心理カウンセリングに関わる仕事の種類(9選)(読了時間:1秒)

現代社会では、いじめ、自殺、うつなど、ストレスに起因する「心の問題」が大きく取り上げられるケースが増えています。

人の心にアプローチし、より良い状態へと導いていくのが心理カウンセリング。

しかし、そのような役割を担う仕事は、心理カウンセラー以外にもさまざまあります。

いずれも複雑な問題と向き合うだけに専門知識やスキルが必要とされますが、職業によって活躍できる場面などが異なります。

ここでは、そんな心理カウンセリングに関わる職業を紹介していきます。

国家資格が必要な心理カウンセリング系の仕事

日本では長い間、心理職といわれる種類の仕事には国家資格がなく、いくつもの民間資格が存在している状態でしたが、初の心理職国家資格として平成29年に施行されたのが「公認心理師」です。

公認心理師は医療・教育・産業・福祉・司法の5つの領域にまたがって、心理学の専門知識や技術を生かしながら心の問題を抱える人にカウンセリングを行い、専門的立場から適切な助言や援助を行っていきます。

また、医師という立場から心理カウンセリングに携わることも可能です。

「精神科医」は、精神病院や総合病院の精神科などで精神に障害を負う人や、精神疾患および依存症の治療を専門的に行います。

患者さんの症状や状態を診るために問診などを行い、薬物療法や精神療法などによって治療にあたりますが、より詳しい心理カウンセリングが必要な場合にはカウンセリングのプロである臨床心理士や公認心理師などと連携をとることもあります。

精神科医になるには医学部などで6年間学び、国家試験を受けて医師免許を取得する必要があります。

続いて「精神保健福祉士」も、精神上の障害がある人などと向き合う仕事です。

おもに病院や福祉施設に勤務し、障害を持つ本人やその家族の相談を受け、社会参加のためのアドバイスや、さまざまな手助けを行います。

この仕事に就くには福祉系の4年制大学を出るなどして、精神保健福祉士の国家試験に合格する必要があります。

公認心理師

公認心理師は、心理学に関する専門的知識や技術をもって、心の問題を抱える人に対して相談や助言、指導その他の援助などを行う仕事です。

心理カウンセリング自体は無資格でも行うことが可能ですが、公認心理師は日本初の心理職に関する国家資格であり、この資格があると心理カウンセリングができる人のなかでも、とくに専門的な知識や技能を持っていることを示せます。

実際、公認心理師が活躍できるフィールドは医療・教育・産業・福祉・司法と幅広く、多岐にわたる場所で心理学の専門知識や技術を生かしながら働くことができます。

精神科医

精神科医は、精神に障害を負っている人や、精神疾患および依存症の治療を専門的に行う人のこといいます。

なるためには内科や外科などの医師と同様、医学部などで6年間学び、国家試験を受けて医師免許を取得する必要があります。

ストレスが原因の心身症を患う人が増え、心の問題が複雑化している現代社会。

精神科医は、一人ひとりの患者の心状態を的確に把握したうえで、薬物療法や精神療法などによって根気強く治療を続けています。

精神病院や総合病院の精神科が主な活躍の場となり、心理カウンセリングのプロである「臨床心理士」と共同で治療に当たるケースもあります。

精神保健福祉士

精神保健福祉士は、精神上の障害がある人やその家族の相談を受け、社会参加のためのアドバイスや、さまざまな手助けを行う仕事です。

この仕事に就くためには、福祉系大学で学ぶなどして精神保健福祉士の国家試験に合格する必要があります。

日常生活を送るのが難しいとされる精神障害者の人権擁護や社会復帰を推進するために大きな役割を担っており、精神病院や心療内科のクリニック、保健所などの行政機関、また老人保健施設や教育機関まで、多様な場で必要とされる存在です。

進路や働き方についてカウンセリングをする仕事

進学や就職、あるいは生き方全般など、人は生きていくなかでさまざまな悩みに直面するものです。

このような悩みについてカウンセリングをする仕事を紹介します。

スクールカウンセラー」は、学校などの教育機関において、児童や生徒の心の問題にアプローチする仕事です。

学校内でのいじめや日常生活での悩み、あるいは進路や将来に対する不安などを抱える子どもたちにカウンセリングをし、適切な心理療法を選択して実施します。

次に、働く人を対象にカウンセリングを行うのが「産業カウンセラー」です。

産業カウンセラーは企業や団体などで働く人と向き合い、誰もがイキイキと過ごせるようにサポートします。

具体的には昇進や転職に関するアドバイスをしたり、職場での人間関係やパワハラ・モラハラなどに悩む人の相談役にもなります。

また、人がキャリアについて抱える課題や問題にアプローチするのが「キャリアカウンセラー」といわれる仕事です。

キャリアは、広く見ると働くことだけに留まらない「人が生きること全般」を意味しており、子どもから大人まで幅広い世代の人を対象に、その人が自分らしく生きていけるようにサポートしていきます。

