弁護士に最短でなるには? 予備試験の難易度・合格率

弁護士に最短でなるには?

弁護士になるには、法科大学院課程修了後に司法試験を受ける道と、予備試験をパスして司法試験を受ける道の2つのルートがあります。

法科大学院での学習期間は、法律既修者で2年、未修者の場合は3年もかかるうえ、基本的に4年制大学卒業が前提条件となりますので、法科大学院ルートから弁護士になるには相応の期間と費用を要します。

一方、予備試験ルートの場合、どこか特定の学校に何年間通わないといけないといった制約は一切なく、試験を受けて合格しさえすれば、司法試験の受験資格を得ることができます。

経済的・時間的コストをカットし、最短で弁護士になることを目指すなら、予備試験ルートを選ぶべきなのは間違いないでしょう。

実際に、高校生のうちに予備試験を突破し、大学1年生、わずか19歳で司法試験に合格した人もいます。

予備試験の難易度

司法試験はもちろん、その受験資格を得るための予備試験でさえ、難易度はきわめて高く、合格を勝ち取ることは非常に困難です。

予備試験は、法科大学院修了者と同程度の学力を身につけているかどうかを判断するものですので、単純に考えれば、法科大学院入試・法科大学院課程と同量の勉強をこなさなければ合格できないことになります。

必要な勉強時間は、元々どの程度法律的素養があるかにもよりますが、おおむね3000時間~8000時間程度が目安とされています。

仮に1日5時間勉強するなら、合格までおよそ2年~5年ほどかかる計算になり、大手予備校では、学校の授業や仕事などと兼業で合格を目指す場合、3年かけて予備試験突破を目指すコースが一般的です。

勉強時間だけをみると、そのハードルの高さに萎えてしまうかもしれませんが、予備試験は司法試験対策に直結しているため、予備試験でがんばった分は、後の司法試験にも非常に役に立ちます。

過去の統計をみても、予備試験合格者の司法試験合格率は約80%ほどもあり、東大や京大といった超難関法科大学院出身者の合格率さえも上回っています。

予備試験に合格できる学力があれば、弁護士資格までもう少しです。

予備試験の合格率

予備試験は、毎年5月に実施される短答式、7月の論文式、10月の口述式と、3段階に分けて行われ、次の段階に進めるのは前段試験の合格者のみです。

それぞれの合格率は、順番に20%、20%、90%ほどであり、当初の受験者数に対する最終合格率は3%前後という狭き門となっています。

また、法務省のデータによれば、予備試験合格者の半数以上は現役の大学生・法科大学院生であり、近年はロースクールに通いつつ、予備試験合格も視野に入れて勉強するという人が増えつつあります。

つまり、司法試験はおろか、その受験資格を得るための予備試験でさえも、結局のところ大学の法学部や法科大学院に通って勉強しなければ、なかなか合格は難しいのかもしれません。

ただ、それでも予備試験を受けることが弁護士になる最短ルートであることには違いありません。

上記のように、高校生の間に予備試験に合格することは現実的でないとしても、予備試験の勉強に熱心に励めば、大学生や大学院生といった学生の身分のうちに弁護士資格を得ることも十分に可能です。

参考:平成30年司法試験予備試験