社会福祉士のやりがい・楽しさ・魅力
社会福祉士のやりがい・楽しさ
相談者の悩みを解決できたとき
社会福祉士がやりがいを感じるのは、それぞれの相談者に対して最適なサポートができたときです。
個々の相談者やその家族が抱える悩みはさまざまですが、社会福祉士が扱う問題は、介護や病気、障がい、貧困、虐待、育児放棄、DVなど、深刻な内容がほとんどです。
社会福祉士には、福祉行政や保険制度、医学、心理学などに関する幅広い知識が必要になりますし、問題の内容によっては一朝一夕で解決しないことも珍しくなく、粘り強さや忍耐力も求められます。
相談者の人生を大きく左右することもある、非常に難易度の高い仕事といえますが、それだけに、相談者の悩みを上手く解決に導けたときには、大きな達成感とやりがいが得られるでしょう。
また、社会福祉士は一般企業で働く場合のように利益を求めるのではなく、人の役に立つことそのものが仕事であり、個々の相談者と真摯に向き合っていくなかで、感謝されたり、喜ばれたりする機会も非常に多いでしょう。
相談者の笑顔や「ありがとう」という感謝の言葉が、難しい仕事に立ち向かう社会福祉士の原動力となっています。
さまざまな人の役に立てる
社会福祉士は、ありとあらゆる福祉サービスを網羅的に取り扱う職業であり、その守備範囲の広さに大きな特徴があります。
社会福祉士としてどのような仕事をするかは個人の意思次第であり、高齢者支援を手掛けることもできれば、障がい者を支援することもできますし、生活困窮者、児童、母子を支援することもできます。
近年では、その職域はさらに多様化し、外国人労働者や技能実習生を支援する団体や、戸籍のない人を支援する団体で働く社会福祉士もいます。
世の中で弱い立場にあり、福祉の手助けを必要とするさまざまな人のために働けることが、社会福祉士としての大きなやりがいといえるでしょう。
社会福祉士の魅力
今後の需要増が期待できる
少子高齢化が進むと、人口減少によってありとあらゆるモノやサービスの需要が減り、市場そのものが縮小していくため、ほとんどの職業の将来性は決して明るいとはいえません。
しかし、社会福祉士は、超高齢化を迎える現代だからこそ、活躍の場がどんどん拡がっていく数少ない職業のひとつであり、中長期的に安定して働ける点が魅力です。
高齢者人口が増え続けることで、今後も介護サービスや福祉サービスの拡充が見込まれるとともに、老化を原因とする身体障がい、精神障がいを発症するお年寄りも増えていくことが想定されます。
介護、医療、福祉と、複数の分野にまたがった専門知識をもつ社会福祉士の需要は、当面右肩上がりで増加し続ける見通しです。
努力次第でステップアップできる
社会福祉士は、自身の熱意と努力次第でステップアップしていける点も、魅力のひとつといえます。
ケアマネジャーや介護福祉士など、関連する資格も多数あり、自身の望むキャリアプランに合わせて、さまざまな方向にスキルを伸ばしていくことが可能です。
社会福祉士として豊富な実績と経験を積んだ後には、大学や専門学校に教授として招かれたり、講演会を依頼されたり、国の機関に特別採用されることもあります。
なかには、外国の社会福祉発展のために、国際機関の派遣事業に参加し、グローバルに活躍する人もいます。
さらに、施設に勤務するのではなく、独立して自分の事務所を開業する人もおり、社会福祉士はさまざまな可能性に溢れた職業といえるでしょう。