医療系の資格一覧(読了時間:8分18秒)

このところ「手に職を付けて働きたい」「専門性の高い仕事がしたい」と考える人が増えており、ますます医療系の資格への注目度が高まっているようです。

ここで紹介する職業は、国家資格が必要であったり、なるために多大な勉強と努力が必要になったりするものも少なくありません。

ただし、資格を取得すれば一生モノの財産として、知識と技術をフルに生かして活躍することができます。

また、比較的安定した待遇で働くことができることも、医療系資格の魅力といえるでしょう。

それでは、各職業の概要について紹介していきます。

病院やクリニックで活躍できる資格

医療系の資格にはさまざまなものがありますが、まずは、病院やクリニックで活躍できる代表的な資格を紹介します。

医師」は、おもに病気やケガを抱える患者さんの診察や治療を行う仕事です。

外科や内科といった専門分野に分かれて働きますが、なかには研究医として医学の発展のために基礎研究などを続ける医師もいます。

また、医師のなかでも口の中全般を専門とするのが「歯科医師」で、虫歯の治療のほか、口腔ケアや審美歯科、歯列矯正などにも携わります。

医師の診療のサポートをするのが「看護師」です。

看護師は、患者さん本人やその家族に寄り添いながら、注射や検温、点滴といった医師の診療の補助的な役割を担います。

助産師」は、妊娠や出産、出産後の育児に関して総合的なサポートを行う仕事で、助産師免許と看護師免許の両方が必要になります。

また、歯科診療の分野で医師のサポートをするのが「歯科衛生士」です。

おもにレントゲン撮影補助や診療器具の準備、歯の型どりなどのほか、虫歯予防のための情報提供や歯の磨き方などの指導も行います。

そして、病院やクリニックなどで事務業務全般を支えているのが「医療事務」です。

医療事務は、受付窓口での診察券の確認や診察料の徴収のほか、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書の作成も行っています。

医師

医師の主な仕事は、「臨床医」として病院や診療所などで患者さんの治療やリハビリテーション等に携わることです。

一方、「研究医」として大学や研究機関に勤務し、病気の原因を発見する基礎医学の研究を行う人もいます。

歯科医師

歯科医師は、虫歯や歯周病の治療を中心に、口腔ケアや審美歯科、歯列矯正など、口腔全般の診療・治療を行う仕事です。

大学病院に勤務したり、研究医として活躍したりするほか、自らクリニックを開業する人も多くいます。

看護師

看護師は、医療や看護に関する専門知識を生かし、患者さん本人やその家族に寄り添いながらサポートをする仕事です。

注射や検温、点滴、食事のお手伝いなど業務内容は多岐に渡り、医師の診療の補助的役割を担います。

助産師

助産師は、妊娠や出産、出産後の育児に関して総合的なサポートを行う仕事です。

お産の介助に加え、妊婦さんの体調管理や心のケア、家庭環境や育児に関するカウンセリングまで多岐に渡る仕事をこなしています。

歯科衛生士

歯科衛生士は、歯科医師が患者さんの診療を行う際の補助を中心に、歯科予防措置や歯科保健指導を行う仕事です。

具体的にはレントゲン撮影補助や診療器具の準備、歯の型どりなど、多様な業務を担当します。

医療事務

医療事務は、病院や診療所で事務全般に携わる仕事です。

診察券の確認や診察料の徴収などの受付窓口業務、「レセプト」と呼ばれる診療報酬明細書の作成が主な業務となり、事務職のなかでも専門知識が必要とされます。

リハビリテーションや健康な身体づくりに関する資格

リハビリテーションの分野で活躍したり、健康な身体づくりのために力を発揮する医療系の資格もたくさんあります。

まず、リハビリ系の資格を紹介していきましょう。

理学療法士」は、身体に障害や不自由さを抱える人や、身体機能が衰えた高齢者などに対して、「立つ」「座る」などの運動能力の回復を援助します。

似た仕事に「作業療法士」がありますが、こちらは手芸や工芸などをリハビリのメニューに取り入れ、日常生活に必要な能力を高める訓練や指導を行っていきます。

また、話すことや聴くことに不自由のある人に対して、言語能力や聴力能力を回復させるリハビリを実施するのが「言語聴覚士」、目に関する検査や目の機能を回復するための訓練を実施するのが「視能訓練士」です。

