スポーツトレーナーの引退後

50代以上の現役はかなり少ない

スポーツトレーナーとして活動している人を年代でみると、50代以上の人がガクンと減ります。実際に活動しているトレーナーは20代、30代が中心で、40代をすぎると減っていきます。

これは、スポーツトレーナーという仕事が、一般にも知られるようになったのが1990年代以降という事情もあるでしょう。スポーツトレーナーを志望する人が一気に増えたのは、この10年ほどです。

50歳以上になると第一線で働き続けるのは難しい

スポーツトレーナーの仕事自体は、50代、60代になってからも続けることはできます。経験を積むことが大切な仕事でもあり、むしろ50代、60代の方が的確で、効果的な対応ができるかもしれません。

スポーツトレーナーは、常にスポーツ選手のそばにいることが大切です。遠征や合宿に帯同する必要がありますし、大会前から大会中も選手に密着して活動しなければなりません。

その一方で、プロチームの専属トレーナーでもなければ、トレーナーの受け取る報酬はそれほど多くありません。

言ってみれば、スポーツトレーナーは、時間を取られる割には収入が少ない職業です。これでは、50代以上になって、第一線で活動を続けることがなかなか難しいのです。

引退後は治療院や整体院で仕事する

もともと、50代以上のスポーツトレーナーには、柔道修復師や鍼灸師、あん摩マッサージ師などの資格をもつ人が多いです。

スポーツトレーナー引退後は、自分で開業したり、雇われたりして治療院や整体院などで働いている人が目立っています。

また、治療院や整体院などを経営する傍ら、スポーツトレーナーを学校や施設に派遣している人もいます。

そういう意味では、スポーツトレーナーは、柔道修復師や鍼灸師、あん摩マッサージ師といった国家資格を取っておくと安心です。

柔道整復師の仕事
鍼灸師の仕事
あん摩マッサージ師の仕事

また、整体院は、資格がなくても開業できますので、新たに開業するというのも一つの方法です。

今後は、50代、60代でも働ける環境作りが課題

今後は、40代、50代のスポーツトレーナーが増えてきます。

それと同時にスポーツトレーナーとしての活動を続ける人も増えるでしょうが、スポーツ現場の第一線で活動してきた人たちは、高齢社会にとっては貴重な人材です。

今後、一般のスポーツ施設はもちろん、病院や福祉施設、リハビリ施設などでも、スポーツトレーナーが活動できるような体制が整備されることが課題です。