検事の現状と将来性

限られた時間で質の高い仕事をする

現在検事の仕事をしている人で、「仕事は楽、毎日暇で余裕がある」という人はいないでしょう。他の職種と比較して、忙しく大変な仕事であることは間違いありません。

検事の仕事は、犯罪を捜査し、必要なら裁判を行うよう要請し、事案の真相を追求することです。そして、刑事事件におけるこの役割は検事にしかできないものです。つまり、犯罪が発生する限り、多くの仕事が検事の元にやってくることになります。

必然的に限られた時間の中で仕事をこなしていくことになるのですが、検事の仕事はただ単に犯罪者をやっつければいいというものではありません。あくまで、真相究明が目的なので、多くの証拠から正しい結論を導き出さなくてはなりません。

納得がいくまですべての証拠や資料を検討したり、当事者から話を聞く必要があります。

特に、目撃者や当事者に対する事情聴取は重要なものです。ところが、被疑者の身柄を勾留できる日数には限りがあります。したがって、拘置所に勾留している被疑者に対して取り調べを行う場合、効果的に話を聞き出していく必要があります。

被疑者の取調中は犯罪の真相を解明しようとするとともに、犯罪に対する反省を促しもします。

このように時間に追われながらも質を保って仕事をし続ける、というのが検事の仕事といえます。

仕事の性質上手を抜いてはいけないのは当然なのですが、組織としてのチェックも行われています。必ず上司の決済を受けながら仕事を進めていくので、一人の検察官が手を抜いたり暴走したりといったことはできません。

検事の将来性

検事という職は、将来的にも絶対必要なものですから、職業としてなくなることはありえません。また、公務員ですので身分は安定しています。

どちらかといえば、就職できるか、職に就いた後やっていけるかという点が問題でしょう。

司法試験に合格後、検事になりたい人は任官を希望しますが全員が任官できるわけではありません。年間に任官している人数は70名~100名ほどです。

また、任官した後も忙しいですし、犯罪を扱っているためストレスも多い仕事です。

よく検察は体育会系などといわれますが、組織として行動する職ですのでその点大変なこともあります。近年検察庁の体質に対する批判などもあり、職場として変化する部分もあるかもしれません。それでも、基本的には現状とあまり変わらない職場でしょう。

将来性は、検事への任官希望者個々の価値観によって判断が違ってくると思います。