力士・相撲取りの身体は筋肉の塊? 筋肉量や体脂肪についても解説

力士・相撲取りは筋肉の塊と言われることがありますが、その筋肉量や体脂肪率はどのくらいなのでしょうか?

この記事では、力士の身体的な要素に焦点を当て、筋肉量や体脂肪率に関する情報を詳しく解説します。

力士たちの身体の秘密に迫りながら、相撲の世界について深く理解していきましょう。

力士の体は「太っている」のではない

力士や相撲取りは一般の人よりもだいぶ体格が大きく、体重も100kgを超えているため、「太っている」というイメージを持っている人が多いでしょう。

しかし力士は、単に太っているだけではありません。

彼らの体はただの脂肪ではなく、筋肉の塊でできており、相撲という競技のために特別に鍛えられています。

力士たちは、日々の厳しい相撲のトレーニングと特別な食事によって、驚くべき筋肉量を手に入れているのです。

そしてその筋肉は、相撲を行うために必要な力とバランスで保たれています。

相撲は体力と技術の競技であるため、力士たちは巨大な体を使って相手を押し出すために、その体を維持しているのです。

力士たちは自身の体型を生かした戦い方を追求し、相手との緊張した戦いを繰り広げています。

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7000〜8000キロカロリーを食事で摂取する

力士が筋肉量を増やすためには適切な食事と栄養摂取が重要です。

力士は独特の食事スタイルによって、摂取する栄養素や食事のタイミングなどを適切に保っています。

力士は大きな体を維持し、激しい稽古をこなすために、一般人よりも多くのカロリーを摂取しなくてはなりません。

一日の食事で摂取するカロリーは約7000~8000キロカロリーと言われています。

一般男性の1日の摂取カロリーの目安は2400~3000キロカロリーであり、重労働をする人でも3500キロカロリー程度です。

日々の稽古や厳しいスケジュールなどによって、力士がいかに高カロリーを消費するのかがよくわかります。

また力士の食事は「ちゃんこ鍋」が有名ですが、これには野菜や魚、肉をバランスよく使用して調理されるため、栄養がまんべんなく摂取できるメリットがあります。

ただし、ちゃんこ鍋自体のカロリーはそれほど高くありません。

力士が体を大きくするためには、味付けをしたスープに大量の白米を組み合わせることでカロリー摂取量が増え、体の成長を支えているのです。

体型には「アンコ型」と「ソップ型」がある

力士の体型は、「アンコ型」と「ソップ型」と呼ばれる2種類のタイプに分けられます。

アンコ型とは、ふくれたお腹が魚の「アンコウ」に似ていることから名づけられた体型です。

上半身が大きく発達しているタイプを指し、相手を押し出す力を生み出すのに適しています。

また特に胸や腕の筋肉が発達していることで、力強い突きや押し相撲を得意とします。

一方、ソップ型の「ソップ」は、今でいう「スープ」のことを指しています。

ちゃんこでもスープのダシを取るのに「鶏ガラ」を使いますが、鶏ガラのように痩せているというところから、細見で筋肉質な体をしている力士のことを「ソップ型」と呼ぶようになりました。

ソップ型は、下半身の筋肉が主に発達しているタイプを指します。

太ももや腰回りがしっかりとした筋肉で覆われており、相手を持ち上げて投げるなどの技を行う際に優位に立つのに適していて、持ち上げや差し相撲を得意とします。

昔から力士の理想の体型はアンコ型とされていました。

しかし、体重が重すぎて足腰にケガをしやすかったり、動きが鈍くなったりするというデメリットもあります。

そのなかで、ソップ型の力士が俊敏さや技巧を生かして活躍することも増えてきました。

なお、すべての力士が厳密にこれらのタイプに分類されるわけではありません。

現代ではさまざまな体型の力士が存在し、それぞれが個性的な相撲スタイルを持っています。

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ソップ型の代表的な力士:千代の富士

昭和時代の大横綱、千代の富士は、アンコ型の力士が多かった時代に、ソップ型の代表として活躍した力士として知られています。

彼の身長は183cmで体重は126kgと、トップクラスの力士としては比較的小柄でした。

そのため、「小さな大横綱」と呼ばれることもありました。

千代の富士は、横綱として体は小さかったため、体を徹底的に鍛えていました。

そのため、「太っている」という印象はなく、むしろ筋肉質な体型が特徴でした。

彼は脱臼しやすい体質でしたが、それを克服するために毎日500回の腕立て伏せを行い、肩まわりの筋肉増強を行いました。

千代の富士のその戦績は非常に素晴らしく、生涯通算1045勝、優勝31回という記録を残しました。

これは相撲界でもトップクラスの成績です。

彼は一般的にイメージされる力士の体型とは異なりましたが、筋肉質な体型でも相撲の世界で最高峰に立つことを証明した力士でした。

体脂肪率は20%台である力士も多い

力士は見た目とは違い、一般の人と比べて体脂肪率が非常に高いというわけではありません。

ある調査によれば、幕内力士の平均体脂肪率は32.5%だったそうです。

実は、体脂肪率20%台である力士も少なくありません。

一般の男性の標準体脂肪率は18歳から39歳で11%~21%とされていますが、力士の中にはこの範囲に近い数値の人もいます。

多少の肥満傾向があるかもしれませんが、特に20代や30代の力士は一般的な範囲内に収まっています。

力士は脂肪よりも筋肉量が多い

力士の体は脂肪だけでなく、多くの筋肉で構成されています。

見た目では脂肪で覆われているため、ほかのスポーツ選手のように筋肉が見えず、筋肉の量がわかりにくいかもしれません。

しかし、彼らは日頃の稽古だけでなく、ウエイトトレーニングなども行っており、計画的に筋肉を増強する努力をしています。

実際、トップクラスの力士の中には、筋肉だけで100kgを超える人もいると言われています。

その筋肉を使うことによって、非常にパワフルな相撲をとることができるのです。

力士・相撲取りは筋肉の塊?のまとめ

力士や相撲取りは、筋肉の塊であるといわれます。

彼らの筋肉量は非常に多く、トップクラスの力士になると100kg以上の筋肉を持つ人もいます。

一方、平均的な力士の体脂肪率は一般男性と比較するとそれほど変わりません。

彼らの体は脂肪で覆われているため見た目ではわかりづらいですが、相撲のトレーニングや稽古を通じて筋肉を鍛え上げているのです。