スポーツトレーナーのやりがい

知力を尽くした戦いに参加できる

スポーツトレーナーの最大の魅力は、チームスタッフとして知力を尽くした戦いに参加できることでしょう。

現在のスポーツトレーナーは、単にケガへの対応をしているだけでは、指導者や選手たちからは満足されません。選手のパフォーマンス向上に貢献できる能力を求められています。

たとえば、走るスピードは優れているのに、盗塁のスタートの悪い野球選手がいたとします。従来なら、監督やコーチが心理面(思い切りの良さを求める)や技術面(投手のフォームの癖を見抜く)から、その欠点を改善するのが一般的でした。

ですが近年では、スポーツ科学の進歩によって、スポーツトレーナーが、身体面からアプローチして成果を上げるケースも出ています。

選手のパフォーマンス力は身体面からも改善できる

具体的には、スタートの瞬間から1秒までの筋肉の動きをチェックし、どの筋肉がブレーキをかけているかを探ります。

優れたトレーナーは肉眼で一度見ただけで見抜きますが、慣れるまではビデオを繰り返し見て、筋肉の繊細で微妙な動きが肉眼でわかるように努力する必要があります。

そして、邪魔になっている筋肉がわかれば、その筋肉の動きをトレーニングによって改善していきます。選手の欠点は、心理面や技術面と同様に、身体面からもアプローチすることができます。

選手の動きが改善されれば、選手個々のパフォーマンス力が向上します。個々の選手のパフォーマンス力が改善されれば、チーム戦術が変わってきます。チーム戦術が変わってくれば、チームによる戦略が変わります。

戦略が磨かれることで、チームとしての成績も大きくアップします。

オリンピックやW杯、世界選手権、日本選手権といったレベルの高い戦いは、チーム全体の知力と知力の戦いです。これはサッカーやラグビー、バスケットボールなどのチームスポーツはもちろん、個人競技の陸上競技やテニスなどの個人種目でも同じです。

スポーツトレーナーは、そうした知力を尽くした戦いにスタッフとして参加できます。そして、その戦いに勝利した時の満足感や充実感は、それはもう、格別に決まっています。

日々の出来事に小さなやりがいを感じることも多い

もちろん日常の活動の中では、ケガに悩んでいた選手が、ようやく復帰できたり、試合で活躍することも大きな喜びです。

また、どんなチームや選手でも、戦いの舞台に立つまでには、身体面に限っても、実にさまざまなことが巻き起こります。そうした事態を一つずつ乗り越えて勝利した時の喜びは、スポーツトレーナー冥利に尽きます。