スクールカウンセラー

スクールカウンセラーは、キャリアカウンセラーのなかでも、「学校などの教育機関」を中心に仕事をする人のことをいいます。

主に高校の進路相談室や大学の就職支援センターなどで活躍しており、学生がどのようなことに興味があり、どのような大人になりたいのかをヒアリングしたうえで、適切な助言を行っていきます。

近年は、小・中学校でもキャリア教育が積極的に行われるようになっており、教員免許と併せてスクールカウンセラーに関する資格を取得する教員も増えています。

産業カウンセラー

産業カウンセラーは、キャリアカウンセラーのなかでも、「企業・行政・団体などで働いている人」を対象にカウンセリングを行う人のことをいいます。

昇進や転職に関するアドバイスのほか、職場での人間関係やパワハラ・モラハラなどに悩む人の相談役にもなります。

時代とともに「ワークライフバランス」の重要性がうたわれるようになるにつれ、個々の社員がイキイキと働き続けられるよう、自社内に専任と産業カウンセラーを置く企業は増加傾向にあります。

キャリアカウンセラー

キャリアカウンセラーは、人が「キャリア」に関して抱える課題や問題に対し、専門的なカウンセリングの技法を使ってアドバイスをする仕事です。

時代とともに、キャリアの定義はただ働くことだけに留まらず「人が生きること全般」を指すようになっており、学校や企業、公的職業紹介機関など多岐に渡る場所でキャリアカウンセラーの存在が欠かせないものとなりつつあります。

キャリアカウンセラーは相談者の悩みを受け入れますが、あくまでも個人のキャリア形成を支援する立場であり、一方的に結論を出して指示をするようなことはありません。

さまざまな人の多様な心の問題を解決に導く仕事

ここまで見てきた以外にも、さまざまな場所で幅広い世代やいろいろな立場の人と関わりながら、相手が抱える心の問題に対して心理学の知識を生かしてアプローチしていく仕事があります。

その代表的な存在が「臨床心理士」です。

臨床心理士は、心理系の職種の中では最も信頼性が高いもののひとつと考えられており、医療や福祉、教育、司法、産業など多岐にわたる場所で、多様な心の問題を解決するために活躍できます。

民間資格ではありますが、国家資格である公認心理師と同様に、心理学の専門性を持った人材であることが証明できるものとなっています。

続いて、多くの人にとってなじみ深い「心理カウンセラー」は、一般的に心理系の仕事に携わる人を総称して使われています。

心理学に関する一定の知識やカウンセリング技術を身に付けて仕事に生かしている人を心理カウンセラーと呼ぶケースが多くなっていますが、臨床心理士なども心理カウンセラーと呼ばれることがあります。

さらに、クライアントが抱える悩みやストレスのケア、問題解決、目標達成などを目的に、精神力(メンタル面)からサポートをする「メンタルトレーナー」という仕事もあります。

メンタルトレーニングでは、心の状態を良くすることで体の動きやパフォーマンスを向上していくという考え方がなされており、スポーツ選手や経営者など強靭なメンタルが求められる立場の人と向き合うことも多いことが特徴です。

臨床心理士

臨床心理士は、心の問題を抱えた人に対してカウンセリング等を行い、専門的技法を用いて問題解決へのサポートをする仕事です。

臨床心理士の資格はまだ国家資格化されていませんが、心理系の職種の中では最も信頼性が高いものとなっており、取得のためには指定大学院などで学ぶ必要があります。

精神病院やクリニックなど医療領域のほか、児童相談所などの福祉領域、学校などの教育領域、さらには司法や警察領域まで、多様な場面における活躍のチャンスがあります。

心理カウンセラー

心理カウンセラーとは、一般的に、心理系の仕事に携わる人を総称して使われる言葉です。

国家資格はありませんが、心理カウンセリングが学べる学校や心理系の民間資格は多数存在しており、心理学に関する一定の知識やカウンセリング技術を身に付けて仕事に生かしている人を心理カウンセラーと呼ぶケースが大半です。

そのため、「臨床心理士」や「キャリアカウンセラー」なども、広い意味で捉えれば心理カウンセラーの一部であるといえます。

メンタルトレーナー

メンタルトレーナーとは、相談者のメンタル面を向上させ、目的達成へと導くのが仕事です。

経営者やスポーツ選手のように物事に向き合うために強靭なメンタルが必要とされる仕事に就いている人はもちろん、何か目的を達成したい、自分を変えたいと思っているあらゆる人に対し、サポートすることができます。

コーチングやカウンセリングをはじめとする心理学の技法はもちろんのこと、健康な身体づくりという面から栄養学の知識も生かしてアドバイスを行っています。

私たちは一般的に、心理学を専門にしている人のことを「心理カウンセラー」呼ぶことが多いですが、実は心理カウンセラーを細かく見ていくと、たくさんの種類の仕事があることがわかります。

これらの仕事の中には、専門的な勉強をして国家資格の取得が必要なものもあれば、比較的簡単に目指せるものもあります。

心理系の仕事に興味を持っている人は、教育、産業、医療、福祉など、どの領域で仕事がしたいのかを考えたうえで、目指す職業を考えるとよいかもしれません。

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