社長の勤務時間・休日
社長の勤務時間
経営に携わる社長の立場で働く人は、一般的に、労働基準法が適用されません。
従業員のように会社によって定められた勤務時間や休日はなく、1日に何時間働こうと、いつ休もうと、法的には問題ないということです。
とはいえ、基本的には会社の営業時間やクライアントの都合に合わせて働くことが多く、従業員は全員日中に働いているのに、社長だけ深夜に働くといったことは通常ありません。
ただし、営業時間外での商談や会議・打ち合わせ、会食、その他の雑務などさまざまなビジネス関連の予定が入り、結果的に、従業員よりずっと長時間働く社長も少なくありません。
就業時間が定められていない分、どのような時間に、どれだけ働くかは社長によってまったく異なってきます。
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社長の休日
先に挙げた通り、社長には法律で決まった休日がありません。
週に何日休みをとるのも、何曜日に休むかも自由に決められますが、だからといって休んでばかりはいられません。
社長の大きな役割のひとつは「仕事を生み出すこと」です。
すでに用意されている仕事をこなしていくのではなく、これから会社をどのように経営していくのか、どのような事業展開をしていくのか、常に先のことを考え、新しい仕事を創り出すことが求められます。
社長の仕事は、こうした「目に見えない」ものも多く、単純に社内にいてデスクに向かっている時間だけが仕事というわけにはいきません。
頭の中は常に仕事のことでいっぱいで、外で人と会っている時や自宅にいる時にもアイデアが思い浮かべば、それについて深く考え出すようなこともあります。
そうした意味では、社長には本当の意味での休みはないといえるかもしれません。
社長の残業時間
社長の働き方では労働者のような勤怠管理が行われないため、そもそも「残業」の概念がありません。
1日にどれだけ長時間働いても、残業時間としてみなされることはなく、残業手当のようなものも支給されません。
勤務時間にしても、休日にしても、経営者になると社員時代とはまったく異なる考え方をもって働かなくてはならないと実感するようになるでしょう。
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社長は忙しい? 激務?
経営者である社長には従業員のような就業規則が適用されないため、「1日をどのように使うか」という意識が強く問われてきます。
とくに創業直後や、会社の拡大期などはやらなくてはならないことが山積みで、新しいビジネスを考えたり、社内組織について検討したりするためには、いくら時間があっても足りないと話す社長も多いです。
重要な取引先や関係者との人脈を構築するために、社長自らが全国各地へ頻繁に出張している会社もあります。
その言葉の通り「不眠不休」に近いような状態で働き続ける社長もいますが、一方ではオン・オフをしっかりと切り替えることを好み、週に1日は休みを取るようにしている社長もいます。
社長になったら、その時々の会社やビジネスの状況を踏まえながら、自分で働き方を考えていくことになるでしょう。
社長の休日の過ごし方
社長にもさまざまなタイプの人がいるため、休日の過ごし方は人によって異なります。
非常に多忙な時期は、丸々1日の休みをとるのが難しいかもしれません。
そのような場合、1日の何時間か仕事をし、残りの時間はオフにしてリフレッシュという過ごし方ができるでしょう。
家族がいる社長だと、普段は早朝から深夜まで仕事ばかりになりがちな分、家族サービスに徹している人もいます。
また、とくに自身で創業した社長は熱心で学習意欲が強い人も多く、休みを利用して経営に関するセミナーに出かけたり、資格の勉強をしたりしている人も少なくありません。
経営者は人づきあいも大切とされるため、オフを利用して他の会社の社長と会食をしてよい人間関係を築いたり、自社の社員たちとコミュニケーションをとったりすることもあります。
せっかくの休日は日頃の疲れを癒すためにリフレッシュしようと考える社長が多い一方、なんの目的もなくただダラダラとすることは好まない人も多いようです。