看護師としてのやりがいを見つけられるかは自分次第
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 4.00
- 仕事内容
- 3.50
- やりがい
- 4.50
- 働きやすさ
- 3.50
- 給料・年収
- 2.00
- 休日・待遇
- 4.50
- 成長・将来性
- 4.00
- メッセージ
-
社会人入試で看護学校に入学、病棟看護を7年経験後、現在は大学病院の外来部門で働く看護師9年目です。
入職すぐは年下の先輩達に囲まれて戸惑ったことや大変なことは多かったけど、これまでの社会経験を活かしながら看護師としての経験を積むことができました。
看護師は病院勤務だけではなく、訪問看護、施設、保育所、行政、幅広い分野で活躍することができます。
興味のある分野や得意分野を極めるのか、幅広い知識・技術、経験を積むなど、自身の希望する道を見つけ、看護の仕事にやりがいを見つけられるかは自分次第です。
これから看護師を志す方の参考になればと思います。
- 仕事内容
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大学病院の外来部門で働いています。
【主な業務】
◯救急搬送の受け入れ
救急隊からの搬送連絡を受け、必要な情報を確認して医師へ報告します。◯問診・トリアージの実施
観察を行いながら必要な情報を聞き出し、患者さんの状態をアセスメント、緊急性の判断をします。◯救命・救急処置
心肺停止時は蘇生処置を行います。
点滴ルートの確保、注射・採血などの処置、医師が行う処置介助を行います。◯他部門との連携・調整
CTやMRIなどの検査、緊急カテーテル、緊急手術などを行う場合は検査室やカテーテル室、手術室へ連絡・調整をします。◯患者・家族のケア
救急搬送され動揺される患者さんとご家族の心のケアを行います。◯院内急変の対応
スタットコールがあれば対応します。◯外来診療の介助
外来診察がスムーズに進むように、診察室での診察介助、検査案内等を行います。
生活指導が必要な患者さんの指導、退院後に病棟から引き続いて継続看護を行います。 - なるには
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銀行に勤務している時に、3年制の看護学校に社会人入試を受けて入学しました。
勉強に集中するため、学生の間はアルバイトはせず、3年間の必要な学費、生活費は入学前に準備していました。
看護学校は大変だと聞いて覚悟していたものの、想像以上でした。
日々たくさんの課題やレポートをこなしながら、並行して試験もあります。
最終学年はほぼ病院実習の日々で、領域によっては数日間ほぼ徹夜での実習記録や勉強が必要だったりします。
教員や指導看護師からの理不尽な対応に耐える日々は、本当に過酷で大変でした。
実習の合間に、卒論や国家試験の勉強も必要です。
国家試験に向け集中して勉強できたのは、実習が終わった12月からでした。
国家試験のレベルはそこまで高くはありませんが、試験範囲は幅広いため、試験直前の詰め込みは大変です。
1年生の時に解剖生理学などの基礎をしっかり身につけ、普段からこつこつ勉強しておけば、大丈夫です。
- やりがい
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患者さんが退院され、外来通院時に「ありがとう。」と、お礼の言葉を頂き、元気になられた姿を見られた時はとても嬉しいです。
「対応してくれたのがあなたでよかった。」と言ってもらった時には、日々の苦労も忘れてやりがいを感じます。
休日や仕事の後に資格取得の勉強をしたり、研修を受けるのは大変です。
それでも、専門分野の資格を取得、研修を受講して学んだことを看護に活かせた時や、実施した看護研究を学会・院内で発表できた時には達成感を感じます。
- つらいこと
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ミスをすれば人の命に関わる仕事なので、常に緊張感を持ち続ける必要があります。
忙しく、ストレスを抱えているスタッフも多く、態度や口調が厳しかったりします。
仕事はしない、人に厳しく自分に優しいお局看護師がいたり、人間関係が悪いなど、配属された部署により当たり外れがあります。
病棟看護は特に日勤、夜勤での交代、業務を引き継ぐため、何かあれば引き継いだスタッフにも迷惑をかけることになります。
- 向いてる人
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看護師は『白衣の天使』と言われていますが、ただ優しいだけではできません。
