高校教師の勤務先と仕事内容の違い

高校教師の勤務先・働き方の種類

高校には公立高校と私立高校があり、学校のカリキュラムの独自性や教育方針、学費などに違いがあります。

また昼間制のほかに定時制や通信制などもあり、仕事内容に大きな違いはありませんが、勤務時間など働き方に違いがあります。

高校教師の仕事内容

公立高校で働く高校教師

正規教員と臨時的任用教諭

公立高校で働く正規の教員は「正規教員」とよばれます。

これは教員採用試験に合格して正式に採用された人のことで、基本的には公務員と同じ扱いを受け定年までは働き続けることができます。

ただし、教員採用試験に不合格となった場合でも、自治体が独自に採用する「臨時的任用教諭」として登録すれば、産休や育休などで教員が不足した際に公立高校で働くチャンスがあります。

臨時的任用教諭の場合は、1年ごとの任期で次年度も採用されるかどうかはわからないため、不安定な働き方といえますが、教員採用試験に合格するために浪人をしながら経験を積むという人もすくなくありません。

異動が多くライフプランがたてにくい

公立高校で働く場合、採用された市町村や自治体内での異動があります。

そのため、担当する学校によっては学校規模や学習レベルに大きく差があり、教員としての力量が問われます。

また数年に一度異動があることが多いため、移動範囲が広い自治体に勤務する場合はライフプランがたてにくいという弊害があります。

私立高校で働く高校教師

選任教諭と常勤講師

私立高校の場合、正規の教員は「専任教諭」と呼ばれます。

そのほか1年契約の「常勤講師」という教員もいます。

公立の臨時的任用教諭に当たる職種ですが、教員採用試験に合格するための時期としてではなく、専任教諭の前段階としての「試用期間」として常勤講師を務めることが多くなっています。

そのため常勤講師を経て、専任教諭になることも少なくありません。

また、「非常勤講師」はいわゆるパートタイムとしての働き方で、英語や理系科目の実験など人数が多いときの教員のサポートや、一時的に教員数が足りない教科の担当にあたります。

異動が少なく経験を活かしやすい

公立高校には異動がありますが、私立高校の場合は、基本的に異動はありません。

一度務めると学校や生徒の雰囲気をつかみやすく、長く働けるため経験を活かして働きやすいのが特徴です。

また、ライフプランを立てやすく家庭との両立もしやすいといえるでしょう。

定時制高校で働く高校教師

昼間制・定時制とは?

昼間制とは普通の高校のことを指し、昼間に行われ、夕方に終了する一般的な高校のスタイルです。多くの方はこちらに在籍しているかと存じます。

一方、定時制とは大学のように自分で卒業までの必要単位を逆算して、自分で授業の時間割を作る高校です。

よく定時制は夕方から夜間にかけて行われるというイメージですが、定時制の多くは昼間制と同じく朝から始まり夕方に終了します。

ただ社会人など日中通えない人向けに夕方や夜間部も開講している定時制学校も多く、教師は夜間授業の場合は定時制手当てを貰えます。

教え方の違いは?

定時性の場合、昼間制よりも一週間に行う授業のコマ数が少ない(昼間制は約16コマ、定時制は約12コマ)ということがありますが、昼間制・定時制ともに教師の仕事の内容に大きな違いはありません。

ただ定時制の場合、同じクラスでも生徒の理解度にかなり差がでるときがありますので、一から丁寧に、分かりやすく授業を組み立てていくことが求められます。

また、生徒の年齢にばらつきがありますので、一人ひとり生徒への対応も異なってくるでしょう。

定時制は生徒が自分で時間割を組み立てるので、必然的に生徒は楽な授業の時間割をとりやすく、学習意欲が低くただ単位を取るためだけに通っている生徒も少なくありません。

そういった生徒に対し、進路を手助けしてあげるのはもちろんのこと、さまざまな教材を駆使してユーモアある授業の組み立て方をすることが大切です。