続いて、整体や東洋医学をベースにした医療関連の資格を紹介します。

柔道整復師」は、テーピングや湿布、包帯を用いながら、打撲、捻挫、骨折、脱臼などの治療を行います。

医師とは異なり投薬や手術は行わず、人間の治癒能力を最大限に発揮させて治していくことを目指します。

「あんまマッサージ指圧師」は、「あん摩・マッサージ・指圧」の手技を用いて、肩こりや腰痛などを解消・軽減に導いていきます。

器具ではなく手技によって身体の状態を改善に導くことが特徴です。

鍼灸師」は、「鍼(はり)」と「灸(きゅう)」を使って身体のツボを刺激ながら、血液の流れをよくしたり筋肉のこりを和らげたりして症状を改善します。

理学療法士

理学療法士は、身体に障害や不自由さを抱える人や、身体機能が衰えた高齢者などに対してリハビリテーションを行い、「立つ」「座る」などの運動能力の回復を援助する仕事です。

身体構造の知識を持ち、一人ひとりに合ったメニューを実行します。

作業療法士

作業療法士は、身体に障害や不自由さを抱える人に対して、医師の指導の下でリハビリテーションを行う仕事です。

手芸や工芸などをメニューに取り入れ、日常生活に必要な能力を高める訓練や指導を行います。

言語聴覚士

言語聴覚士は、生まれつきの障害や脳の病気により、話すことや聴くことに不自由のある人に対して、言語能力や聴力能力を回復させるリハビリテーションを行う仕事です。

問題の原因を探り、検査をしたうえで訓練プログラムを作り、実行します。

視能訓練士

視能訓練士は、医師の指示の下、目に関する検査や目の機能を回復するための訓練をする仕事です。

ルーペなど補助具の選定や使い方の訓練を行うリハビリ業務や、学校や職場での集団検診にも携わります。

柔道整復師

柔道整復師は、独自の治療法で打撲、捻挫、骨折、脱臼などの治療を専門に行う仕事です。

投薬や手術は行わず、テーピングや湿布、包帯を用いながら、人間の治癒能力を最大限に発揮させる治療を施します。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、「あん摩・マッサージ・指圧」の手技を用いて、肩こりや腰痛などを解消・軽減に導く仕事です。

