くなっています。

未経験者の募集は多くなく、多くはWebデザイナーなどの制作現場からのキャリアアップでWebディレクターになります。

または、アシスタントとして下積みを重ねてきた人が、Webディレクターとして採用される場合もあります。

Web系の職種の中では、Webディレクターは正社員としての採用が多く、立場も安定するため、キャリアアップの目標としても人気が高いです。

Webディレクターは人手不足が続いており、実力・実績のある人は好待遇で迎えられることも多く、給与も他のWeb系職種より高めに設定されています。

クライアント向けの制作を行っている企業では特に正社員のWebディレクターが多くなっています。

仕事の中で大きな責任を任されるため、納期前や繁忙期はハードワークになることも少なくありません。

派遣のWebディレクター

正社員と比較すると、派遣のWebディレクターは企業のWebサイトのディレクションを任されることが多いです。

Webの担当者が正社員におり、そのサポート役をしながら制作を統括する仕事を任されます。

契約で定められた勤務時間が守られ、また業務内容や責任範囲も契約で定められているため働きやすいのが特徴です。

企業でホームページやオウンドメディアを作ることが増えていることで、派遣のニーズも高まっています。

企業の人員体制や派遣会社によって事情は違いますが、未経験者はアシスタント的な役割として雇用されるのが一般的です。

派遣の場合、責任範囲が定まっているために、クリエイティブな制作に関わりたいとしても権限がない場合も多く、時給も他のWeb制作職よりも少し高いくらいです。

そのため、キャリアを積みたいという人にはやや物足りないかもしれません。

アルバイト・パートのWebディレクター

アルバイトやパートのWebディレクターの業務は、制作現場でメインとなるディレクターのサポートが中心です。

指示や判断は基本的にメインのディレクターが行うため、制作物のチェック作業や、資料作成、進捗チェック、ディレクターへの報告・連絡・相談が主な業務です。

アルバイトやパートの場合、未経験者からでも採用されますが、現場の状況によって決まった時間働くのは難しい場合も多いです。

Webが好きで、制作現場で働きながら勉強したいという人はアルバイトやパートから始めてみるのもよいでしょう。

時給は地域にもよりますが、オフィスワークのアルバイトの平均程度です。

Webディレクションというよりも事務職的な仕事が多くなるため、コミュニケーションやパソコン操作などが得意だと重宝されるでしょう。

フリーランスのWebディレクター

フリーランスのWebディレクターは、特定の案件が定められた中でディレクションを行ったり、一定期間を定めて社員のように業務を行います。

フリーランスの場合、普段一緒に仕事をしていないスタッフとチームを組むことも多いため、コミュニケーション能力やリーダーシップが特に重要視されます。

独立する前の会社からの業務依頼も多く、その場合は勝手知ったる環境で仕事ができるので比較的やりやすいでしょう。

一般的にWebディレクターがフリーランスになると、企業勤めの頃よりも収入は多くなります。

しかし、仕事量が不安定になりやすく、営業や会計処理などの業務も自分で行う必要があることから、事業を安定させるためには実力と時間が必要です。

副業としてリモートワークや時短勤務で働くフリーランスのWebディレクターもいます。

月の稼働時間が定められており、オウンドメディアの運営など定型的なサイト運用のマネジメントが業務の中心となることが多いです。