独学で介護福祉士試験に合格できる? 勉強時間はどれくらい?

独学で介護福祉士試験に合格できる?

介護福祉士の養成学校では試験科目の講義を設け、授業内に試験を行っているため、国家試験の対策や指導なども受けることができます。

一方の現場経験3年以上重ねてから受験を希望する人たちは、受験に備えるために独自で試験勉強をしなくてはいけません。

学校から長期間離れてしまった社会人にとっては継続した勉強が難しいと感じる人も多いようです。

介護福祉士の試験科目数は多く、幅広い知識が問われるため、基礎的な内容をしっかりと学習する必要性があります。

書店では介護福祉士国家試験対策の問題集が手に入るため、強い気持ちや目標を持って、工夫をしながら継続して学習することで介護福祉士の国家試験に合格することは可能です。

ただし、受験に関する情報量や指導に関してはどうしても養成学校のほうが優れていることは否めません。

独学の場合は通信教育を利用したり、試験に慣れるために予備校などで模試を受けたりするなど工夫をしながら勉強していくとよいでしょう。

介護福祉士国家試験の勉強方法

福祉用語など基礎から学ぶ

介護福祉士の試験は10科目という広範囲で問われるので、しっかり効率よく学習することが必要です。

福祉系の学校でまなんだ経験のある人であればとっつきやすいかもしれませんが、まったく初めて福祉について学ぶ場合は、制度や法律用語が多く出題される科目では、最初のうち覚えるのも大変です。

まずは、普段の生活や仕事の中から福祉に関心を持ち新聞やテレビなどから福祉の社会問題を知ること、福祉のボランティアや実際の現場で福祉用語や医療用語などに触れておくことが介護福祉士の国家試験に役立つでしょう。

筆記試験のための模試

試験は時間が長くマークシートで回答するので、受験前に受験時に近い条件で問題を回答する練習をしておくとよいです。

過去問題や市販の模試を使って自分で時間を測り体験してみると、どれだけ時間配分が大切か実感できます。

また業者や福祉士会で行っている介護福祉士国家試験模試試験を経験しておくのも有効です。

模試試験を受ける場合、大勢の受験者と試験を行うので試験の緊張した雰囲気を体感することができ、とくに試験で緊張しやすい人には良い練習となるでしょう。

実技試験対策

実技試験は、時間内に設問に的確に答えることをモデル相手にしなくてはいけないので、多くの受験者からはあせってしまい全部できないまま終了してしまったという声が聞かれます。

いくら実習をうまくこなせたとしても、試験官の目の前でモデルの人を相手にして、短時間の間に的確に実技をするのは、とても緊張するものです。

実技試験対策には、実際の利用者の方の顔を思いうかべて、同級生や担当教官に協力してもらい過去問などの試験に取り組んでみるとよいでしょう。

実技試験は実際に介護実践をしている人ほど、イメージがしやすい試験ですが、緊張して思うようにできないことがあるので、事前によく手順をイメージトレーニングしたり、協力者相手に練習したりすることなど試験準備が大切です。

介護福祉士国家試験合格のポイント

筆記試験のポイント

筆記試験では、過去問題を実際に数多くこなしていき、問題傾向をつかむことが大切です。

設問の出題のされ方や出題傾向というものがあるので、それをつかむには過去問題集を1つ用意して何度も繰り返して解いてみる練習が有効です。

福祉に関する制度や社会が求めている介護福祉士像も変化しているので、過去5年ぐらい前ぐらいの過去問題を手に入れて練習するとよいようです。

実技試験のポイント

実技試験の対策には、介護技術を学習するためのDVDを視聴学習したり、利用者役を同級生同士で練習したりする方法などあります。

また、練習風景を担当教官や指導役に見てもらい、客観的に評価してもらうのもよい方法です。

合格までのスケジュール

介護福祉士の受験申込の詳細は、毎年6月頃に公表されます。

春から夏前までには受験の決断をし、期限を設定して勉強する気持ちを高めることが、試験勉強に取り掛かる前にはとても重要です。

勉強開始は早ければ早いほど、受験対策がしやすいため、できれば春から基礎的な知識を学び始めましょう。

例年、7月頃から最新版の介護福祉士受験対策問題集などが各出版会社から発売されますので、それらを利用して具体的な試験対策を始めるとよいでしょう。

ある程度基礎的な知識が身についてきたことが実感できたら、秋頃には過去問題を解き、受験の傾向を探り、自分の弱点を知っていきます。

過去問を解き、自分の得意な教科、苦手な教科が分かるようになると的を絞って勉強することができます。

試験直前

試験が迫ってくる頃には、弱点克服や基礎問題を繰り返し、自信をつけていき、試験直前には、試験と同じように時間を計って問題を解いていく機会を持っておくとより確実です。

この時期には模試が開催されることも多く、これらを利用し腕試しをしてみるのも良い方法です。