ナイチンゲールは「天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である」と言っています。
何が患者さんのためになるのかを考え、行動しなくてはいけません。
看護師は患者さんに優しくするだけではなく、時には患者さんにとって耳の痛い指導、注意をする必要があり、厳しく接することも求められます。
【向いている人】
・コミュニケーション能力の高い人
患者さん、ご家族と信頼関係を築いたり、他職種との連携・調整を行う際にはコミュニケーション力が必要になります。・向上心、学ぶ意欲のある人
医療は日々進歩するので、常に学習する必要があります。・人の意見に耳を傾け、素直に聞ける人
【向いていない人】
・優しすぎる人
・向上心のない人、学ぶ意欲のない人 - 志望理由
-
ボランティア活動を通して避難所や救護所での医師・看護師の活動を身近に見て、災害医療・災害看護に興味を持ちました。
看護師になるのは諦めかけていましたが、たまたまインターネットで看護学校の社会人入試を知り、受験しました。
実際働いてみて、理想的な看護師は少数派で、想像していた看護師像からは程遠く、後輩や部下を贔屓したり、いじめるような残念な方が思っていた以上に沢山いました。
- 働きやすさ
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病院、配属部署により職場の雰囲気や環境は様々です。
看護師は女性がほとんどで、男性看護師は近年増えつつありますが、まだまだ少数です。
女性に比べて、男性看護師は働きにくさを感じやすいかもしれません。
人の生命に関わる業務のため、常に緊張感があり、時間に追われてピリピリしていることが多いです。
- 給料・年収
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新卒すぐの20〜24歳までは全職種の平均よりも高い給料水準になっています。
35〜39歳になると全職種の平均と逆転して低くなります。
年数を重ねれば重ねるほど、給料水準は全職種より低い傾向になり、日勤勤務のみで夜勤手当がない場合はより低くなります。
看護師は給料が高いと思われがちですが、新卒すぐの段階の話です。
大学、短大・専門(3年)、専門(2年)卒で給料が変わります。
【給料】
新卒看護師(月給)
看護師(4年卒)基本給 22〜23万円
夜勤手当等含む支給額 28〜29万円
看護師(3年卒)基本給 20〜21万円
夜勤手当等含む支給額 26〜27万円
看護師(2年卒)基本給 19〜20万円
夜勤手当等含む支給額 25〜26万円【賞与】
年2回 - 休日・待遇
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夜勤や土日にも勤務がある部署があります。
勤務はシフト制で、勤務希望、休み希望を聞いてもらえます。(上司により、あまり聞いてもらえないケースもあるそうです。)
外来勤務の場合、土日祝がお休みの場合が多いです。
日勤のみの仕事を選ぶなど、働き方を工夫して、残業の少ない職場を選べばワークライフバランスをとることができます。
収入を優先したい場合や、病院によっては常勤で勤務する場合には夜勤があり、残業も多くなるためワークライフバランスを取るのが難しくなります。
- 就職・転職
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看護師は病院勤務だけではなく、訪問看護、施設、保育所、行政、企業など、幅広い分野で活躍することができます。
働き方も、常勤(正社員)、非常勤、派遣などがあり
病院の場合、常勤は夜勤が条件になることが多いですが、最近では育児中の短時間勤務制度を取り入れている病院が増えています。
日勤のみ、夜勤専従など、働く時間帯も選ぶことができます。
看護学校卒業後は、附属の病院に就職しました。
【新卒時の就職先の選び方】
・自宅から通いやすい
・実習先で職場環境がある程度わかる
・教育環境が整っているか
・病院の規模
・人間関係【退職理由】
・学びたい分野の経験ができない
・看護研究をするのに十分な環境が整っていない
・ワークライフバランスがうまく取れない
・人間関係【転職時の就職先の選び方】
・自宅から通いやすい
・教育環境が整っている
・休暇などの福利厚生
・ワークライフバランス
・興味のある分野、最先端の医療を経験することができる
・災害拠点病院 - 成長・将来性
-
看護・医療系のセミナーや研修、資格は沢山あります。学ぶ姿勢があれば常に成長していける環境だと感じています。
保健師・助産師の資格や診療看護師・専門看護師・認定看護師など専門分野の資格などを取得すれば、より幅広く活躍することができます。