騎手に向いている人、適性

騎手になるための前提条件

競馬騎手に向いている人としては、前提条件として、小柄で運動能力が高いこと、馬に乗るのが好きなことの2点があります。

レースでは、時速60キロ〜70キロで疾走する馬の背中に乗り、バランスを取りながら馬を操ります。

レース中、馬上はとても不安定です。その馬上で自分の体を無意識にコントロールしながら手綱をさばくには、それなりの運動能力やバランス感覚が必要です。

馬が速く走るには、騎手の体重も軽い方が有利です。

騎手養成学校の入学条件にも年齢による制限体重が設けられていますし、騎手になってからも、50キロ前後の体重を維持するか、レース当日に50キロ前後に減量しなければなりません。

自分の体調管理は非常に重要になってきます。時には絶食や激しい運動をして体重管理をする必要もありますし、そもそも小柄で体重の軽い人でなければ、騎手になることができませんし、

騎手の主な仕事は、馬に乗ってレースに参加すること、それにレースに備えて馬の調教をすることです。馬と一緒にいる時間も長いし、馬と意思を通わせることも大切です。

レースで最高のパフォーマンスを出すには、日頃の馬の調教を通じて信頼関係を築くことが求められます。そのためには、馬のことが好きでなければ、騎手は務まりません。

強い闘争心と共にフェアな心が必要

競馬は、最大18頭で着順を争うレースですので、競争心、闘争心の強い人でなければ勝てません。また、落馬事故に巻き込まれ、馬に蹴られると、大けがをすることがあったり、死亡事故も起きています。

脚や腕を骨折することも珍しいことではなく、馬に乗ることが少しでも怖いと思っていては、騎手は務まりません。強い気持ちの持ち主であることも重要です。

レース中はかなりのスピードの中、冷静に周りの馬や騎手の様子、自分が乗っている馬の状態を把握する必要がありますので、広い視野が必要になります。

特に競馬の場合、他の競走馬、騎手との駆け引きも非常に重要になってきます。

始めから逃げの姿勢で行くのか、後から追い上げる作戦で行くのか、乗っている競走馬の特徴はどうか、などたくさんの情報を分析する能力も必要になります。

馬の能力を最大限に引き出すために騎乗のテクニックも磨かなければいけません。

また、競馬はスポーツの一種ですから、さまざまなルールがあります。

騎手たちには、「お互いに命を預けている」という意識がありますから、強い闘争心がありながらも、ルールを守り、フェアな心をもつ人でなければ、騎手仲間はもちろん、競馬界で働く人たちからも受け入れられません。

実際、レースで他の馬の進路妨害をするなど、危険な行為があった場合、レース直後の検量室で、進路妨害をされた騎手が声を荒げて抗議することもあります。

公営ギャンブルなので公正な心の持ち主

競馬は、公営ギャンブルの一つです。多くの競馬ファンが、勝ち馬を予想し、馬券を購入しています。万に一つの不正も許されません。どんな疑わしい行為もしないという公正な気持ちが必要です。