弁護士になるには

司法試験に合格することが必要

弁護士資格を取得するためには、司法試験に合格することが必要です。

司法試験の難易度・合格率

司法試験は最難関の試験と言われており、かなりの勉強量が必要となりますが、司法試験の受験資格を取得するまでも厳しい道のりとなっています。

司法試験を受けるまでには下記2つのルートがあります。
1.法科大学院(ロースクール)を修了すること
2.司法試験の予備試験に合格すること

上記をクリアして、ようやく司法試験を受験することができます。

1.法科大学院(ロースクール)を修了する

弁護士になるためのもっとも一般的なコースは「法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格した後、司法研修所で司法修習を修了する」というものです。

法科大学院の難易度は高く、入学は容易ではありません。

法科大学院に入学するためには、各大学院が実施する入試に合格する必要があります。大学により入試科目は異なりますが、適性検査、自己評価書を提出した上で、試験として小論文、面接などが科されます。

大学で法学を学んでいる人は2年制の「法学既修者コース」、そうでない人は3年制の「法学未修者コース」を受験することが一般的です。

法学既習者コースの場合、上記の入試科目に加えて各大学独自の法律試験科目、法学既習者試験の結果などが必要になります。

<適性検査>
公益財団法人日弁連法務研究財団 法科大学院全国統一適性試験

<法学既習者試験>
公益財団法人日弁連法務研究財団 法学検定試験

2.司法試験予備試験に合格する

法科大学院を修了してない者でも「司法試験予備試験」に合格すれば、司法試験を受けることができます。

司法試験予備試験とは

予備試験には受験資格、受験制限はありませんので誰でも何度でも受けることができます。

ロースクールに通わず司法試験を受けたいと思う人だけでなく、法学部やロースクールに在学中でロースクール修了の資格を得る道と平行して予備試験も受けるという人もいます。

ただし、平成24年司法試験予備試験の場合、出願者数が9,118人に対し、合格者数は219人ですのでかなりの狭き門といえます。

司法試験は受験回数の制限あある

上記のとおり、ロースクールを修了、または予備試験に合格すれば司法試験の受験資格を得ることができます。

修了または合格発表後の、最初の4月1日から5年を経過するまでの期間に、3回の範囲内でしか受験できないという受験制限があるので注意が必要です

司法試験合格後は司法修習を受ける

ロースクールを卒業するか、予備試験に合格するかしたのち、最難関の司法試験に合格しても、まだ弁護士資格は与えられません。

約1年間の司法修習を受け、司法修習考試(二回試験)に合格することが必要です。これらを終えて、ようやく弁護士となることができます。

弁護士として働く

弁護士の資格を取得することができた人は、通常は法律事務所に就職します。法律事務所で経験を積んだ後、自分で事務所を開業する人も多くいます。

なお、弁護士から裁判官になったり、検察官や裁判官から弁護士になる人もいます。

日本弁護士連合会によると、62期司法修習終了者の進路の内訳は、弁護士登録2085名、判事補任官106名、検事任官78名、その他77名となっています。

弁護士に求められる能力

誠実さ

弁護士は、法廷で論争するイメージがありますが、そのためには入念な下調べや地道な書類の作成が必要となります。

依頼主の立場に立ち、正義感が強く、誠実に仕事をこなせるタイプが向いているといえます。

論理的思考力

裁判官や裁判員を納得させることが必要となるため、論理的に話をすることができ、説得力があることが求められます。

弁護士の今後の見通し

平成18年より司法試験の制度が変わり、司法試験の合格者数が増えてきています。法曹人口を増やそうという国の方針がありましたが、一方で弁護士が飽和しつつあるともいわれています。

弁護士資格をとれば安泰という時代ではなく、仕事を獲得するためにほかの弁護士との差別化が求められつつあります。

また、国際化に伴い、日本企業と海外企業が争うケース増えてきています。海外の法律にも詳しく語学力のある弁護士がよりいっそう活躍することになるでしょう。

弁護士数の推移

弁護士数は近年急速に増加しています。平成27年時点で弁護士の資格を有する人数は36,415人となりました。
弁護士数の推移_27

弁護士女性比率の推移

弁護士の女性比率は、かつては1%にも満たないほどでしたが年々女性の弁護士が増加傾向にあります。平成27年時点では18.2%となっています。
弁護士の女性比率_27

弁護士の年齢別人数

年齢別の弁護士数は、30代が最も多く、10404人となっています。※2012年データ
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弁護士の年齢別男女比率

年齢別の男女比率は、年齢が若くなるほど女性の比率が上がっています。20〜29歳の弁護士の男女比率は、男性73.1%、女性26.9%になっています。※2012年データ
弁護士数の年齢別男女比率_24