基本的に器具は使わず、問診で症状の原因を探り、主義による東洋医学に基づく施術を行います。

鍼灸師

鍼灸師は、東洋医学に基づく「鍼(はり)」と「灸(きゅう)」を使い、身体の治療をする仕事です。

全身に広がるツボの中から患者さんの症状に合ったツボを刺激し、血液の流れをよくしたり筋肉のこりを和らげたりして症状を改善します。

医療系の技師や技士として働く資格

専門的な機械を扱ったり、手を動かして患者さんが身に着けるものを作る技師や技士として働くための資格を紹介します。

臨床検査技師」は、医師の指示の下で血液や尿、あるいは心電図や脳波などの検査を行う仕事です。

診療放射線技師」は、医師の指示の下、放射線や磁気装置を用いた検査や治療を行う仕事です。

どちらも病気の確実な診断や治療のために欠かせない仕事です。

臨床工学技士」は、医師の指示の下、人工心肺装置や人工透析装置などの操作や保守点検を行う仕事です。

複雑な機器の取り扱い方に熟知している必要があります。

続いて「歯科技工士」は、歯科医師の指示に従い、患者さんの歯の被せ物や入れ歯、矯正装置などを作る仕事です。

細かな作業も多く、集中力や手先の器用さが求められてきます。

義肢装具士」は、人工の手足となる義肢および身体機能を補助する装具の製作をする仕事です。

この仕事では採寸や型取りなどで患者さんと直に接することも多く、コミュニケーションスキルも必要とされます。

臨床検査技師

臨床検査技師は、病気の診断や治療のために、医師の指示の下で各種検査を行う仕事です。

血液や尿などの物質濃度や働きの測定および組織を採取してがん細胞を調べる「検体検査」と、心電図や脳波などを調べる「生理学的検査」を担当します。

診療放射線技師

診療放射線技師は、医師や歯科医師の指示の下、放射線や磁気装置を用いた検査や治療を行う仕事です。

一般的なレントゲンやCT、MRI、PETによる撮影のほか、がん細胞を破壊するための放射線治療も担当します。

臨床工学技士

臨床工学技士は、医師の指示の下、人工心肺装置や人工透析装置といった生命維持管理装置の操作や保守点検を行う仕事です。

多くの臨床工学技士は腎不全の患者さんに対して行う人工透析治療に携わっています。

歯科技工士

歯科技工士は、歯科医師の指示に従い、患者さんの歯の被せ物や入れ歯、矯正装置などを作成する仕事です。

人の身体の一部になるものを制作するため、職人的な緻密さや正確さが要求されます。

義肢装具士

義肢装具士は、事故や病気で手足を失った人にとって人工の手足となる義肢の製作と、身体機能に障害を持つ人に対し、その機能を補助する装具の製作をする仕事です。

患者さんと直接接し、採寸から型取り、組立、調整まで担当します。

その他の資格

ここまで紹介した以外にも、医療系の専門的な資格はいくつもあります。

保健師」は、人々の病気の予防や健康増進・健康管理のために、保健指導や相談業務などを行う仕事です。

自治体や企業、学校、介護施設などさまざまな場所で活躍しており、幅広い世代の人の健康をサポートします。

救急救命士」は、おもに消防署に勤務して、傷病者を救急車で病院へ搬送する間に救急救命の処置を行う仕事です。

救急救命士には、特定行為といい、必要な場合に限り医師にのみ許された医療行為を行うことが許可されています。

薬剤師」は、薬剤の調剤と患者さんへの服薬指導を行う仕事です。

医師が出した処方箋に基づいて薬を準備し、患者さんに薬の正しい服用の仕方を伝えたり、薬に関する相談にのったりします。

また、薬剤師と同様に薬に関わる仕事が「登録販売者」です。

登録販売者には一般用医薬品(第2類・第3類)の販売が許可されており、ドラッグストアや薬局で活躍する人が増えています。

保健師

保健師は、民間企業や学校、行政機関において、人々の病気の予防や健康増進・健康管理を目的として、保健指導や相談業務、日常生活支援などを行う仕事です。

保健師免許と看護師免許の両方が必要とされる仕事です。

救急救命士

救急救命士は、救急車に同乗し、傷病者を病院へ搬送する間に救急救命の処置を行う仕事です。

すべての救急救命処置は必ず医師の指示の下で行われ、手遅れになることのないよう最善を尽くして必要な医療行為を施します。

薬剤師

薬剤師は、薬剤の調剤と患者さんへの服薬指導を行う仕事です。

町の調剤薬局や院内薬局に勤務し、医師が出した処方箋に従って薬を用意し、患者さんに飲み方のアドバイスを行いながら確実に渡します

登録販売者

登録販売者とは、医薬品販売の専門家のことをいいます。

「改正薬事法」によって、登録販売者には、かつて薬剤師にしか認められていなかった一般用医薬品の一部を販売できる役割が与えられています。

ここで紹介した職業は、どれも方法こそ異なれど、医学的な知識やスキルを生かして人の健康を守ったり助けたりするものばかりです。

なかには特別な学校を出ていないと目指せない職業もあるため、興味のあるものを見つけたら、なるための方法について情報をしっかりとチェックしてみてください。