大学の場合:経営学、プログラミング、デザインが学べる学部を選択
現在のところ、Webディレクターのスキルだけを専門的に学べる大学はありません。
しかし、Webディレクターに必要だと思われるスキルを自ら選択して学ぶことはできます。
とくに積極的に学んでおくとおすすめの分野を3つあげてみましょう。
マーケティング
クライアントから依頼されるサイトやコンテンツを立ち上げ、その効果を最大限に上げるのがWebディレクターの仕事です。
どのようなサイトを立ち上げて、どのような見せ方をすれば、最大限の効果をあげられるかを数字を交えながら考えます。
Webディレクターはクライアントのコンサルタントのようなものです。成功する道のりが見えない場合は、クライアントに他の手段を提案するなど助言も必要になります。
正しい判断ができるよう、マーケティングスキルや計数分析などの基礎的な知識が必要です。
プログラミング
理系の学部ではプログラミングを学べるところもあるでしょう。
デザイナーからディレクターになることの多いWebの世界で、プログラミングやシステム系に強いWebディレクターは多くありません。
一方で、プログラムのわかるディレクターのニーズは非常に高いため、知識があれば就職時にも実践でもかなりの強みになることは間違いないでしょう。
デザイン
現在Webディレクターで活躍している人の多くが、元はWebデザイナーと言っても過言ではありません。
Webサイトのユーザビリティやシステムはもちろん、デザインの観点からもしっかりと評価ができないといけません。
日々進化するWebの世界で古臭いデザインのサイトではユーザーもどんどん離脱していってしまいます。基本的なデザインスキルやセンスを培っておくことはとても重要です。
専門学校…Web系に特化した学校、特に技術が学べる学校を選択
Webディレクターのスキルを一番ダイレクトに学べるのが専門学校です。
授業料は年間60万円~100万円程度、修了後は就職先の紹介や斡旋もあります。
「Webデザインコース」、「Webディレクターコース」、「Webクリエイターコース」など、用意されているコースは学校によってさまざまですが、学校を選ぶ際にはデザインにプログラミング、コーディングなどの技術をたくさん学べるところに進学したほうがよいでしょう。
プレゼンの仕方といったビジネススキルなど、いかにもWebディレクターに必要そうな授業を豊富にそろえている学校もありますが、そうした知識は働きながらでも学ぶことができます。
まずは実践で確実に必要になる技術力を磨いておくことが大切ですので、Webに関する知識が多く学べる学校を選んだほうがいいでしょう。
キャリアアップスクール…自分に足りない技術を学べるところを選択
主に社会人として働いている人が通うキャリアアップスクールにもWebディレクターのスキルが学べる学校はたくさんあります。
キャリアアップスクールはその名の通りスキルを上げるためのものですから、授業もかなり実践的です。
授業料は40万円~80万円(通う頻度やコースによりばらつきがあります)、こちらも専門学校同様に卒業後は就職先の紹介や斡旋がしっかりとしています。
昼間は仕事、夜は学校という通い方ができて、必要なことだけを短時間で学ぶことが可能です。
ただしWeb系にまったくの未経験やはり習得に時間はかかります。
そのため、仕事を辞めて昼間のスクールに通う人も出てきています。
下は学生から上は40歳を超えた人まで幅広い生徒がいるので、社会人でも通いやすく、授業料も専門学校よりは若干安いところが多いようです。