看護師に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
看護師に向いている性格・適性
人のお世話をするのが好き
看護師に向いているのは、人のお世話をすることに喜びを感じられる人です。
医学では「病気」や「怪我」そのものを見るのに対し、看護では「人」そのものを見るものだとされています。
目の前の患者さんがどんなことに苦しんでおり、どういった不安を抱えているのか。
看護師は、それを見抜いて相手の心に寄り添ったケアをする必要があります。
人の役に立ちたいという思いを持ち続けていける人なら、看護師として力を発揮できるでしょう。
人の気持ちや様子に敏感
看護師は、患者さんが現在どのような様子なのか、言葉だけではないところからも感じ取る必要があります。
患者さんのなかには言葉が話せない人もいますし、本人が気づかないまま体調に異変をきたしている場合もあります。
そういった場面で、鋭い観察眼をもった看護師は患者さんの困りごとやニーズにいち早く気づけます。
普段から人の気持ちや様子の変化に敏感な人は、看護師としてもその力をおおいに生かせるはずです。
優しさと強さ、サッパリした性格
看護師の仕事内容は、そのほとんどが「人」相手となるため、なかなか思い通りに事が進まないこともよくあります。
人の命にふれる職業ですから、ときに患者さんが亡くなってしまうなどつらい場面に直面することもあります。
そんなときにずっと落ち込んでいては、とても看護の仕事は務まりません。
看護師に対して優しいイメージを抱く人は多いですが、心の温かさに加えて、強さも必要です。
一晩寝たら気持ちを切り替えられるサッパリした性格と、明るく前向きに自分の役割をしっかり果たせる意志の強さをもつ人に向いています。
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看護師に必要なスキル・能力
自分で考え、動く力
看護師としての基本は、看護学校できちんと学びます。
しかし、いざ現場に出れば、患者さんの看護のニーズは一人ひとりまったく異なることに気づくはずです。
なかには人とうまくコミュニケーションがとれない患者さんや、思うように体が動かせない患者さんにも多く出会います。
看護師は、どのような患者さんに対しても相手を受け止めて、その人が何を求めているのかを自分の頭で考える必要があります。
主体的に考え、行動できる力は、看護師として非常に大事なものとなってきます。
他者と協力して物事を進めていける協調性
看護師が働く医療現場では、医師をはじめ、たくさんの医療専門スタッフと連携して患者さんの治療やケアにあたります。
看護師一人で患者さんのケアすべてができるわけではないため、常にチームで協力し、よりよい看護を提供していく意識が非常に重要です。
また、大きな組織になればなるほど同じ立場の看護師と働く機会が増え、仲間との協力も不可欠なものとなります。
チームワークを大事に考え、協調性をもって動くことは、看護師になくてはならないスキルのひとつです。
テキパキと行動でき、心身がタフであること
看護師の勤務先・活躍の場は多岐にわたりますが、その多くが常に慌ただしいため、看護師もテキパキと動くことが求められます。
とくに1日に何百人もの患者さんが訪れる大きな病院の外来などでは、1分をムダにすることもできません。
また、救急救命や手術室などの場であれば、緊迫した雰囲気の中で的確に動かなくてはならず、勤務中にボーっとしたり気を抜いたりすることができません。
人の命に関わる仕事に就いているという責任感をもって行動すること、そして精神的にも肉体的にもハードな環境でも元気に動き回れるタフさが必要になってきます。
看護師に向いていないのはどんな人?
看護師として必要な知識・技術は、看護学校に入学後、基礎から学んでいけます。
入学前に「医療や看護のことが何もわからない」というのはまったく心配いりません。
ただ、看護師は決してキレイで華やかなだけの仕事ではありません。
現場に出れば頻繁に血液を見たり、排泄物の処理をしたりすることもありますから、そういったものがどうしても苦手で、今後も慣れそうもないという人には、看護師の仕事は少々厳しいかもしれません。
ただ、もともとそれらが苦手と言っていた人が、看護学校で勉強するうちに意識が変わって平気になるケースもあります。
看護師になりたいという強い熱意があるのなら、その挑戦には大きな価値があるといえます。