弁護士と司法書士の違い

弁護士の資格と業務

弁護士は、原則として「司法試験」という超難関試験に合格し司法修習を経て法曹資格を取得し、日本弁護士連合会の弁護士名簿に登録された法律の専門家です。

名簿に登録するには弁護士会に所属し、会費を払う必要があります。

弁護士会により額は異なりますが月額5万円前後(もっと高い地方もあります)の会費がかかるので、しばらく弁護士として活動する予定がない人は登録をしない場合もあります。

弁護士の仕事は、人々が社会生活をおくる中で遭遇するさまざまなトラブルについて、法的観点からその予防方法や解決策をアドバイスすることが主な業務です。

また活動分野は広く、法廷活動や人権擁護活動などあらゆる分野で活動します。そしてそれらの法律業務は、原則として弁護士以外のものが行うことはできないと弁護士法第72条で定めています。

ポイントは、訴訟行為と法律事務ができるということです。

弁護士の仕事内容

司法書士の資格と業務

司法書士は、原則として「司法書士試験」に合格し、司法書士として活動するには司法書士連合会に登録する必要があります。

司法書士の扱う業務分野は、不動産や会社の登記・供託の手続代理、裁判所や検察庁、法務局への提出書類の作成が主な業務です。

司法書士がよく行う仕事として、不動産の売買の立会いがあります。土地や建物を売り買いするとき、登記名義の移転に必要な権利証などの書類がきちんと揃っているか確認するのです。

立ち会いのもと契約が成立したら、登記も司法書士が行うことがほとんどです。契約者本人が登記することも可能ですが、多く方が司法書士にお願いします。

このように、不動産登記など、自分では作成するのが難しい法律関係の書類を作ってもらうことが司法書士の主な仕事です。

司法書士の仕事

弁護士と司法書士の対応できる業務範囲

弁護士も司法書士もそれぞれ非常に難しい試験を受けて資格を取得した法律の専門職ですが、扱える業務の範囲は大きく異なります。

弁護士が高度な法律知識と教育を受けた者に与えられる法曹資格を有し、あらゆる法律業務を行えうことができます。

一方で、司法書士に法曹資格はなく、司法書士は、原則として法律行為の代理をすることはできませんし、法律相談をすることもできません。

ですが、弁護士不足の問題から、司法書士の業務範囲は拡大しています。

現在では法務省で一定の研修・考査を受け、「認定司法書士」となることで、これまで弁護士しか行うことができなかった交渉や訴訟手続きを代理する、簡易訴訟代理等関係業務について、140万円以下の事案であれば司法書士が行うことができるようになりました。

たとえば、消費者金融などへの過払い請求といった債務整理を引き受けますと広告で謳っている司法書士もありますが、その訴訟での請求金額(訴額)が140万円を超える事案については弁護士しか受けることはできません。