産業カウンセラーになるには

無資格でも働くことはできる

「産業カウンセラー」という職業は、医師や弁護士のように国家試験に合格して免許や資格を取得しなければいけない職業ではありません。

そもそも、今の日本における「カウンセリングをする職業」に対する位置づけは非常にあいまいで、最も有名な心理職である「臨床心理士」でさえ現時点においては国家資格ではありません。

特定の資格や免許を取得していなければカウンセリングを行ってはいけない、というような法律はないのです。

ですから、産業カウンセラーに関しても、日本産業カウンセラー協会が認定する「産業カウンセラー」という資格があるものの、この資格を持たない人が働いたからといって法律違反になるというようなことはありません。

「社会人として働いてきた経験を武器にしてキャリア開発のアドバイスを行いたい」とか「働く人たちの心に寄り添えるような相談所を開きたい」という思いがあるのであれば、独立開業して相談所を作ったり企業と契約したりして産業カウンセラーとして仕事をすることは可能です。

産業カウンセラーの資格が大切

しかし、やはり世間の人から信頼を得るためには「産業カウンセラー」の資格は重要なものです。

この資格を持つことで一定の知識や技術を身につけていることをアピールすることができますし、何よりも日本産業カウンセラー協会とのつながりができることで同職の人たちとのネットワークができ、仕事や雇用についての情報収集の場を作ることができます。

産業カウンセラーとして働きたいのであれば、やはり資格の取得をめざすのが最もオーソドックスな方法といえるでしょう。

資格を取得するために

それでは、産業カウンセラーの資格を取得するにはどうすれば良いのでしょうか。

まず、この資格試験を受けるにあたっては条件があり、「大学や大学院で心理系の勉強をし、必要な単位を取得していること」あるいは「協会が行う産業カウンセリングの学識及び技能を修得するための講座を修了していること」などの条件があるので、自分が条件を満たすかどうかを確認してから受験に臨むことが大切です。

試験は毎年11月から12月にかけて出願期間となっており、1月下旬に学科試験と実技試験が行われています。

試験の合否結果は3月頃にわかることになっており、この試験に合格できたら晴れて産業カウンセラーの資格保持者として働くことができるようになります。