児童指導員のやりがい・楽しさ・魅力

児童指導員のやりがい・楽しさ

子どもたちの成長が感じられたとき

児童福祉施設に入所した当初の子どもは、親元から引き離されたり、不慣れな生活環境や人間関係などに戸惑ったりして、精神的に落ち着かないケースや、なかなか心を開いてくれないケースも少なくありません。

しかし、日々の暮らしのなかで、子どもたちはめざましいスピードで変化していきます。

一人でトイレができるようになる、ほかの子どもたちと仲良く遊べるようになる、泣いてばかりいたのが笑顔をみせるようになるなど、子どもたちの成長が感じられるシーンは多々あります。

そうした子どもたちの成長を間近で見られることが、児童指導員にとって何よりの喜びであり、仕事を続けるモチベーションでもあります。

子どもたちと時間をかけて粘り強くコミュニケーションを図り、心を開いてもらえて信頼関係を築けたと実感できたときが、児童指導員が最もやりがいを感じる瞬間です。

子どもだけでなく、その親も助けられる

児童指導員の業務には、保護者との定期的な面談も含まれます。

子どもとの接し方や育て方、生活面・経済面などのさまざまな相談に応じることで、児童指導員は子どもだけでなく、その親まで支援することができます。

障がいを抱える子どもに対しては、自立して生活できるための訓練を行ったり、親の代わりに食事や排せつなどの介助を行うことによって、より直接的に親の負担を軽減することが可能です。

児童指導員の仕事には「困っている人を助ける」という福祉職としての根源的な意義と、大きなやりがいがあるといえるでしょう。

子育てに困っている親から「ありがとう」という感謝の言葉をかけてもらえる機会も多いようです。

児童指導員の仕事内容

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児童指導員の魅力

趣味や特技を仕事に生かせる

児童指導員の業務は、子どもたちの生活全般に広くおよびますので、自身がもつ、さまざまな趣味や特技を仕事に生かすことができます。

たとえば料理やお菓子づくりが趣味である場合は、子どもに得意料理を振る舞ったり、一緒に調理作業を行ったりすることができます。

ピアノやギターといった楽器の演奏が得意であれば、一緒に歌ったり、演奏方法を指導したりすることができます。

同じように、野球やサッカーなどのスポーツや、囲碁や将棋などのテーブルゲームに関する知識やスキルを、子どもとの交流に役立てることもできるでしょう。

自分が得意なことを子どものために役立てられる点は、児童指導員ならではの魅力といえます。

子どもたちからパワーをもらえる

子どもは、ときにわがままでいうことを聞いてくれなかったり、思いもよらない行動をとって大人を困らせることも多々ありますが、同時にいつも元気いっぱいで、個性にあふれ、大人よりはるかに純粋です。

子どもたちの一挙手一投足に振り回される一方、そうした子どもたちの純真さや優しさに、自分たちのほうが癒されたという経験を口にする児童指導員も少なくありません。

また、子どもを指導する際には、さまざまな発見や気づきがあり、子どもに教えているようでいて、自分のほうが子どもから教えられることも多いでしょう。

子どもたちにパワーを与え、ときにパワーをもらいつつ、子どもたちと共に成長していける点が、児童指導員の魅力です。