児童指導員の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

児童指導員を目指すきっかけで多いものは?

児童指導員を目指すきっかけの多くは、子どもが好きで、子どもの成長を助けたいというものです。

子どもに関わる仕事としては、ほかに保育士幼稚園教諭といった職業もありますが、そのなかでも児童指導員を志望するのは、困っている子どもの役に立ちたいという人が目立ちます。

児童福祉施設を利用するのは、貧困や虐待、両親の死亡など、つらい家庭事情を抱えた子どもや、発達障がいや身体障がいなど、なんらかの障がいを背負った子どもです。

そのような難しい境遇に置かれた子どもたちのために働きたいという、社会福祉に対して強い意思のある人が、児童指導員を目指すようです。

児童指導員の仕事はハードですので、「子どもたちの役に立ちたい」という熱意なしには、長く続けることは難しいでしょう。

児童指導員の志望動機の考え方

児童指導員が接する子どもたちのなかには、心を開いて話をすることができなかったり、素直にいうことを聞けなかったり、問題行動ばかりを起こす子どもも少なくありません。

もっとひどくなると、同じ施設で暮らすほかの子どもをいじめたり、職員に対して暴力を振るったり、警察沙汰を起こすケースもあります。

このため、児童指導員は、子どもたちに愛情を注ぐだけでなく、きちんとした人間に成長してもらうために、ときに厳しい態度で指導することも求められます。

志望動機については、そうした難しい福祉現場の実情を十分に認識したうえで、それでも児童指導員になりたいという、強い熱意と責任感が感じられる内容にすることが望ましいでしょう。

子どもが好きであるということは、児童指導員にとって非常に重要な資質ですが、ただ好きだからというだけでは、志望動機としては不十分です。

学校で得た知識や統計、過去の自分の体験などを志望動機に絡められると、自然と説得力ある内容になるでしょう。

児童指導員の志望動機の例文

児童養護施設を志望する場合の例文

「私が貴施設を志望したのは、心に傷を負った子どもたちの力になりたいと思ったからです。

大学の教育学の授業のなかで、児童養護施設出身者の高校中退率の高さ、収入の低さ、生活保護受給者の多さなど、厳しい実状を学びました。

しかし、そうなってしまったことは、決して子どもたちの責任ではなく、保護者からの虐待や育児放棄などで、まだ幼いうちに心に大きな問題を抱えてしまったからです。

精一杯の愛情を注ぐことで、子どもたちの心を癒し、こうしたつらい状況を少しでも改善してけるよう、尽力したいと考えています。」

発達支援センターを志望する場合の例文

「私は小さい頃から子どもが好きで、学生時代には地域の児童福祉施設でボランティア活動に参加していました。

そこでは発達障がいをもつ子どもも多数おり、またその保護者の方が、子どもの将来や経済的なことなど、数多くの不安や悩みを抱えておられることを知りました。

そうした経験もあって、将来は障がいをもつ子どもたちを支援したいと考えるようになり、大学で社会福祉学について学んで参りました。

貴施設において、身につけた知識を生かしてさまざまな相談業務に応じ、未来ある子どもたちの力になれればと思っています。」

放課後等デイサービス事業所を志望する場合の例文

「私は両親が共働きで、学校の授業が終わった夕方以降は、毎日自宅にひとりきりで、じっと親の帰りを待ちわびていました。

就職活動を行うにあたって、そのときの寂しい気持ちが蘇り、かつての私と同じ思いをしている子どもたちの役に立てる仕事がしたいと思うようになりました。

そんななか、放課後等デイサービスという障がい児向けの事業を知り、難しい日常生活を送る子どもたちに笑顔を届けるという、貴社の経営理念に非常に共感を覚えました。

保護者の方を待っている間に、楽しく遊んだり、機能訓練を行ったりして、施設を利用する子どもたちが楽しく、そして有意義な時間を過ごせるよう、お手伝いをしたいと思います。」

児童指導員の面接で聞かれること・注意点

子どもたちやその保護者と直に接する児童指導員にとって、「人柄」は非常に重要であり、どの施設の採用試験においても、面接は非常に重要視されます。

尋ねられるのは、児童指導員を目指した理由や各施設を志望した理由、施設の印象、学生時代に学んだこと、得意なことや苦手なこと、将来のキャリアビジョンといったものが代表的です。

面接官は、それらの質問を通して、志望者の考え方や性格などを見極め、児童指導員にふさわしい人物かどうかを判定します。

準備が不十分だと、緊張のあまり、本来の人柄が出せなくなる可能性もありますので、想定問答集をつくったり、学校の先生や友人の協力を仰いで模擬面接を繰り返したりしてから、本番に臨むようにしましょう。

また、福祉の現場が抱える課題や問題点などについて聞かれることもよくありますので、事前によく情報収集したうえで、自分なりの意見を述べられるよう整理しておきましょう。

児童指導員の自己PRのポイント

児童指導員の仕事は、まさに「人と人との関わり合い」で成り立っています。

このため、採用試験の自己PRにおいては、聞く力や伝える力といった対人スキルの高さや、子どもに好かれやすい、気さくで優しい性格であることなどをアピールするとよいでしょう。

その際、ただ単純に「コミュニケーションが得意です」「子どもに好かれます」というだけでは、客観性に欠けますので、十分なPRとはなりません。

部活動やアルバイト、ボランティア活動、日常生活のなかでの出来事など、何でも構いませんので、具体的なエピソードを踏まえて説明することがポイントです。

なお、施設によっては、そうした職業適性について、面接などとは別に「性格検査」が実施されるケースもあるようです。

児童指導員の履歴書で気をつけるべきことは?

難しい立場に置かれた子どもと接することの多い児童指導員には、相手に対する思いやりが求められます。

このため、就職試験で提出する履歴書については、読む側の立場に立って、わかりやすい文面と読みやすい文字で書くことを心掛けるべきです。

たとえ上手な字とはいえなくとも、ガイドラインを引いたり、下書きするなど、時間をかけて丁寧に、心を込めて書けば、誠実な人柄が伝わる履歴書となるでしょう。

また、履歴書の「趣味・特技欄」については、子どもと遊ぶうえではさまざまなことが役に立ちますので、児童指導員の仕事と関係ないような事柄でも、詳細に記載しておくことが望ましいでしょう。