高校教師になるためにはどんな学校に行けばいい?(大学学部・大学院)

高校教師になるための学校の種類

高校教師は、小・中学校の教師よりも高度で専門的なカリキュラムを扱います。

そういったこともあり、高校教師は短大で免許を取得することが認められておらず、「大学」もしくは「大学院」に進学し、所定の単位を修める必要があります。

教員免許状を取得できる大学はさまざまありますが、なかでも教育を専門に学ぶことができる教育学を選ぶ人の割合が比較的高くなっています。

学費については、国公立大学は4年間で250万円前後、私立大学では年間の授業料だけで100万円以上かかるところが多いです。

有名大学かどうかといった点は、公立高校の教師を目指す上ではそれほど重視されることはありません。

ただし私立高校の場合は、その学校の出身者を多く採用する傾向も見られます。

高校教師になるには・どんな資格が必要?

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高校教師になるための大学・大学院

ここでは、高校教師になるための大学・大学院の種類と、それぞれの特徴を解説します。

教育系の大学

教育系の大学には、教育に関するさまざまな学部が設置され、幅広い教職課程を履修することができます。

高校教師の免許を目指すだけでなく、「小学校や中学校の教職課程がある」「実習の時間が多い」など、教職に特化したカリキュラムが組まれています。

また、教育系の大学には教師を目指す人が多く集まるため、ときには同じ目標をもつ仲間として、ときにはよきライバルとして切磋琢磨しあえることでしょう。

「通信制」の課程を置いている学校もあります。

一般の大学

教育系の大学以外に、一般の大学でも教職課程を置いているところはあります。

そうした大学では、たとえば外国語学部で英語の教職課程を履修したり、数学科で数学の教職課程を履修したりなど、学部・学科やコースの専門性に合わせた教員免許を取得できます。

なお、一般の大学で教員免許を取得しようとする場合、一般的に卒業に必要な単位数に加えて教職課程を履修しなくてはなりません。

1年次から計画的に単位を修得しないと、卒業までに単位を修得しきれない可能性があるため、注意が必要です。

大学院

大学院に進学した場合、大学で取得する「一種免許状」よりも上級の「専修免許状」を取得することができます。

ただし、大学院に在籍しながら一種免許状を取得することは非常に難しいです。

専修免許状取得を目指す場合、大学院に進学する段階ですでに教職課程の単位を履修していることが前提とされているため、注意が必要です。

教職大学院

教職大学院とは、より専門性の高い教員を養成することを目的とした大学院です。

令和3年5月現在、国立大学47校、私立大学7校の計54大学に設置され、主な対象者は現役の教師と4年制大学で教員免許を取得した学生です。

大学を卒業後、教職大学院に進学し、より専門的な知識とスキルを身に付けてから教員採用試験を受けるという方法もあります。

参考:文部科学省 教職大学院

高校教師の学校選びのポイントは?

教育に関する専門性を高めたいなら、大学の教育系の学科や教育大学の教育学部などが候補にあげられるでしょう。

一方、自身が関心のある教科の専門性を高めたいという思いで、一般大学の関連する学部・学科に進学する人もいます。

まずはどの科目を教えたいのか、何を専門にしたいのかなど、就職後のイメージを明確にしてから該当する学校・学科を選ぶことが大事です。