児童指導員の現状と将来性

児童指導員の現状

少子化や核家族化が進み、子どもや家庭を取り巻く環境は複雑化、多様化しているといわれます。

児童養護施設への子どもの入所理由で最も多いものは「親からの虐待」となっており、児童相談所に報告される児童虐待の数は、1990年から2010年の20年で50倍以上にまで拡大を見せています。

このようななか、児童福祉に対する注目度は高まっており、児童指導員が必要とされる場面も目立っています。

しかしながら、児童養護施設はまだまだ不足しており、児童指導員の求人も決して多くないのが実情です。

とりわけ正規職員として働くとなると非常に倍率が高く、パートやアルバイト、あるいはボランティアの形で仕事に携わる人も少なくありません。

この仕事を目指す人は児童指導員の任用資格だけでなく「保育士」の資格を取得していたほうが有利ともいわれます。

また、学生のうちに施設でボランティア経験を積むなどをして、少しでも人脈を広げていくなどの努力も必要となってくるでしょう。

児童指導員の将来性

2012年度には、児童養護施設に置かれる児童指導員や保育士の最低人数が、小学生以上の子ども5.5人に対して1人の職員に引き上げられ、職員の負担が若干軽くなりました。

しかしながら、成長期の子どもと接するこの仕事は心身ともに負担も大きく、どうしても離職率が高くなりがちで、いまだ人員不足に悩む施設も多くあります。

この先、児童指導員の労働環境がより良くなることで状況は少しずつ変わっていくことが期待できますが、ハードワークである一方、大きな収入を得ることは望みにくい仕事です。

子どもを助けたい気持ちや社会貢献の気持ちが強い人でなければ、なかなか務まらない仕事だといえます。

仕事自体にやりがいと誇りを持てるかどうかが、長く働くための重要なポイントになるでしょう。