高校教師の仕事の1年間の流れ・受験シーズンにやるべきことは?
教師生活の年間スケジュール
高校では、年間を通して大まかなスケジュール(行事)が決まっています。
教師はあらかじめ決められている年間計画表を手にして、基本はそれに沿って活動を行います。
現在では、多くの高校が2学期制(前期と後期)になっていますが、一部では3学期制の高校もあります。
以下では、2学期制の高校での教師の過ごし方について紹介します。
前期は生徒を知ることに注力
前期で大切なことは、まず「生徒を理解すること」です。
新学期からの1ヵ月で生徒全員の顔と名前を一致させ、どの生徒同士の仲がいいのかなど、生徒のパーソナリティーも調べます。
授業と授業の間の休み時間などを使って、生徒たちの関係を観察することが大切になってきます。
また、中間テストも非常に重要なイベントです。
後期は違う目標を立てる
後期は行事・イベントもたくさんあるため、なかなか授業に集中できない場面もあります。
「学園祭を生徒と一緒に楽しむ」「よりわかりやすく楽しい授業を行う」など、前期ではできなかった目標を立てることが必要です。
前期で得た経験を踏まえて、日頃から生徒との接し方や授業の組み立て方を工夫しながら、生徒との関わりを深めていきます。
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高校教師の仕事の1年間の流れ
受験生との向き合い方
受験シーズンに備えて
高校教師にとって最も大切な時期といえるのが受験シーズンです。
スポーツ大会や文化祭などの生徒にとってのビッグイベントが一通り終わると、生徒は受験モードに切り替わります。
教師もそれに合わせて緊張感持って授業に臨み、生徒に接しなければなりません。
受験生と向き合う姿勢
11月からは受験に向けた準備が本格的に稼働し、1月はセンター試験、2月は本試験と、生徒の将来を左右する時期を迎えます。
この期間中は生徒も予備校や塾で勉強するようになり、学校は卒業できるだけの出席日数を確保して休みがちになります。
一方、推薦や指定校推薦を狙っている生徒は、より授業に集中して成績を上げようと躍起になっています。
たとえ自分が3年生のクラスを持っていなくとも、授業を受け持っていればそれはヒシヒシと伝わりますし、授業内容も見直さなければなりません。
この時期に教師としてどのように生徒と接するかによって、生徒からの信頼度も大きく変わってきます。
他の教師とも力を合わせ、生徒の背中を後押ししてあげることが大切です。